今の仕事で頑張る勇気、転職する勇気
転職雑記 2018/5/15
先日、パチンコホールの店長経験者のMさんから転職相談を受けました。
Mさんは、あるパチンコホールで副店長をしていました。話を聞くと、先日までそのパチンコホールの店長を任されていたものの、スタッフ管理の不十分さから、副店長に降格になってしまったとのこと。降格にともない、給与ダウンが大きなダメージになったことはもちろんですが、それ以上に、同僚であった仲間が上司となったことに対して、大きなストレスとやりづらさを感じているようでした。
「もう一度ここから店長職に這い上がってやる」という気持ちを持っているものの、若手を積極的に登用する現在のパチンコホール企業の人事体制に、本音をいうと、「やっぱり店長に戻るのは難しいかもしれない」と感じているところもありました。
このような状態になった場合、主にふたつの選択肢があります。
一つ目は、「今のパチンコホール企業に残り、もう一度店長へ昇格できるように努力を重ねていく」ということ。もう一つは、「店長へ上がれるチャンスのある別のパチンコホール企業に転職する」ということです。せっかく店長になれても、些細なことがきっかけで降格してしまうケースは、残念ながら往々にしてあります。今回は、Mさんの事例を参考に、それぞれの選択肢について考えてみたいと思います。
1.現企業に残り、もう一度店長へ昇格できるように努力する
この決断をするには、今自分が置かれている現状を冷静に見極めなくてはいけません。
第一に、「店長に昇格しやすい環境なのかどうか」これを確認しましょう。自分の他に、店長から降格して、もう一度店長になった人はいるかどうか確認したり、人事体制や評価制度を見直してみたりしてください。
これを考えるにあたり、「同僚が上司になること」や「年収が下がってしまったこと」に対するショックはとりあえず置いておきましょう。挽回するためのモチベーションをただ下げるだけになってしまいます。客観的に今働いているパチンコホール企業を見つめて、「もう一度店長になれる可能性があるかどうか」を考えてみてください。
ここで気を付けてほしいのが、「自分の可能性を、自分で潰してしまわないこと」です。
急な降格となり、とても大きなショックを受けることは仕方ありません。しかし、悲劇的な気持ちに引っ張られて、「どうせダメ」「頑張っても無駄」などと、自分で自分の士気を下げるようなことは考えないようにしましょう。昇格は自分ではなく、会社が決めることですから、「無理だ」と決め付けない方が賢明です。
2.店長へ昇格できるチャンスのある企業に転職する
上位役職での採用が見込める求人企業は、中小規模のパチンコホール企業であることが多いです。そのため、特に大手パチンコホール企業出身者であれば、まだまだこれからという部分が多い中小規模のパチンコホール企業にとってはとてもニーズが高く、転職はスムーズに進む可能性も高くあります。
店長職の求人を出している中小規模のパチンコホール企業は、大手パチンコホール企業と比べると、福利厚生がの部分で違いもある可能性があり、入社直後は年収が下がってしまうこともあります。しかし、結果的には前職よりも年収がアップしたり、自分の満足のいく仕事ができるようになったりすることも多いので、根気強く頑張ってほしいと思います。
3.どちらを選択するにしても
何人もの人から、Mさんのように「店長から降格してしまったので転職したい」という相談がありました。しかし、最終的に転職をするにしてもしないにしても、相談する段階で、大半の人が「どうせ……」と卑屈になってしまっているように感じられます。自分の決断や行動にブレーキをかけてしまっているのです。
そのため、「とりあえず今の職場で頑張ってみるけど、多分店長に戻るのは無理だろう」と自らモチベーションを下げてしまっていたり、「今の職場ではどうせ店長になれないから転職する」と消極的な転職の決断をしたりしてしまうことがあるのです。
評価は周りが決めることであり、評価されるためには自分自身が頑張るしかありません。それを忘れないようにして、決断してほしいと思います。
4.まとめ
パチンコホールの店長から降格をしてしまい、転職を考えて相談に来る人は比較的多いです。「今のパチンコホール企業に残り、もう一度店長へ昇格できるように努力を重ねていく」「店長へ上がれるチャンスのある別のパチンコホール企業に転職する」どちらの決断をしても一長一短であるということを理解して、士気を下げずに向き合っていくようにしましょう。