転職を成功させるために私たちができること
転職雑記 2017/8/24
私が転職支援をするにあたって、重要視していることがあります。それは、「転職希望者と求人企業の双方の希望にマッチした紹介をする」ということです。当たり前と思われるかもしれませんが、これが難しいのです。
ただし、ただ単に希望通りの求人企業、転職希望者の紹介をすればいいというわけではありません。希望や意見を聞いた上で、「もっとこうした方がいいのでは」ということがあれば、こちらからも積極的に提案していきます。より良いマッチングの実現のために、私たちも意見を積極的に述べることがあるのです。
最近あった転職希望者とのエピソードを、例としてひとつご紹介したいと思います。
1.NGの多い副店長
当社のパチンコキャリア転職にご相談に来たAさんは、現在35歳で、20店舗以上を経営しているパチンコホール企業で、副店長として勤務していました。大学を卒業して、パチンコ業界以外の会社で5年間働いた後、現在のパチンコホール企業に転職したそうです。今のパチンコホール企業で、約8年間働いていましたが、「このまま今のパチンコホール企業にいたとしても、今後のキャリアアップが見込めない」と考えて退職をして、当社のパチンコキャリア転職に登録されたのでした。
今後のキャリアアップを視野に入れての転職活動なので、Aさんが希望する求人企業像は、キャリアップが早く、しっかりと一人一人を評価してくれるパチンコホール企業でした。私は、Aさんのこの希望を聞いて、希望に沿うと思える求人企業を3社紹介しました。しかし、Aさんの回答は、「どのパチンコホール企業も、希望通りではないので、選考を受けません」とのこと。私は、「あれ?」と思い、詳しく理由を尋ねてみることにしました。
すると、
・休日数が、月6のためNG
・家族手当が付いていないためNG
・福利厚生や待遇面が希望通りではないのでNG
という返答でした。
Aさんは、「キャリアアップが早く、一人一人を見てくれる求人企業」を探していたわけではなかったのです。「キャリアアップが早く、一人一人を見てくれること」に加えて、「大手企業の福利厚生や待遇面」を求めていました。
これを聞いて、私は、「前職の退職は、『何かがしたい』『何を叶えたい』という希望を叶えるための前向きな退職ではなく、漠然と『もっと待遇のいいところにいきたい』という退職なのでは」と感じました。
また、厳しいことを言うようですが、高い希望を出すには、Aさんは、年齢と照らし合わせてみても、「パチンコ業界の動向や、転職市場の動向などに対しての考え方に相違がある」と思いました。この状態では、希望に沿った求人企業はなかなか見つからないどころか、見つかっても、内定が得られる可能性は極めて低く、転職活動がいつまで経っても終わらない可能性がありました。
私は、Aさんの考え方や現状について、思っていることをしっかりと、客観的に話しました。
最初は、納得できない様子のAさんでしたが、だんだんと、「自分に足りないもの」について、考え始めたようでした。そして、もう一度、「自分が、転職をすることによって望むもの」について考えるようになり、改めて希望条件を出してくれました。
2.私たちができること
自分が求めていることが100%すべて実現できれば、苦労することはありません。皆が皆、どんな願いでも叶えてしまうことになります。「自分の力で、自分自身の描いている未来をつくり出していきたい、つくっていくんだ」という気持ちがないと、楽な方に物事を考えるようになってしまうでしょう。また、大した努力をせずに、高望みばかりをするようにもなります。そして、結果がまったく出ずに、次第にやる気を失ってしまうのです。
転職希望者の希望すべてに沿った求人企業を紹介することも大切だと考えていますが、話をしていく中で、疑問に感じたことやアドバイスは、どんどん伝えていきたいと思っています。
3.まとめ
転職支援をするにあたって、「転職希望者と求人企業の双方の希望にマッチした紹介をする」ということを強く意識しています。しかし、それと同じくらい重要なのが、これまでの経験を活かして、「もっとこうした方がいいのでは」という場面があったら、積極的に伝えていくということです。
転職希望者の転職を成功に導くために、私たちはは転職希望者と本音で向き合うことを大切にしています。