「企業理念」を大切にする企業で働くということ
転職雑記 2017/3/2
「企業理念を大切にしているパチンコホール企業で頑張りたい」
私が店長経験者を募集している求人企業の面接に同席した際、転職希望者が言っていた言葉です。志と仕事に対する意識がとても高く、私自身、とても感銘を受けた言葉でもあります。そのとき求人企業の面接を受けていた転職希望者・Nさんは、転職先を選ぶ条件として、「企業理念」を非常に大切にしていました。
「その求人企業の企業理念に共感できるか?」ということはもちろん、企業理念が、その会社の中できちんと活きていて、それに沿った動きが取れているパチンコホール企業か、というところを見ていたのです。そして、確固たる企業理念があり、それがきちんと運用されているパチンコホール企業への転職を強く望んでいました。
そのため、当然のことながら求人企業での面接のほとんどがその会社の「企業理念」に関する話で占められ、面接時間はおよそ1時間半にもわたりました。
同席し、第三者視点で見ていた私からすると、求人企業の面接というよりも、仕事に関する語り合いの場のようなものになっているという印象を受けました。求人企業の採用担当者と転職希望者は、それぞれ同じだけ、仕事や企業の在り方といったことについて、熱い想いをぶつけ合っていたのです。
その中で、求人企業の採用担当者がこのようなことを言いました。
「弊社はもちろん、企業理念を大切にしています。あなたが企業理念を大切にしている理由はなんですか?」と。
すると、Nさんは間髪を入れずに、しかしはっきりと、「自分が仕事をしていく中で、判断に迷ったときや悩んだとき、それから、何か大きな判断をしなくていけないとき。その行動がしっかりと企業理念に沿っているかどうかをまず一番に考えます。企業理念は、私にとって、自分がパチンコホールで仕事をする上での大事な道しるべです。だから大切にしています」と答えました。
1.「企業理念」は行動指針
Nさんは企業理念を、パチンコホールで仕事をする上で非常に重要な指針として捉えていました。会社が経営をしていく上で、最も大切にするべき基本的な考え方が企業理念です。その会社の方針といえる企業理念を元に自分の行動を考えるNさんは、自分の考えだけではなく「パチンコホール企業としてどうするべきか」という会社全体の意志を汲んで、仕事に取り組んでいたといえるでしょう。
Nさんが素晴らしいのはもちろんですが、Nさんが以前働いていたパチンコホール企業も、働くスタッフたちに企業理念をしっかり浸透させ、運用できていたという意味で、とても素晴らしいと思いました。
幸運にも、面接をしていた求人企業の採用担当者も非常に企業理念を大切にしており、Nさんが語ったことにはとても共感し、そしてそのように考えているNさんにはとても好感を抱いたようでした。
2.企業理念の重要性とは?
自分の会社の企業理念を、現場の社員がきちんと理解し、パチンコホールスタッフ全体の行動指針となるまで浸透させることは非常に難しく、骨の折れる仕事です。
実際、パチンコ業界に限らずさまざまな企業で、企業理念があまり意味をなさない状態になっていることが見て取れる場合があります。企業理念は作っただけで「ハイ、終わり」とするわけにはいきません。それを社員全体に浸透させ、実際の仕事をする上で意識して行動させていくことに意味があるのです。それを行っていくことが、企業の最大の課題であるともいえるでしょう。
Nさんの企業面接は、企業理念の大切さと、それを意識しながら仕事をすることの重要性を改めて感じさせてくれた現場でした。
3.まとめ
その後、Nさんは複数社から内定が出ましたが、最も企業理念がしっかりとしていて、現場にも行き渡っていると判断したこの最初のパチンコホールに転職を決めました。転職をして約1年で店長に昇進し、今でもその時に転職を決めたパチンコホール企業で活躍されています。
日々の自分の業務はもちろんのこと、パチンコホールのスタッフに指導する際にも企業理念を大切にしているといいます。また、現場で働くパチンコホールスタッフに企業理念の浸透を積極的に行っているそうです。
皆さんが転職先を探すとき、「企業理念」を意識したことはあったでしょうか?給与や待遇を重要視するのは当然かもしれませんが、自分がより良い環境で働くため、成長しやすいフィールドに身を置くために、「企業理念」にもっと目を向けてみるのもいいかもしれません。