先入観が可能性を潰してしまう
転職雑記 2018/8/2
パチンコ業界の転職支援サイトには、毎月多くの人が登録し、相談に来ます。転職を決意して求人案内を探している人には、多数の求人案内から条件に合った求人企業をご紹介し、書類選考・面接へと進んでもらいます。
転職についてどうするか悩んでいる人には、数多くの転職希望者を見てきた転職支援サイトとしての視点からアドバイスを行い、今後のキャリアについてご提案させていただきます。
こちらの流れは、パチンコ業界⇒パチンコ業界希望、他業界⇒パチンコ業界希望でも基本的には同じ流れです。
ここ数年、異業種からパチンコ業界への転職を考える人の割合は増えてきているというのが個人的な印象です。今回は異業種からパチンコ業界へエントリーした転職希望者の事例をご紹介いたします。
1.パチンコ業界のイメージ
先日、異業種からパチンコ業界への転職を考えているという転職希望者・Yさんの相談を受けました。Yさんは、大学卒業後に不動産業界に就職し、営業主任まで経験していました。しかし、特に興味があって入社したわけではなかったので、数年間働いた後、他の業界が気になって転職活動を行うようになったそうです。
サービス業には割と興味を持っていたようで、サービス業界の中でいろいろな話を聞いているとのことでした。
最初の相談で、Yさんは、「周囲からは、『パチンコ業界なんて力仕事だし、なんだか怖いからやめた方がいい』と言われているんですけど……」とおっしゃっていました。Yさん本人もそのように思っているならば、最初から相談にはこないはずです。Yさん自身、周囲の言葉と自分の思いの間で迷っているのだろうと感じました。
パチンコ業界での転職支援に携わっている者として、このようなイメージを持たれていることは重々理解していますが、それでもやはり聞く度に悲しい気持ちになります。
汚い、うるさい、怖い……パチンコに興味がない人々にとって、パチンコのイメージは数十年前のままで止まってしまっています。しかし、パチンコ業界で従事している人ならばよくわかっているかと思いますが、今現在そのようなパチンコホールではやっていくことができません。いかにお客様に快適に過ごしてもらえるかを常に考えて、パチンコホールの運営をしている企業がほとんどです。
多くの人が今でも古いイメージを持っているのは仕方がないことですが、せっかくパチンコ業界に興味を持ち始めたYさんのような人がこのようなイメージに引きずられてしまうのはとても残念です。
実際Yさんは、細やかな気遣いができて、笑顔を自然につくることができる、サービス業向きの人でした。多少物静かなところはありますが、業務に慣れていくうちに、パチンコ業界で大きな力を発揮できると感じたのです。
私は、今現在のパチンコホール企業の取り組みやホール環境の改善、労働環境などについて説明しました。Yさんは、「イメージだけで判断してはダメですね」と理解を示してくれたようでした。
2.先入観は捨て去って
先入観で判断してしまう、というのは転職希望者がとてもしてしまいやすいことです。たとえば、求人企業に対する先入観です。
転職希望者に求人案内を紹介すると、「稼動が良くないから興味がわかない」「店舗数・遊技台数が少ないから将来が不安」など、イメージで決め付けてしまう人が多数見受けられます。しかし、先入観で視野を狭めてしまうのはとてももったいないことです。
転職活動において、今まで在籍してきた企業以外の現状を知ったり、他の企業の人の話を聞いたりすることは、自分自身のイメージや考え方、価値観に大きな刺激を与えることでもあります。今後パチンコ業界でキャリアアップを考えている人ならばなおさら、業界内のいろいろな情報や人に触れることは避けては通れません
転職活動では、よりたくさんの可能性を視野に入れて前向きに取り組んでほしいと思います。
3.まとめ
現在パチンコ業界では、大手パチンコホール企業を筆頭にイメージ改善に取り組んでいます。しかし、それでもパチンコに馴染みがない人にとってはまだ完全に悪いイメージが払拭されたわけではありません。
このような先入観は、自分の視野を狭めるだけでなく、可能性を失うことにもつながります。なので、転職希望者には、先入観を持たずに、ポジティブに転職活動を進めていってほしいと思います。