求人企業の財務状況を知るために大切なこととは?
転職雑記 2017/3/7
転職希望者、Kさんとお話をしていた時のことです。その日は、Kさんの経歴について簡単に質問をしていたのですが、言いにくそうにKさんは、こう切り出したのです。
「2社目のパチンコホール企業の経歴は履歴書に書きたくないんですよ。1年も働いていないんですけど……やっぱり書かなきゃ駄目ですか?」
何か理由があるのかと思い、尋ねると、「ちょっと揉めて辞めてしまって……」とばつが悪そうな表情のKさん。詳しく話を聞けば、なんとその企業には、アルバイトも含めた社員への給与未払いがあって、最近まで話し合いをしていたそうです。また、そのパチンコホール企業は社会保険などには入っていなかったようです。
1.Kさんとそのパチンコホール企業の出会い
Kさんは、あるパチンコホール企業で長年勤めて店長職を経験した後、 2社目のパチンコホール企業として、この企業に転職していました。1社目で働く中で、特に大きな不満があったわけではありませんでした。しかし、キャリアアップの目処が付かず、転職を考えていた矢先に舞い込んできたのが別のパチンコホール企業への誘いでした。
パチンコ関連の知人から、「パチンコホールを新たにオープンする企業があるから、興味ない?」と声をかけられたそうです。それに加えて、「店長候補を探しているそうなんだ」と言われて、Kさんは「新しい場所で挑戦するチャンスかもしれない」と、その紹介を受けて、転職を決めたそうです。
転職後、事前に聞いていたよりも資金繰りが難しいパチンコホール企業の現状がありました。そうこうしている内に、このような結果になってしまったとのことでした。
2.入社するまで分からないパチンコホール企業の実態
企業の詳しい実状は、確かに入社してみないとわからないこともあります。特に「不安」なことならば、なおさらです。当然のことながら、企業は隠そうとする場合もありますし、特に企業の実際の財務状況などは、転職希望者にとって、求人企業の面接の場では聞きづらいことです。たとえ質問したとしても、恐らく求人企業のオーナー様も面接時にはそれほど詳しくは話さない場合もあります。
帝国帝國データバンクなどに載っているような、ある程度の事業規模のパチンコホール企業ならば、自分で情報を集めて多少調べることはできますが、規模の小さいパチンコホール企業となると、それも難しいでしょう。
3.即答の前に情報収集を
パチンコホールを新たにオープンする企業と聞くと、「会社として、規模を拡大して成長に向けて行動中の企業なのだ」という印象を受けるでしょう。夢があり、魅力的な求人だと感じるかもしれません。しかも、そのような新規オープンするパチンコホールの店長候補ならば、さらに興味を抱くはずです。
「パチンコホールを新たにオープンする企業で店長として働く」と聞けば、それだけで「ぜひチャレンジしてみたい!」と思う、意欲の高い店長候補の人はたくさんいるのです。しかし、その求人がちょっとした知り合いの紹介などからきた話ならば、さらに自分でじっくり調べた上で、転職を決断した方が良いかもしれません。今回の転職者のように知人・友人の紹介で入社をした後に、財務状況が聞いていた話と違った……というケースもあるのです。
4.転職支援サービスで紹介するパチンコホール企業とは
転職支援サービスが紹介した求人であれば、その企業は報酬を支払っているということになります。
それを払える力があるからこそ、転職支援サービス会社を利用することができるのです。それだけでも、ある程度の財務状況を判断する材料になるのではないでしょうか。
5.まとめ
求人企業の実状を知るひとつの方法として、転職支援サービスを利用する転職希望者の方もいます。転職企業選びという目的の他に、他社との比較や情報集のために利用する方法もあるのです。もし渡りに舟でおいしい話が舞い込んできても、まずは、情報収集することを忘れないでください。自分で情報収集するのもいいですし、いろいろな人に話を聞くもいいでしょう。
もし不安があるのならばぜひ転職支援サービスも活用し、後悔のない転職をしてください。