パチンコ業界の社員定着率をアップさせるために
転職雑記 2018/8/28
新卒者の内定率は、年々増え続けている傾向があります。そのような中で、新卒者のパチンコ業界への志望率はまだ低く、毎年予定人員を採用できないパチンコホール企業も見られます。やはり今でも「パチンコ業界」というと、あまりいいイメージがなく、選択肢から外してしまう新卒者が多いのです。
そのような中で新卒者を確保したあとは、店長まで育成したり、戦力して長く働いてもらったりしなくてはいけません。そのためには、安心して長く働ける環境を整えることが大変重要です。
また、「良いイメージを打ち出すため」には、「実際の環境を整えていく必要」があります。当然のことですが、社員をたくさん集めて、定着率を上げていくためには欠かせないことです。
今回は、社員定着率を上げるためにパチンコホール企業が実際に取り組んでいることについてご紹介したいと思います。
1.福利厚生の整備
まずは、福利厚生の整備です。社員が満足して働けるように、最初に改善が必要な項目ですが、なかなか着手できていない企業もあります。
その理由として、やはり諸経費がかかってしまうことが挙げられます。休日数を増やすことや、労働時間を減らすことは、間接的に人件費の上昇につながりますし、諸々の設備を整えて、社員に還元するとしても当然経費がかかります。しかし、環境整備を成し遂げるための経費は必要経費であると考えて、福利厚生を整えたパチンコホール企業は、結果的に社員の定着率がアップしています。
2.会社方針の浸透
パチンコ業界の離職率は、入社3年で約4割といわれています。入社時は経営陣から会社理念や方針について触れる機会が多く、広い視野や希望を持ってパチンコ業界に向き合うことができる環境が整っています。
しかし、実際にパチンコホールに配属されると、目の前の業務に追われる日々が続き、長期的やキャリアプランやスキルアップなどを見失ってしまうことがあります。結果的に「成長ができない」「将来が不安」と、転職に至ってしまうことがあるのです。
「パチンコ業界で自分が成功する姿」が描けないことには、パチンコ業界で長期的に働き続けることはできません。そのため、社員の定着率向上に積極的なパチンコホール企業では、現場業務と並行して、研修などを通して理念や方向性を見失わないようにする取り組みが行われています。
3.営業への参加意識
入社から数年は、店舗配属がオーソドックスな形となります。そこできちんとした目標設定を行わないと、アルバイトと大差のないホール業務に、社員として働いている感覚を得られずにやる気を失ってしまう人がいます。
パチンコホールに配属され、営業に参加していることを感じられる仕事の与え方や、店長をはじめ、役職者との連携していくことなどを意識する必要があります。結果的にそれが社員のモチベーションになり、社員定着率のアップにつながります。
4.企業努力
全体的に若い労働力の減少が進み、パチンコ業界以外でも、アルバイトからの社員採用に力を入れています。他業種との差別化が難しくなる中、パチンコ業界では、業界一丸となってイメージ改善に力を入れる必要があります。そのためには、福利厚生を充実させたり、「長期的にパチンコ業界で活躍できるイメージ」を持ちやすくするために研修を行ったり、役職者と連携して仕事をさせていったりすることが必要になってきます。
また、パチンコ業界で働く魅力を伝え続けていく努力を行う必要もあるのです。
5.まとめ
比較的イメージが良くになってきた今でも、「パチンコ業界」というと、就職の選択肢から外してしまう新卒はまだ多くいます。そのような中で、これからも積極的にイメージの改善に取り組んでいかなくてはいけません。
また、せっかく採用できた社員を手放すことにならないよう、内部環境の改善も必要になってきます。実際、福利厚生や労働環境などの改善に力を入れていくようになれば、自ずと業界のイメージも良くなっていくはずです。今後も、業界を挙げて努力していく必要があるでしょう。