「将来のビジョン」を持って転職活動を成功させる
転職雑記 2018/5/10
転職活動がうまくいきやすい転職希望者の傾向というものがあります。
それは、「将来のビジョン」をしっかりと持っている人であるということです。
そのような人々は、私が「求人企業に求める希望はなんですか?」とたずねたとき、ただ希望条件を述べるだけでなく、自分の将来のビジョンも交えながら話してくることが多いそうです。
たとえば、「店長になりやすい環境」を希望条件に挙げれば、「2年後には30歳になるので、それまでに店長になりたいから」と語ったり、「年収◯円アップ」を希望条件に挙げれば、「今年子どもが小学生になったので、満足に塾や習い事に通わせてあげたいから」と話したりといった感じです。
このように、希望条件と一緒に未来のビジョンを語れる人は、実際の転職活動でもとても強いのです。
逆に、将来のビジョンを持たずに「ただ単にお金がほしいから」「ただ単にその役職の方がいいから」と考えている人は、その条件を達成することだけを目標にしているところがあります。「ただ何となくその方がいい」という理由だけで、それに対して強い思い入れがあるわけではないので、面接で深く突っ込まれたときにしっかり答えられないことがあるのです。
なので、転職がうまくいきやすい転職希望者と、そうではない転職希望者との違いは、「熱意」……もっと深くいえば、「自分の人生に対する興味」という部分にあるのではないかと思います。
1.自分の人生に真剣に向き合っているか
「将来のビジョン」を話せる転職希望者は、自分の将来についてしっかりと考えられています。「目標とする生き方・暮らしのために、今何をするべきか」と逆算して考えることができるのです。基本的にこのような人々は前向きで、希望に満ちた考え方ができています。
そのため、求人企業から前の会社を辞めた理由などを聞かれることがあっても、マイナスに受け取られてしまう言葉を並べずに、ポジティブな言葉で答えることができています。
求人企業からしても、前の会社の不満や苦労話よりも、「これからどうしていきたいか」という、希望に満ちた話の方が聞いていて気持ちがいいですし、自ずと印象も良くなります。また、具体的に「◯年後にはこうなりたい」ということをはっきりと述べられる転職希望者に対してならば、「熱意を感じる」「うちの会社でぜひその夢を叶えてほしい」と思うこともあるでしょう。
2.行き詰まったら考えてみてほしいこと
そのため、転職活動に悩んでいる転職希望者に対しては、「将来のビジョンを考えてみてください」という助言を与えることにしています。
先日も、転職活動に行き詰まり、「自分が本当に希望していることはなんなのか」ということに迷いが生じたパチンコホール主任の転職希望者・Oさんの相談に乗ったとき、「将来のビジョン」について考えるように言葉をかけました。Oさんは、その場でははっきりと答えることができず、「ちょっと考えてみます」と言いました。
そして2週間後、Oさんは、「将来のビジョン、見えました」とのこと。聞けば、「今はまだ小さいのですが、子どもが小学生に上がる頃には店長になっていたいと思います。小学生によくある、『お父さんの職業はなんですか?』みたいな課題や話題が出たときに、「店長だよ」とちょっと自慢できるような立場になっていたいんです」とOさんは言いました。「子どもが胸を張って人に言える仕事や役職に就きたい」というのはとても大きなモチベーションになりますね。Oさんは、これを実現できそうな、やる気しだいでスピーディな昇格が見込めそうなパチンコホール企業を複数社受けることにしました。
結果、すべての求人企業から内定が出て、Oさんはその中から、条件が良いパチンコホール企業に転職しました。今はまだ店長という役職ではないですが、そのビジョンに向けて精力的に仕事をこなしているそうです。
このように、「将来のビジョン」は、転職希望者にとって、軸となり、支えとなることもあります。なので、真剣に自分の未来と向き合って、「こうなりたい」という姿を定めて転職活動に臨んでほしいと思います。
3.まとめ
「将来のビジョン」を考えることは、転職活動を成功させるためにとても重要なことです。自分の人生を再考するきっかけにもなるので、転職活動を始める際は、ぜひ改めて考えてほしいと思います。