転職希望者はしっかりと自分の希望を伝えることが大切
転職雑記 2017/10/3
転職を考えている人と面談をするとき、必ず質問することがあります。それが、「今回の転職に関する希望」です。人によって、「勤務地」「給与面」「休日数」など希望の種類はさまざまですが、何かしら求人企業に求める項目があることが多いです。
中には、転職希望者の希望がたくさんがありすぎて、紹介できる求人があまりないというケースもあります。正直、そのような場合は、「どのようにお手伝いしていこうか」と悩んでしまいます。しかし、それ以上に悩むケースがあります。それは、「希望は何もないのでお任せします」というものです。先日面談をした店長もこのケースでした。
1.希望がない転職希望者
先日面談をしたあるパチンコホール店長・Yさんに、転職に際して希望をうかがったところ、「希望は何もないので、お任せします」という答えが返ってきました。求人企業に求める希望が「何もない」という転職希望者はほとんどいませんが、ごく稀にいるのも事実です。
求人企業を紹介する私たちのことを信頼して、「すべてお任せします」という気持ちで言ってくれているのならば、その気持ち自体は、とても嬉しいものです。しかし、転職希望者に希望がまったくないとなると、転職活動において困ることが結構あるのです。
2.求人企業への希望条件を持ってほしい理由
1つ目は、転職希望者が「転職をして良かった」と思えるような転職先を探すための、満足なサポートが難しくなることです。
求人企業は、みなさんが思っている以上にたくさんあり、そのそれぞれにきちんと特徴があります。休みは多いが給与の低い会社や、給与は高いが転勤の多い会社など……本当にさまざまです。そのため、転職希望者が重要視していることが分からないと、その中でも無難なものをご紹介することになります。しかし、そこでもし内定が出ても、それは転職希望者が心から「ここで働きたい」と思って決めた場所ではありません。なので、働いているうちにだんだんと不満が出てきてしまうかもしれないのです。
2つ目が、求人企業が転職希望者に対して良い印象を持ちにくいということです。特に希望条件がなく、求人企業の面接を受けるとなると、求人企業側から「なぜ、うちに入社したいんですか?」と問われたとき、理由が出てこないのです。正直に言ってしまえば、「転職支援の会社に紹介されたから」という理由の可能性もあるでしょう。
仮に、パチンコ業界でのスキルが高くても、入社したいという熱意がない転職希望者を採用しようと思う求人企業はありません。また、転職活動では、自分の意志を持ち、相手に伝える能力が求められます。これが伝えられないようならば、転職を成功させることは、非常に厳しいでしょう。
3.意志をもって、相手に伝える
求人企業によって差はありますが、中途採用で入社するからには、早い段階で力になってほしいと、パチンコホール企業は思っています。逆に言えば、何かしら転職希望者自身が自分のキャリアの中で自負するものがなければ、求人企業側には魅力的には映らないでしょう。
転職希望者自身のキャリアで自負するものとは、パチンコホールのグランドオープンの経験や店長としてのキャリアなど、人によってさまざまです。ただその経歴を並べただけでは、求人企業には伝わりにくいでしょう。そこで大切になってくるのが、自分自身の希望をしっかり伝えるということです。店長経験者であれば特に、それまでの経験を活かして、今よりもさらにパチンコホールの業績を上げてほしいと求人企業は考えています。そのためには、自分自身の意志を持ち、相手に伝える力が必要になってくるのです。
もし、求人企業に対しての希望条件が何もないならば、転職活動の第一歩として、まずは、希望条件を決めていくようにしましょう。自分の考えを持ち、その上で行動して相手に伝えていくことが、転職活動では、非常に重要になってくるのです。
4.まとめ
「希望がないので、お任せします」という考え方は、転職活動の失敗につながります。
自分の転職先は、しっかりと自分で責任を持って決めていかなくてはいけません。後悔する転職にしないため、転職を成功させるためにも、希望条件を考えて転職活動していく必要があるでしょう。