転職後のトラブルを未然に防ぐために
パチンコ転職ポイント 2018/3/29
先日、30代前半で、とあるパチンコホール企業で主任職をしているEさんと面談をしました。Eさんは、数ヶ月前に今のパチンコホール企業に転職したばかりでしたが、もう一度転職したいと考えていました。理由を聞けば、「今の会社は、知人の紹介で転職したが、事前に聞いていた話と違った」そうなのです。
これまで、パチンコ業界で転職をしたいと考えているさまざまな人と面談してきましたが、このような「思っていたのと違った」というケースはとても多くあります。
なぜ、入社前に提示されていた条件と違うというトラブルが起きてしまうのでしょうか。今回は、このようなトラブルについてお話していきたいと思います。
1.転職後のトラブル例
まずは、「入社前に聞いていた話と違う」と思う原因になるのが、以下の4点です。
(1)給与・待遇面の相違
(2)役職の相違
(3)労務環境の相違
(4)業務内容の相違
もちろん、この他にもありますが、主に挙げられるのがこの4点です。
それでは、この4点をもう少し詳しく見ていきたいと思います。
(3)労務環境や(4)業務内容については、なかなか事前に情報を収集するのは難しいかもしれません。そのため、理想と現実との間に大きなギャップが生じやすいのです。
一方、(1)給与・待遇面や(2)役職については、入社前にある程度情報が確認できるものです。求人企業側と、条件のすりあわせをすることも可能でしょう。なので、入社後に「思っていたのと違った」というトラブルを防ぐためには、転職希望者には、入社前にできるだけ、この(1)給与・待遇面(2)役職の2点について、しっかり情報収集・確認をしてほしいと思っています。
2.内定後の思考停止は危険
転職希望者は、言ってしまえば、「内定」を目指して頑張っている部分があります。そのため、一度内定が出てしまうと安心してしまうところが大きく、それ以上、情報を集めたり、自分の目で確認したりということをしなくなってしまう傾向があります。「思考停止」してしまった状態になってしまうのです。
そうすると、前述の(1)給与・待遇面や(2)役職について、内定先と他社を比べることがなくなってしまいます。ただ嬉しいという一心で入社までの間を疎かにしてしまい、本当に自分が望んでいたことが叶うかを考えないケースです。
また、(1)給与・待遇面や(2)役職について、面接時に求人企業側と口頭で約束を交わしただけで満足してしまい、転職後に「言った、言わない」のトラブルに発展してしまうこともあるのです。内定先や他社の情報を集めるのは、内定が出たあとでも遅くはありません。しっかりと情報を集めて、比較して、自分が満足できる入社先なのかどうかを確認するようにしてください。
また、求人企業との間に「言った、言わない」のトラブルが起こらないようにするためには、(1)給与・待遇面や(2)役職について、書面やメールなど、記録として残せるように求人企業にお願いしてみてください。面接の時の話であっても、口約束は口約束です。破られてしまっても仕方ないとは言いませんが、その危険は十分にありますし、騙すつもりはなくても、何かの手違いで違う条件が記録されてしまう可能性もあります。
なので、求人企業側との間で交わされた約束事は、念には念を入れるという意味で、ぜひともきちんと残る形、書面やメールなどにして、自分自身の手元に保管しておいてほしいと思います。もし個人でそこまで求人企業と話すのが難しい場合は、転職支援サービスを利用してみてください。
3.まとめ
転職後に「こんなハズじゃなかった……」とならないためには、入社前にできるだけ、(1)給与・待遇面(2)役職(3)労務環境(4)業務内容について、念入りに情報収集や確認を行ってほしいと思います。
情報収集には限度がありますが、トラブルを未然に防ぐためには、この方法は欠かせません。いくら内定が出たからといって、決して安心することなく、最後の最後まで情報は集めるようにしてください。
転職しようと思い立って、入社するまでが転職活動です。転職を成功させるためには、きちんと最後まで気を引き締めて、転職活動をしてほしいと思います。