自分の考えは「5W1H」でまとめよう
転職雑記 2017/12/13
面接時に求人企業がどこを見て、転職希望者に好印象を抱くと思いますか?
「パチンコ業界のスキルを持っていること」と考える転職希望者は少なくないでしょう。果たして本当に、パチンコ業界でのスキルが身についていると、求人企業に好印象を与えられるのでしょうか。言い方を変えれば、パチンコ業界でのスキルがあれば、求人企業からの内定が出るのでしょうか。
答えは「NO」です。完全に違うとは言い切れませんが、「パチンコ業界でのスキルがあるからといって、内定が出るとは限らない」というのが正しい言い方です。いくらパチンコ業界でのスキルがあっても、内定が出るまでの決定打となるわけではないのです。当然、パチンコ業界でのスキルがあるに越したことはありません。また、求人企業が望むスキルを身に付けてマイナスになることは決してないでしょう。
また、パチンコ業界でのスキルと同様に「これがあれば好印象を与えられる」と思われているのが、マナーです。こちらも同じく、ないと評価が下がることはありますが、あるからといって、直接的に採用につながるわけではありません。いってしまえば、マナーは「あって当然のもの」。身に付けることで、やっと転職活動のスタートラインに立てるというわけです。
1.自分の意見を具体的に話す
では、求人企業から「この転職希望者をぜひ自社に迎えたい」と思ってもらうにはどうすればいいのでしょうか。それは、「自分の意見を具体的に話す」ということです。
求人企業の面接では、転職希望者の意見を求められる機会がたくさんあります。そんなときに転職希望者がしてしまいがちなことは、「抽象的な回答をしてしまうこと」です。例えば、「転職後、うちのパチンコホールで何をしたい?」「どうなっていきたい?」という質問をされた場合、「店長になりたい」「経営を学びたい」と答えるのは、NGです。抽象的な答えであるため、求人企業側から「別にうちの会社じゃなくてもいいんじゃないのか」「将来が見えていない」と思われてしまう可能性があるのです。
確かに、「自信がない」「深く突っ込まれたら心配」「間違っていたら嫌だ」などと、具体的に話すことに対して心配になってしまう気持ちはわかります。しかし、言葉を濁しながら抽象的に話をすると、求人企業側は、転職希望者に対して不審感を抱くようになります。自己PRで「で、結局どういうことなの?」と思われてしまっては、アピールになるどころか、マイナスの印象を与えることになってしまうでしょう。
そこで、具体性を意識して答えるようにすると、求人企業に与える印象がぐっと良くなります。具体性を持った回答の何がいいのかというと、「転職希望者の想像していることが、求人企業側にしっかり伝わる」ということです。そうすると、求人企業側からも、自然と具体的な質問が出て、転職希望者のアプローチの場がより一層広がります。
2.「5W1H」を意識する
具体性を持たせるには、「5W1H」を意識することが大切です。
「店長になる」にしても、“いつまで”に、“どのような”店長になるのか。
経営を学ぶにしても、パチンコ業界で、経営の“何を”、“どのようにして”学ぶのか。
このように、「いつ」「どこで」「誰が」「何を」「なぜ」「どのように」というポイントを抑えながら答えをつくっていくようにしましょう。
これだけを聞くと、とても難しいことのように思えるかもしれません。しかし、今みなさんが用意している回答に、5W1Hの要素を「足す」だけでいいのです。特に、“どのように”“どのような”の部分は膨らませやすいのではないでしょうか。それでもやはり「どうしたらいいのかわからない」と思う人は、第三者に話を聞いて、考えをまとめるようにするといいでしょう。
3.まとめ
転職希望者が、面接で失敗しやすい部分のひとつに、「答えが抽象的になっている」ということがあります。質問に対する答えや、自分の思い、未来のビジョンなどを語るときは、「5W1H」を使って、できるだけ具体低に説明できるようにしましょう。
自分ひとりではうまく考えがまとまらない場合は、家族や知人、キャリアアドバイザーなどをうまく活用し、「ここはわかりにくい」「これってどういうこと?」と率直な感想を投げてもらうようにしてください。
自分の中では「しっかりとまとまっている」「説明できている」と思っていても、初めて聞く人にとっては「よくわからない答え」である可能性は意外と高いのです。冷静な第三者の意見を積極的に取り入れて、より明確な答えを準備しておくようにしましょう。