専門職経験者の転職事例
パチンコ市場規模・動向 2018/10/11
現在のパチンコ転職市場においては、店長職などの専門職経験者よりも、現場役職者や若年者層を求める企業の割合が高くなっています。これは多くの場合、新卒者採用やアルバイトからの社員登用が予定通りに進まなかったことが原因と考えられます。しかし、若年層の人材採用難についてはパチンコ業界に限ったことではなく、業界以外でも若者の労働人口が低下しているのは大きな問題となっていることは誰もが認識するところです。
このように若年者における人材採用が厳しい環境下にある一方、パチンコ企業の中には、より内部組織強化を図るために、現場社員よりも本部機能強化のために専門職経験者を求める企業が少なくありません。成長意欲のある企業にとっては、専門性を持った経験者への求人意欲はまだまだ高いものがあるのです。
今回は、専門職者を採用した求人企業の採用背景についてまとめてみました。
1.人事教育部門を強化するための採用
関東で複数店舗を展開するパチンコ企業から、人事部門経験者の求人を頂きました。
この企業では、早くから新卒者の採用を行い、自社での人材育成に積極的に取り組んで来ましたが、階層別の研修や教育制度が確立されていない点と、現場での実績評価と給与への連動が出来ていない状況が続いていました。
そのため、日々前線の現場で努力しても成果に繋がらず、努力と評価が反比例する状況が続き、結果退職を選択してしまうケースも多く見られました。この企業ではこうした状況を改善するべく、人事教育のエキスパートを求めていました。
今回転職活動を行った人は、パチンコ企業での就業経験はありませんでしたが、人事部門の専門職として幅広い職種で評価制度や研修などの実務を行ってきた経験がありました。そして異業種での経験をパチンコ企業に活かすことが出来ることと、現場研修も本人自身が行えるスキルを持っているということで採用が決まりました。
求人企業からは大変喜ばれる転職となりました。
2.店舗開発部門を強化するための採用
こちらの求人は、関西エリアを中心に店舗展開するパチンコ企業様からのご依頼でした。
この企業では関東エリアへも積極的に新規出店しており、本社には店舗開発チームを立ち上げ、物件調査や地主との交渉もチームで行っていました。そしてさらなる関東エリアへの出店を強化するために、関東エリアでのパチンコ新規出店に携わった経験者を求めていました。
今回転職活動を行った人は、関東のパチンコ企業と飲食業界での新規出店に携わった豊富な経験があり、自分自身で一から立ち上げた店舗も10店舗以上ある新規出店のエキスパートでした。そして在職企業では新規出店が減り、自分自身の立ち位置を見失っている状況に置かれていました。そのため、求人企業のニーズと転職者の希望がマッチした、とても良い形での転職案件となりました。
このように、ホール件数の減少している状況の中、専門職の能力を活かせないでいる経験者が多数存在しています。そして積極的に活動するホール企業が今がチャンスととらえ、様々な場面で積極的な動きを加速させています。そうしたホール企業は、まだまだ専門職経験者を必要としているのです。
この他にも、機械メーカーからは機械開発のプログラム経験者の求人、販売会社からは営業職経験者募集と幅広いニーズの専門職経験者への求人を頂いています。
3.まとめ
現在のパチンコ業界のトピックは、機械問題とともに店舗数の減少が毎年のように話題に上がっています。確かに業界全体を見た場合、どうしてもパチンコ店舗数減少の話題が多くあります。ですから、求人に関しても、業界全体としての求人数が低下しているのではないかと錯覚してしまいがちです。しかし詳細な状況を調べてみると、実は個々の企業の求人意欲はまだまだ高いものがあり、けっしてネガティブな状況でないことが分かります。
転職支援企業の求人案件は、現場社員だけでなく転職者がイメージするものとは異なった案件も数多くあります。パチンコ業界の現状を知るだけでも今後のプラスになりますので、ぜひお気軽にご相談ください。