キャリアアドバイザーには「偽りなく」話すことが大切

転職雑記 2017/12/14

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パチンコキャリア転職ニュース_20171213

先日、Aさんという東北在住の20代後半の転職希望者の転職支援をしました。高校卒業後、東北で数店舗のパチンコホールを運営しているパチンコホール企業に就職し、副店長にまでキャリアを積んできました。

副店長としてしばらく働いた後、パチンコ業界を離れて、現在は運送会社で働いているとのことでした。しかし、「やっぱりパチンコ業界に戻りたい」と考えて、当社のパチンコキャリアに登録したのです。

1.それまでの転職理由

Aさんに、以前在籍していたパチンコホール企業の退職理由をうかがうと、「会社が家族経営で、社長の身内以外は副店長以上の職位に就けない状況でした。営業数値を上げる方法なども社長の身内の方以外が学べる環境がなかったため、これ以上のキャリアアップは難しいと感じて転職をしました」とのこと。そして、もともと運転することが好きだったため、運送業界に飛び込んだのでした。

また、再びパチンコ業界に戻ろうとした理由は、「異業種で働いてみて、やっぱりパチンコ業界の方がやりがいを感じて働けたので、もう一度パチンコ業界に戻って、以前働いていたパチンコホール企業で学べなかった営業に関わることを学んでいきたい」と仰っていました。

そのような理由ならば、そのまま求人企業の面接の場で伝えても問題ありません。Aさんの転職をした決意や思い、そして、パチンコ業界に戻ってしたいことが求人企業にも伝わると感じました。それをAさんに伝えて、Aさんの希望条件に合った求人企業の面接に臨むことになりました。

2.いざ面接へ

求人企業の面接の日。私も面接に同席しました。そして早速、面接担当者から、「以前、パチンコホール企業で働いていたようですが、なぜ退職されたのですか」との質問がありました。

Aさんは、「前職のパチンコホール企業では、1店舗目で副店長になった後、そのまま副店長として、他店舗に異動となりました。その店舗では、古くから働いている社員が多く、30代半ばの一般社員がたくさんいました。20代半ばの私がいきなり副店長として異動してきて、やはり良く思わない人も多くいたのだと思いますが、指示を出してもなかなか聞いてもらえないということが頻繁にありました。そのことを上司に相談しても的確なアドバイスがもらえず、パチンコホールの人間関係に悩んでいました」と答えました。

私はここで、「あれ、事前に聞いていた理由と違うな」と思いました。ですが、当日、面接の雰囲気によって、事前に用意していた回答と違う答えをすることはときどきあることです。

面接担当者は、続けて、「パチンコホール企業を退職した後、運送会社に転職していますが、なぜこちらの会社を辞めたのですか」と質問をしました。それに対して、Aさんは、「運転が好きで運送業界に転職したのですが、働いているときに一度、事故を起こしてしまいました。運転は好きだけど、命に関わる仕事だから長く続けることは難しいと感じたので、辞めました」との回答。

そして次の瞬間、面接担当者は手元のAさんの履歴書をチラリと見て、驚くべきことを質問したのです。

「その後、また別の運送会社に転職していますが、なぜですか?」

私は「えっ!?」と、心の中で飛び上がりました。

Aさんは、実は、パチンコ業界を辞めて運送会社に転職したあと、その運送会社を辞めて、もう一社、別の運送会社で働いていたのです。事前の面談や、書類選考のために受け取った履歴書では、そのような情報は一切明かされていなかったので、面接当日、Aさんが持参した履歴書で、初めて明らかになったことでした。

Aさんは、「実家の近くで働くことができたので、転職をしました。しかし、そこはすぐに正社員になれないので、またパチンコ業界で正社員になろうと思いました」と答えました。それを厳しい顔で聞いていた面接担当者は、「では、2社目の運送会社ですぐに正社員になれることができたのなら、そのまま続けていたということですね」と一言。そのまま面接は終了しました。

結果、Aさんは不採用でした。「書類選考のときに渡された履歴書にあった職歴と、面接当日持参した履歴書の職歴にズレがあったでしょ。ちょっとあれは適当すぎるよね。しかも面接で話を聞いても、パチンコ業界で働きたいっていう気持ちは全然伝わってこなかった」とも…。

3.転職活動で隠し事や偽りは通用しない

面接終了後、「なぜ、書類選考用の履歴書と、今日持参した履歴書に違いがあったのですか」と尋ねると、Aさんは、「時期に関する記憶があいまいになっており、間違えたまま履歴書を提出してしまった」と説明しました。

確かに、ある程度職歴があると、「いつ入社して、いつ退職したか」という点があいまいになってしまう転職希望者はよくいます。それをなくすために、事前の面談で詳しく話を聞く側面もあります。とはいえ、転職希望者の口から出た職歴について、「それは本当ですか?」「間違っていませんか?」としつこく尋ねることはしません。それは、「あなたが経験してきたことは、あなたしか知らないから」です。

4.まとめ

転職希望者自身の情報は偽りなく、話したり、書類にしたりする必要があります。

また、ときどきキャリアアドバイザーに少し見栄を張ってしまったり、取り繕ったりする転職希望者がいますが、求人企業と対面したときに問題が起こってしまうことがあります。隠しごとをされてしまうと、いざとなったときフォローができなくなってしまいますから、ぜひ本当のことを話してほしいと思います。

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