転職後に心掛けて欲しいこと
転職雑記 2018/10/16
パチンコ業界での転職活動を進める中で、書類選考から始まり面接を経て最終的に求人企業から内定をもらうことは一つのゴールとなりますが、転職活動のゴールは決してそれだけではありません。
求人企業から内定をもらい、さらに入社して戦力となり、周りに良い影響を与えることで初めて真のゴールに到達したと言えるでしょう。しかし、いくつものプロセスを経てようやく入社したにも関わらず、結果を出す前に、現場での仕事のギャップで悩む転職者は多く、場合によっては早期退職に至るケースも少なくありません。
そこで今回は、入社後に心掛けたいことをまとめてみました。
1.転職者の仕事イメージ
転職希望者の考えとして、「求人企業は中途採用者に“業績を上げる”“組織に貢献する”ことを求めている」と考える人は多く見られます。
これは転職者が、求人企業が稼働低下や組織運営において困っているための求人と解釈するからです。確かにこのイメージは一般的な解釈としては間違っていないでしょう。
求人企業がより良い業績を求めたり、重要な業務をより進めるために新たに人材を求めるのは当たり前の企業活動です。しかし、そのままのイメージで転職活動を進めると思わぬ落とし穴が待っています。
2.中途採用者に求められるもの
『さらに業績を上げたい』『重要な業務について新たな人材が欲しい』。このうように転職者に具体的な役割を求められている求人企業はもちろん多く存在します。しかし現在のパチンコ業界においては、「業績結果」や「組織貢献・変革」よりも、「現場での推進力」を求めている求人企業の方が遥かに多いのが実情です。
ですから、面接で求人企業から求められた内容が、「即戦力としての期待」や「前職の経験を活かす」ということばかりの時は注意する必要があります。実はこうした求人企業に入社すると、結果として上手くいかないケースが多々あるのです。これは会社上層部や人事担当者が求めることと、実際の現場が求めることに“ギャップ”があるためです。
転職者は入社後、会社の変化や業績を上げる事以外に、実際の現場で求められている事をいち早く把握することが重要な動きとなってくるのです。
3.会社と現場とのギャップ
入社後の実際の現場で遭遇するこうしたギャップは思ったより多いのです。これは、面接を行う担当者と現場の受け入れ担当者が違うケースで多く見られる傾向です。転職者に求める内容が会社と現場の担当者でギャップがあり、会社としての意識統一や情報共有がなされてない結果と言えるでしょう。
実際に転職後を追っていくと、本部と現場での隔たりがあることを意識して入社する人の方が定着率が良い結果が出ています。面接の場で伝えられる入社後に取り組んで欲しいことは、あくまで経営者や人事担当者の考えであり、現場にいる社員全員が同じような気持ちで迎え入れるとは限りません。
そのため実際に行われる業務に様々な違いがあった場合、意識をすぐ現場に合わせていかないと失敗の原因となります。変化していく状況に柔軟に対処していくことが必要なのです。こうした会社と現場の隔たりを受け入れられるかどうかが、転職成功の秘訣と言えるでしょう。
4.現場に即して臨機応変な対応を
転職アドバイザーとして何人もの転職希望者の支援を行ってきましたが、全ての条件を満たし納得した形で進んだ事例は極めて少なく、どこかでギャップを感じる転職者が殆どです。企業のトップから現場の末端まで企業理念や業務の意識が統一されているのは少数派です。
面接段階で求人企業から求められた内容はもちろん年頭に置きつつも、実際の現場感覚は入社後に掴んでいくしかないのです。転職においては、“新しい職場では全ての状況を受け入れる”という心構えで望むことも大切ではないでしょうか。