入社後のギャップが早期退職につながる!?
転職雑記 2018/8/23
パチンコ業界で転職を考える理由には、給与面や福利厚生面、キャリアアップのスピードや会社の方向性など、さまざまな理由があるかと思います。転職希望者は、前のパチンコホール企業で満足できなかった部分を満たすために、転職活動を行って、希望条件をクリアした求人企業へ転職していきます。
しかし、面接を突破して、条件を満たしていると感じた求人企業に入社を決めても、転職先での細やかな部分が想像していたものが違い、戸惑うケースが多くあります。最悪の場合、早期退職につながってしまうこともあるのです。
そうならないためには、入社前にギャップを埋めることが大切です。そうはいっても、やっとの思いで内定を勝ち取った場合や、「絶対に入社したい」と思っていた求人企業の場合は、ある程度フィルターがかかってしまい、ギャップを埋める作業をしないで入社してしまうこともあるでしょう。
今回は、入社早々に違和感を覚えて、早期退職につながったケースをご紹介いたします。この事例を参考に、みなさんにはぜひギャップと向き合ってほしいと思います。
1.オペレーションにギャップを感じるKさん
転職支援をしたKさんから、「再度転職を考えている」という連絡を受けたのは、入社してから2週間後のことでした。
理由を聞くと、「業務内容がホールアルバイトと変わらず、自分の存在価値が見いだせないから」というものでした。
Kさんが転職前に在籍していたパチンコホール企業は、業務分担が明確にできており、店長がホール巡回を行うことはありませんでした。当然、面接時に入社条件を確認したものの、日々の業務は想像していた以上にギャップが大きく、前職で培った経験がまったく活かせないもどかしさと、店長職へのキャリアアップの不安とが大きくなり、連絡をしてきたのでした。
過去の転職希望者においても、実務面のギャップから、このような早期のタイミングで再度転職を決断した人は何人もいました。
「思い立ったが吉日」なんて言葉こそありますが、入社して数週間では、まだそのパチンコホール企業の本質は見えてきません。目先の業務内容だけで転職を決断してしまうのは、時期尚早な気がしてならないのです。とはいえ、転職希望者が熱望していれば、それを止めるわけにはいきません。Kさんも、自ら再度転職活動を行い、別のパチンコホール企業に転職していきました。
2.社風にギャップを感じるOさん
また、別の転職希望者のケースです。半年ほど前に、大変厳しい環境のパチンコホール企業で店長職を続けてきた転職希望者・Oさんの転職支援を行いました。
店長職以上の高い職位を目指すために転職活動を行い、可能性を感じた求人企業に転職を決めましたが、わずか入社1ヶ月で「転職を考えている」という連絡がありました。理由を尋ねると、「あまりにも仲が良すぎる社風で、以前在籍していたパチンコホール企業と真逆のまったく厳しさを感じられない環境。厳しい環境で働き続け、幾度となく難しい状況を打破した経験から、このパチンコホール企業では逆風の強いパチンコ業界を生き残れないと感じた」とのことでした。
仲が良すぎる社風と、厳しい環境を比べることが正しいのかはさておき、基本的に転職先に不満を抱えるのは、前職での環境や待遇、業務内容が基準になっていることが多いです。また、在籍期間が長い前企業の方を、総合的に「良い」と判断するのは、往々にしてあることです。
Oさんの場合は、「厳しい環境に身を置くことで、自分を高め、パチンコ業界でキャリア・スキルアップすることができる」という信念があるので、「ぬるい」と感じたパチンコホール企業から転職するのも仕方ありません。転職活動において軸があるのならば、より良い環境を求めて、早期退職するのも悪くはないでしょう。
大切なのは、思いつきで退職を決めてしまわないことです。衝動的に退職すると、後悔する可能性も大いにあります。「どうしても、どう考えてもこの環境では夢や目標が叶わない」と思ったら、退職を決めるようにしましょう。
3.まとめ
現在、パチンコホールを運営する企業は、約3300社といわれています。パチンコ業界には3,300通りの社風や経営スタイルがあるということです。前職での経験だけにとらわれず、広い視野を持って、転職先を見極めてほしいと思います。