転職アドバイザーに「隠しごと」は厳禁
転職雑記 2017/7/20
年齢やパチンコ業界での経歴がほとんど同じでも、転職が成功しやすい人もいれば、なかなか転職先が決まらない人もいます。大抵は、人柄、話し方……内面に通ずるものの違いという場合が多いです。しかし、それだけでない場合もあります。
私がこれまでパチンコ業界で転職のお手伝いをしてきた中で感じているのは、転職活動がうまくいくのは、「何事も包み隠さずに話してくれる人」だということです。特に、若い転職希望者は、そのような傾向がとても強いです。
1.転職希望者とアドバイザーの関係
転職支援で一番大事なのは、転職希望者と、我々転職アドバイザーが、お互いに同じ目線で物事を捉えて、同じ価値観を持っていることです。なぜならば、温度差や意識の差があると、それだけで足並みが揃わずに、転職活動がスムーズに進まなくなってしまうからです。より転職希望者に合っている求人企業を紹介するためにも、とても重要なことなのです。
時々、退職理由などを話してくれない転職希望者がいます。最初から、転職アドバイザーに心を開いて、自分の話をするというのは、躊躇いを感じることかもしれません。それが、楽しくない、辛い話ならばなおさらでしょう。しかし、転職アドバイザーがこれからの大切な情報を知らないままだと、十分にサポートすることができません。
たとえば退職理由ならば、転職希望者がどういった理由で前の会社を辞めたのかがわからないと、「次にどのようなパチンコホールに入りたいのか」がなかなかわかりません。希望条件を聞いて、それに合っているパチンコホール企業を紹介することはできますが、転職希望者自身とのマッチ度は下がるでしょう。それを繰り返していると、内定を得るまでにとても時間がかかります。転職希望者は疲弊し、イライラも募ってしまうでしょう。そのため、転職希望者には、包み隠さず、全てを話してほしいのです。
2.パチンコホール主任・Nさんの退職理由
私が以前、担当していた、あるパチンコホール主任・Nさんの話です。
私が退職理由を尋ねると、Nさんは、「上が詰まっていて、キャリアアップが見込めないので、辞めました」と言いました。私は、それを聞いて、「それならば、店舗展開をしているパチンコホール企業が合っているかもしれない」と思いました。
しかし、よくよく話を聞いていると、それは本当の理由ではありませんでした。実は、「上司との関係がうまくいかなかったから辞めた」というのが本当の理由だったのです。
詳しく話を聞けば、上司とうまくいかなかった理由は、トップダウンのパチンホール企業で、Nさんが意見をしても、なかなか通らず、双方が常にイライラしていた状態だったといいます。これならば、店舗展開をしていようがしていまいが、あまり関係ありません。主任から店長になれるような求人企業を紹介しても、前のパチンコホール企業と同じようになかなか意見が通らない職場ならば、また転職することになってしまう可能性もあるでしょう。社風や、現場の雰囲気や風通しの良さなどを重視する必要があります。Nさんは、人間関係が理由で転職を決めたと思われたくなかったといいます。
このように、退職理由を少し変えて話したりする転職希望者は少なくありません。しかし、ちょっとした隠し事が、転職活動に支障をきたす場合もあるのです。
3.転職アドバイザーは味方
誤解してほしくないのですが、転職アドバイザーは、転職希望者の味方です。アドバイザーに話した内容がそのまま求人企業に伝わることはありませんし、「この人、こんな理由で辞めたのか」と、アドバイザーがマイナスの評価を付けたりすることはありません。
逆に、私たちに良いことだけを言ったり、見栄を張ったりしても、プラスにはならないのです。そして、転職希望者には、ぜひ、悩みを正直に打ち明けてほしいと思います。初めて会う人に、何でも話すことに抵抗があるかもしれませんが、その方が絶対に転職活動をスムーズに進みます。
4.まとめ
転職活動を成功させるためには、転職アドバイザーに、包み隠さず話をすることが大切です。それだけでなく、些細な悩みや不安など、なんでも打ち明けてほしいと思います。私たちは、それを改善するために、転職先のパチンコホール企業を一緒に探していきます。ぜひ、何でも相談してください。