面接結果を大きく左右する「ビジネスマナー」
転職雑記 2017/9/20
先日、あるパチンコホール企業で統括店長をしているEさんの転職のお手伝いをしました。Eさんは高校卒業と同時に今のパチンコホール企業に入社しています。
職歴は、現在働いているパチンコホール企業の1社でしたが、Eさんの年齢や、店長をしているというパチンコ業界での経験などを見て評価する求人企業は多く、複数のパチンコホール企業が「会ってみたい」と言ってくれました。
そこで、求人企業A社をEさんに紹介して、面接を受けることになりました。
A社が求めている人物像にEさんはとても近く、当初、私は「うまくいけばトントン拍子で話が進むかもしれない」と思っていました。しかし、Eさんの面接が終わり、すぐにA社から『残念ながら不採用でお願いします』というメールが届きました。
1.Eさんの面接結果
私は、A社の採用担当者に確認の電話を入れました。不採用の理由を尋ねると、採用担当者は「Tさんですね。彼、面接を受けている最中、ずっとコートやマフラーを付けていたままで、それが気になりました。そういうのは、今までのパチンコ業界での経験とかスキルとか以前の問だと思うんですよね……」とのこと。「次回から、そういうビジネスマナーが習得できているかを御社の方でしっかりと見極めてから、転職希望者の紹介をしてほしいです」と言われてしまいました。
転職にあたり、必要な情報を伝えたり、簡単なビジネスマナーについての確認をしたりしていますが、基本的なビジネスマナーについて、一から教えることはしていませんでした。
2.ビジネスマナーの重要性
また、これを読んでいる方の中には、「そんな人がいるの?」と驚く人もいるかもしれません。しかし、どんなに社会に出て何年か働いていても、基本的なビジネスマナーができていない転職希望者がいることは事実です。
私がお手伝いすることになった転職希望者に対して、ビジネスマナーを確認すると、だいたいの人は「分かっています」と安心できる答えが返ってきますが、実際に転職活動を進めていくと、驚くべきところで躓いてしまう人もいます。例えば、履歴書の本人写真をスーツの上着を着用せずにYシャツのみで撮っていたり、求人企業の面接にビジネスバッグではなく、カジュアルバッグでいったりとさまざまです。
「自分は大丈夫」「分かっている」と思っている人ほど、「実はできていない部分がある」ということもあるのです。なので、転職活動を始める際は、改めて自分のビジネスマナーについて一度考えてみてほしいと思います。
3.自分自身のことを伝えるのも大切ですが……
転職活動をしている人のほとんどが、求人企業の面接できちんと話ができるか、ということを気にすることが多いかと思います。もちろん、あなたの言葉で、自分の想いやパチンコ業界での経験をきちんと求人企業側に伝えるように準備をすることは大切です。しかし、それと同じくらい、もしくはそれ以上に大切なことが、ビジネスマナーです。
求人企業の面接では、基本的なビジネスマナーを身に付けて、準備をすることがとても大切です。
A社がEさんの不採用理由で話していましたが、ビジネスマナーができていないと、採用担当者が話すら聞いてくれないこともあります。どれだけ転職希望者がパチンコ業界で多くの経験があったり、たくさんのスキルを持っていたりしても、それがまったく求人企業側に伝わらなくなってしまうのです。経験やスキルがパチンコホール企業の求めている人物像に当てはまっていても、不採用になってしまうこともあるのです。それはつまり、自分自身でチャンスを逃してしまっていることと同じです。これほどもったいないことはないとは思いませんか?
4.まとめ
どんなにパチンコ業界での経験やスキルがあっても、ビジネスマナーひとつで不採用になってしまうことがあります。しかしそれは、本当にもったいないことです。
ビジネスマナーは、難しいものではありません。一度覚えてしまえば、いつまでも使えるものです。転職活動を始めるつもりの方や、「なぜか転職活動がうまくいかない……」と悩んでいる方は、ぜひ、一度、自分自身のビジネスマナーについて考えてみるようにしましょう。