「真面目すぎ」はNG! その理由とは?
転職雑記 2017/6/27
パチンコ業界での転職を始めて、いろいろな企業の面接を受けているものの、なかなか内定が出ずに、苦労した元主任職のSさんのお話です。
Sさんは、3年ほどブランクがありますが、パチンコ業界で主任経験のある方です。それにも関わらず、なぜか内定がもらえない……。求人企業から聞いた不採用の理由として、最も多かったのが、「非常に真面目で良い方なんですが、真面目すぎて、会社に馴染めなさそうなんですよね……」ということ。「真面目なのに、なぜダメなのだろうか?」と感じたので、とある求人企業の採用担当者に、不採用の理由を詳しくうかがってみることにしました。
1.Sさんが不採用の理由
「なぜ、真面目すぎることが不採用の理由になるのでしょうか?」と尋ねると、「主任としての経験もあって、コツコツ真面目に積み上げていくタイプなのですが、生真面目すぎるところがあって……。何かあったら、すぐ辞めてしまいそうなイメージを受けたんですよね」とのこと。「面接の場でそのような雰囲気が伝わってきたのですか?」と聞くと、このような答えが返ってきました。
「たとえば、2社目のパチンコホール企業を退職した理由です。Sさんは、そのパチンコホール企業で、派遣社員から正社員になったということでしたが、そのとき、事前に聞いていた給与よりも最終的に、5,000円低くなってしまったそうなんです。それで、辞めることを決めたと仰っていました。当然、“事前に知らされていた金額よりも低い”いうのは、気持ちの良い話ではありませんし、良くないことです。だけど、 “あ、5,000円で辞めちゃうんだ”というのが、正直な私の気持ちでした。経営状態によっては、急に給与額が変わるなんてことは、あり得る話ですから」
なるほど、と私はうなずきました。採用担当者は話を続けます。
「あとは、質問に対する答えを、少しでも噛んでしまうと、“申し訳ございません”“すみません”と謝って、一から話し始めるんです。一度や二度なら、そんなものかと思うのですが、何度も何度もそのようなことがあって……。失敗を謝ることは大切だけど、度を過ぎるとパチンコ業界の場合、マイナスに働いてしまう可能性があるので“ちょっと厳しいかな”と思ったんです。そもそも、そこは別に謝るべき場面ではないですからね」
2.「いい人」=「採用したい人財」ではない
面談を通して感じた、私のSさんに対する印象も、「とても真面目そうな人だ」というものでした。おそらく、本当に真面目な人なのだと思います。「人」としては、印象は悪くなく、むしろ「いい人だ」と思う求人企業は多いようでした。
しかし、「転職希望者」として、「自社に採用する」という観点から見ると、どうしても内定を出すことができなかったのです。誤解を恐れずに言えば、「いい人」だけだと、転職希望者としての魅力が薄いのが実状です。
3.真面目すぎは、柔軟性がないととらえられる恐れがある
実は、Sさんのように「真面目すぎる」「遊び心がない」という理由で、求人企業から内定を出されないケースは、意外と多くあります。結局は、「柔軟性がない」という評価を下しているのです。
求人企業は、自分たちの状況に合わせて働ける転職希望者を求めています。環境が変わったら、それに応じて自分を臨機応変に変化させながら働ける人を採用したいと思っているのです。
なので、面接の場で、「この人は融通が利かなそうだ」「絶対に考えを曲げなそうだ」と思うことがあると、内定が出ないことがあります。もちろん、「真面目なのが悪い」というわけではないので、ここは勘違いしないでほしいのですが、真面目なのはいいことでも度を超えすぎた「生真面目さ」「頑固さ」は、悪い印象を与えてしまう可能性がある、と覚えておくようにしましょう。
4.まとめ
「真面目すぎる」という理由で、内定が出ない転職希望者がいます。それは、真面目すぎる故に、「融通が利かなそう」「柔軟性に欠けそう」と、求人企業側が判断しているからです。
質問に対する答えは、「求人企業がどのような印象を持つか」ということを考えるといいでしょう。特に、前職の退職理由などは「自分が採用担当者ならば、どのような印象を受けるか」という視点から、一度見直すようにしてみてください。