面接前の情報収集は、自分の強みを増やすこと
転職雑記 2017/12/19
先日、Sさんという方の転職のお手伝いをしたときのお話です。
Sさんは、あるパチンコホール企業で店長をしていました。年齢は39歳で、パチンコ業界での職歴は1社。異業種で2社働いたのち、現在のパチンコホール企業に転職し、今までずっと働いていましたが、経営状況が悪化してしまい、給与支払いの遅延が発生するほどになってしまったそうです。そこでSさんは危機感を覚え、「もし他に自分に合うパチンコホール企業があれば、早めに転職したい」と考えて、当社のパチンコキャリアに登録したのです。
さっそく転職活動を始めることになりましたが、「自宅から通える範囲での勤務地を希望」という条件から、なかなか書類選考を通過できる求人企業がありませんでした。そんな中で、Sさんの希望にぴったりな求人企業である、パチンコホール企業・A社から「ぜひSさんと会ってみたいので、面接日程の調整をお願いします」と連絡がきました。
すぐにA社との面接日程を調整して、Sさんはついに面接を受けることになりました。面接前の時点で、「転職経験があり、多少は転職活動のノウハウはわかっているつもりだ」と話していたSさん。ブランクはありますが、その様子から、自信があるのだろうと感じました。
そして、A社との面接終了後、すぐに結果の連絡が。
1.Sさんの結果
結果は、「不採用」。理由をうかがうと、「うちの会社に対して興味を持っていることがまったく感じられませんでした。パチンコ業界での経験やスキルの前の問題です」とのことでした。
Sさんにそれを伝えると、納得した様子で、「自分の情報収集の仕方が甘かった」と言っていました。失敗の原因に自分で気付くことができれば、次回、同じ失敗を避けることができるでしょう。Sさんは、それまでの情報収集の仕方を改めて、さらに綿密に準備をして面接に臨むことを固く決意したようでした。
2.熱意を示すには、情報収集が必須
このように、最近の求人企業では、転職希望者の、「それまでのパチンコ業界での経験やスキル」よりも、「どれだけうちの会社に興味を持ち、経営理念に共感して、“ぜひ一生に働きたい”と熱意を燃やしてくれるか」という部分に、採用の重きを置いていることが多いのです。
冷静に考えてみれば当然のことです。「どんなパチンコホール企業なのか全然わからない。でも待遇や立地がいいからここに入りたい」という態度を取られれば、求人企業としては採用する気をなくしてしまいます。「別にうちじゃなくても良いのではないのか」と、思われてしまうのです。
求人企業の面接を受けに行く前には、まずコーポレートサイトで企業情報を確認しましょう。「企業理念」や「パチンコホールの場所」などの情報は、必ずコーポレートサイトに載っているはずです。面接を受けるパチンコホール企業のコーポレートサイトを確認し、そこにある情報を把握・理解しておくのは、面接を受ける前に、絶対にやらなくてはいけないことです。
その他、求人企業からしっかりと内定をもらっている転職希望者は、求人企業が運営しているパチンコホールに足を運んで、見学していることが多いのです。また、配属先になるであろうパチンコホールの周りにある、競合店の調査を実際に自らで行ってから求人企業の面接を受ける転職希望者もいます。
もちろん、これからのことは面接を受けるにあたって、必須ではありません。当然のことながら、このようなことをしなくても、内定をもらっている転職希望者はたくさんいます。
しかし、自分が働くことになるかもしれない会社のことを、事前にまったく調べずに、面接を受けるのは不安ではないでしょうか。たとえ受かったとしても、よくわからない会社で働き始めるのは、怖いのではないかと思います。転職希望者自らが時間を割き、足を使って、事前に集められるだけの情報を集めておくことは、決してマイナスになることはありません。必ずその情報は、自分の役に立ってくれるはずです。
3.まとめ
面接前の情報収集は、RPGでいう武器集めと同じです。
少ないアイテムだけで敵に闘いを挑めば、当然敗北してしまうのです。内定を勝ち取るためには、面接前にしっかりと情報収集をすること。これを絶対に怠らないようにしましょう。