自分の言葉で自分の経験を話すことが大切です
転職雑記 2017/10/10
パチンコ業界での転職のお手伝いをする上で、私たちは、転職希望者と面談をすることがよくあります。初めて転職支援の会社を利用する転職希望者は「面談」と聞くと、「何を聞かれるんだろうか……」と不安に思うことがあるかもしれません。また、「ここから面接が始まっているのでは」と肩肘を張ってしまうこともあるでしょう。
面談では、転職希望者に対して、我々がいろいろなことを質問していきます。しかし、本音で答えてくれればいいだけなので、難しいことはありません。ここでの答えが、面接に直接影響することもないので、素直に答えていただければと思います。質問の内容としては、例えば転職を考えたきっかけや希望年収、希望勤務地など、転職活動や現在の職場に関することについてです。この答えを参考にして、その転職希望者にマッチングする求人企業をご紹介します。
このように転職希望者に対してする質問のひとつとして、「パチンコ業界での経験」があります。今回は、パチンコ業界での経験……特に、「部下のマネジメント経験」について、転職希望者へ質問したときのお話をしていきたいと思います。
1.30代の店長・Tさんの考え方
30代の、パチンコホールで店長をしているTさんと面談をしたときの話です。
まずは、「これまで、店長としてどのような仕事をしてきたか」を聞いて、仕事における考え方をうかがいました。そして、「部下のマネジメントはどのように行ってきたか」ということを質問してみました。すると、意外な答えが返ってきました。
Tさんは、新入社員やアルバイトがパチンコホールで働き始めるときに、必ずとある質問をするそうです。それは、『コンビニとパチンコホールの違いは何か?』という質問です。よく出る回答として、「お店の大きさ」や「食料品を扱っているか」など、いろいろとあるようですが、Tさんが求める答え、および、その質問を通して伝えたい内容は別にありました。
それは、「コンビニはお金を払えば誰もが欲しいもの(商品)を得ることができ、満足して帰れる。しかし、パチンコホールはお金を払っても誰もが欲しいもの(勝ち)を得て帰れるとは限らない」というものです。そして、「だからこそ、パチンコホールでのお客様への対応の仕方も、他のサービス業より気を使う必要があり、他のサービス業よりも給料がいい」という話をするそうです。
確かにその通りだと思います。パチンコホールでは、よりお客様に対して気を使って接する必要があります。また、他のサービス業と比べると、機嫌が悪いお客様がいらっしゃる確率も高いでしょう。その分、柔軟に対応する姿勢が必要になってきます。これまでたくさんの店長経験者と面談をしてきましたが、このようなお話をする人はおらず、今まで出会ったことのない考え方に触れることができた瞬間でもありました。
2.自分の経験を話す
仕事や部下のマネジメントや育成を行うにあたり、「このように考えていれば問題ない」「このように仕事をしていれば問題ない」という正解はありません。ましてや、転職をすれば、以前のパチンコホール企業で当たり前だったことも、当たり前ではなくなることもあります。
しかし、転職をして、働く場所を変えても「それまで培ってきた経験」は必ず役に立ちます。また、店長であれば、それまでの店長としての経験を活かして、パチンコホールを変えていってほしいと期待する求人企業も多いでしょう。そのために、「自分自身がこれまでしてきたことを話せるかどうか」ということは重要になってきます。ですが、どんなに立派な経験や経歴があっても、それを求人企業に伝えられないことには、どうにもなりません。
前のパチンコホールでの経験や自分自身の考え方を持っている、話せる、というのは、転職活動を成功させるためには、非常に大きなポイントなのです。
3.まとめ
面談では、その後の転職が円滑に進むように、転職希望者にさまざまな質問をします。その中でも「パチンコ業界での経験」は必ず聞きます。店長であれば、「部下のマネジメント経験」も聞くことになるでしょう。
そこで聞いた質問は、求人企業の面接の場でも同じように聞かれることがあります。
なので、面談で質問された時点で、質問に対する自分の考えを整理して、面接で答えられるように備えておくことが大切です。