求人企業が転職希望者に求めるものとは
転職雑記 2017/7/4
中途採用は、新卒採用と異なり、「社会人としての経験」を見る傾向があります。そのため、求人企業は面接で、“社会人として、どのような職務経験をしてきたのか”を知るための質問を多くしてくるでしょう。なので、転職希望者には求人企業の面接の前に自分自身のパチンコ業界における強みや、転職先のパチンコホール企業で貢献できることなどについて、話す内容を整理し準備をしておいてほしいと思います。また、求人企業の面接は、泣いても笑っても、その一度だけしかチャンスはありません。
自分をアピールできるのはたったの数十分です。そのため、事前に準備してきたことはたとえ求人企業側から面接で質問されなくても、転職希望者から必ずどこかのタイミングで伝えてほしいと思います。せっかく用意した武器を使用せずに終わらせてしまうのは、とてももったいのないことですから。
1.中途採用には、「求めている人物像」が明確にある
ところで、よく「中途社員は、即戦力を求められる」と聞くことがあるかもしれません。しかし、これは、100%の正解ではないのです。
なぜなら、求人企業には、“採用したい人物像”が明確にあり、そういった転職希望者を一番に求めているからです。なので、「即戦力がある」だけではなく、「今、求人企業が求めている能力を持っていること」が、採用されるためには重要になってきます。求人企業の状況として、「急に主任職の退職者が出てしまい、そのポジションを埋めるために採用活動をしている」という理由や「パチンコホールの新規出店や、事業拡大にともない、特定の能力がある人を探すために採用活動をしている」など、さまざまなものがあるでしょう。それは、そのとき、その企業によって異なってきます。
つまり、単純に「パチンコ業界でのスキルが高く、経験豊富で優れているから」という理由で、求人企業が採用するとは限らないということです。いくら、「こんなことをしてきました」と自己アピールしたとしても、求人企業のニーズに合っていなければ、内定は出ないのです。これは、求人企業側にも言えることで、「どのような転職希望者を求めているパチンコホール企業なのか」ということを、明確にしておいた方が良く、求人募集の内容や理由をはっきりと伝えておいて頂ければ、転職後に、「こんなはずではなかったのに……」と、お互いが後悔するということがなくなります。
2.大切なのは、「伝え合うこと」
転職希望者と求人企業、ともに中途採用を行う中で大切にしなくてはいけないことは、「伝え合うこと」です。「そんなことは分かっている」と思う人がいるかもしれませんが、再度確認してみてください。お互いに伝え合い、理解することで、誤解や勘違いといったことがなくなります。転職後、または採用後に、嫌な気持ちになることもないでしょう。転職活動、採用活動をする上で、「伝えること」を意識してみるようにしてください。求人企業が求めているものと、転職希望者が持っている力が見事に合致したときこそが、「良い転職」「良い採用」となるでしょう。
冒頭でも書きましたが、転職希望者は、転職を成功させるためにも、自分の強みや求人企業への貢献度合いをしっかりと伝えるようにしてほしいと思います。また、パチンコ業界で働いてきて、中には、大きな失敗もあるかもしれません。その失敗談は、ぜひ面接時に伝えてほしいと私は思っています。「失敗して、何を学んだのか」「失敗したからこそ、どのようなことを心掛けるようになったのか」など、“失敗から学んだことや得たもの”をセットにして語るようにしてください。そうすれば、あなたが持っている力や、培ってきた経験がより一層深く、説得力のあるものになるでしょう。
一方で、求人企業は、経営者の考え方や、将来のビジョン、求める人物像などを細かく転職希望者に伝えるようにしてください。ただの理想ではなく、一緒に歩んでいくことができる「道」を、具体的に面接の中で、転職希望者に示してあげてほしいと思います。
3.まとめ
転職希望者は自分の経歴を確認して、求人企業に貢献できる内容をアピールするようにしてみてください。求めるもの、求められるものがマッチしないことには、採用に至ることはありません。自分の強みをうまく活かして、自分に合った企業を見極め、内定を勝ち取ることが出来れば転職後も充実した社会人生活を送ることができるのです。