目標を叶えるためには、口に出して人に伝えることから
転職雑記 2017/3/21
転職を考えるにあたって、しっかりと目標を立てている人もいれば、何となく行き当たりばったりで行動している人もいるかもしれません。
比較的1年の始めの1月や、年度初めの4月に新しい目標を立てる人も多いでしょう。前年や前年度をふまえつつ、新しい1年の目標を立てるのにぴったりです。皆さんはいかがでしょうか。
今回は、そんな転職における目標について、お話していきたいと思います。
1.目標を立てたら必ず口に出す
パチンコ業界での転職希望者の紹介のお手伝いをしている、あるパチンコホール企業の社長が以前、こんなことを言っていました。
「私は、目標を立てたら、それを家族や友人、パチンコホールの従業に伝えています。聞いた人にも忘れられないようにするために、何度も何度も繰り返し伝えて、一人でも多くの人に自分の目標を知ってもらうようにしています。そうすると、不思議なもので行動が変わり、自然とその目標に近付いていくんです。あとは、目標が遠くなってしまったときに、逃げ出してしまわないように自分を追い込むという意味もあります」
まさに、「有言実行」を体現している人だと思いました。
叶うかわからない目標を人に伝えることがどれだけ大変なことか、皆さんもわかるかと思います。大抵の人は、「恥ずかしい」「まだ言わなくてもいい」という気持ちが邪魔をして、人に言うことを躊躇ってしまうでしょう。
私もそれを最初に聞いたときは半信半疑でした。よく聞くような話だけど、自分はそのようなタイプではないかなと思っていたところがありました。
2.「必ず店長になる」というAさん
ある日、私たちの元に、「転職をして、1年以内に必ず新しいパチンコホールの店長になる!」と何度も何度も繰り返し話す転職希望者・Aさんが現れました。
言葉の通り、Aさんはパチンコホールの店長になることが今の目標でした。Aさんが今働いているパチンコホールでは、店長の役職が空いていなかったため、店長になることが難しいと感じて転職活動をしようと決めた人でした。
Aさんは、「店長になりたいということは、今までは心の中で思っているだけで、決して口には出してきませんでした。やっぱり、自分の目標を人に話すことは恥ずかしいですし……。でも、やっぱりと言いますか……黙っているだけで、店長になれることはありませんでした。もちろん、努力不足な面があったんです。でも、だからこそ、これからは声に出して、どんどん行動に移していくことに決めたんです」と言いました。
Aさんはその後、店長候補を探している求人企業と出会い、実際に転職していきました。そして、約1年後にAさんから電話がありました。明るい声で、「目標通り、転職先で店長になることができました」と。
3.言葉が人を前向きにしてくれる
実際に口に出して行動して、自分の目標を叶えたAさんと出会ったことで、以前、社長から聞いた言葉を改めて思い出しました。私はそれから、騙されたと思って真似をしてみることにしました。
自分ではあまり変わったと思うことはなかったのですが、真似をしてからは、周りの人からは「明るくなったね」「前向きになったね」と言われることが多くなりました。私自身、「明るく振る舞おう」と意識していたわけではなかったので、この言葉にとても驚きました。やはり、ポジティブな言葉を使う人の周りには、ポジティブな空気か宿るのだと実感しました。
なので今では、私がお手伝いをしている転職希望者にも、「目標を立てたら、必ず口に出して、多くの人に伝えていくようにしましょう」と話すようにしています。
漢字はとてもよくできているもので、「目標や夢が叶う」の「叶」の文字を見てみると、「口」と「十」に分けることができます。 捉え方によっては、これは、「口に出して十回言うことが叶うということ」という意味にもなります。
4.まとめ
目標ができたら、必ず口に出して人に伝えていくことが大切です。
「叶わなかったら恥ずかしい」と感じる人もいるかもしれませんが、叶わなくても恥ずかしいなんてことは決してありません。「例え目標に届かなくても、努力をした」という事実が、評価されることなのです。
また、「人に伝えるとプレッシャーになる」と思うかもしれませんが、そのプレッシャーが必ずいい効果を与えてくれるので、弱気にならずにどんどん言葉にしていくようにしましょう。