働き方を見直したいと感じたら
転職雑記 2018/9/13
近年、従業員に対して勤務時間を超過するサービス残業やパワーハラスメントが日常的に見られるいわゆる「ブラック企業」が世間で注目されるようになりました。世間では、このような企業から逃げるようにして、転職を考える人も少なくありません。
今回は、そのような企業からの転職を果たした転職希望者・Iさんの転職事例をご紹介したいと思います。
1.自分の働き方に疑問を持つIさん
先日、新卒で入社して6年目になる店長経験者・Iさんから転職の相談がありました。Iさんは、就職活動のとき、パチンコホール企業に狙いを定めて活動を進めていました。福利厚生について重視し、複数社を比べて今のパチンコホール企業に決めたといいます。今のパチンコホール企業には、年間休日数が多く、働く環境もしっかりと整備されており、「ここでならば安心して長く働ける」と感じ、入社を決めたそうです。
入社後も毎日充実して働くことができて、会社に対してなんの不満もなかったそうです。しかし、主任職へ昇進すると状況が一変したとのこと。必要な業務を覚えるのは、すべて自分の時間を使わなくてはならず、通常業務時はホール回り、その他必要なことは遅くまで残って取り組むか、閉店後に再出社する必要がありました。残業ではなく、あくまでも「自分の時間」という概念の元、仕事をする必要があったのです。
こうなってしまうと、大好きであった会社に対して、不満が出てきてしまったと言います。
2.パチンコ業界の労働環境
パチンコ業界では、各台計数機の導入が普及していることや、新卒者採用に力を入れているパチンコホール企業が増えていることなどから、福利厚生や就業環境の整った会社が非常に多くなりました。しかし、中には、業績悪化から、人件費を抑えるために社員へ超過勤務を課したり、仕事を覚えるために個人の時間を費やさせたりするなど、旧態依然の考え方が残っている会社がまだあると言います。
このような会社に身を置いている社員は、「辛い、辛い」と思いながらも、その環境を甘んじて受け入れてしまっている傾向があります。たとえば、「自分の仕事が遅いからいけないんだ」と思ったり、「会社なんてどこも同じようなものだ」と自分を納得させたりなど、「間違った納得の仕方」を自分に強いてしまっている人がいるのです。そうなってくると、そのような会社から転職する気力がなくなっていってしまいます。また、「どうせ自分なんてどの会社に行ってもだめだ」などとマイナスに考えてしまうこともあるのです。
しかしそれは、過酷な環境下に身を置いているからこそ染みついてしまった考え方です。「どうしても仕事が辛い」と思うことがあったら、他のパチンコホール企業の情報を集めてみるなど、広い視野を持って、問題の解決に対して前向きな気持ちを持ってほしいと思います。
3.パチンコホール店長の役割
パチンコ業界のみならず、どんな業界に身を置いていても、仕事をしていれば「辛い」と感じることはあるはずです。ある程度我慢をして仕事を続ける姿勢も大切ですが、自分が壊れてしまうまで我慢する必要はないということを忘れないようにしましょう。
パチンコホールで働いているスタッフがそのように追い込まれてしまわないためには、店長が気を配ることも大切になってきます。そのためにも店長自身が、自分の働き方や自社に誇りを持つ必要があります。店長として、スタッフを導いていけないようならば、今一度、仕事のあり方について考えてみるのも良いのではないでしょうか。
4.まとめ
昨今、パチンコ業界では、イメージを改善していく動きが見られています。その中でも「ブラック企業」と呼ばれる会社があることはパチンコ業界全体のイメージに関わるため改善をしていこうと多くの企業が努力をしています。
もしも、まだそのような会社に身を置いていると感じるならば、今一度自分の働き方やキャリアについて考えてみるようにしましょう。思い切って環境を変えてみるということまでしなくても、人に相談したり、多くの情報を得ることで自分自身の状況と向き合い改善していく道筋を立てることも出来るかもしれません。