転職活動での“取捨選択”と“断捨離”
転職雑記 2018/10/18
“断捨離”という言葉を聞いた人は多いでしょう。情報番組などでは「片付けられない」「整理できない」人の意識を変える時によく使われる言葉です。
そもそもこの言葉は、2009年刊行の『新・片づけ術「断捨離」』(やましたひでこ著、マガジンハウス)により提案されたもので、ヨガの「断行・捨行・離行」から生まれています。
「断」は入ってくる要らないモノを断つこと、「捨」は家にあるガラクタを捨てること、「離」はモノへの執着から離れることを表します。そして転職においても、この“断捨離”の考え方は重要になっています。
1.取捨選択の決断
パチンコ店の店長は、店舗売上や粗利益・営業利益、パチンコ稼働や経費項目など、多くの目標数字があり、業績を上げるために様々な部分で努力をしているでしょう。
しかし近年のパチンコ営業では、例えばイベントや販促面では規制強化から店舗で取り組める範囲には限界が生じてしまい、やれることとやれないことがハッキリとしてきています。ですので、販促面で強化する部分と捨てる部分の「選択」をしているパチンコ店舗が多く見られます。
いわゆる「取捨選択」ということになりますが、これはパチンコ業界での転職活動においても非常に重要なことであり、同じ状況にあると言えるのです。そしてこの「選択」をできる人が、転職活動においてスムーズに進む傾向が強く見られます。
2.転職活動での最初の決断
就職活動ではまず何社の求人企業にエントリーするのか、どの勤務地の求人企業で選考を進めるのか、入社時の役職をどのように設定するのか等々、色々な選択肢があります。
また在職中の人であれば、今のパチンコ企業に残るべきか、という選択も出てきます。しかし、こうした最初の選択を迫られる中で、そのスタートがぼんやりしている転職希望者が多く見られるのが実情です。
なぜ「決断」ができないのかというと、多くの場合、これまで得ていたものについて「捨てるもの」と「残すもの」の「選択」ができないことが大きな要因となっているようです。ここで冒頭に書いた、本当に必要なものと不要なものの識別を決断できる“断捨離”の気持ちが必要になってくるのです。
3.転職活動で捨てるもの
転職をするということは、今までのパチンコ店舗での給与や職位、職場環境や人間関係を一旦捨てることになります。今まで持っていたものを「捨てる」ことは、大変勇気のいることです。そして、その反動から次の求人企業に捨てたものの多くを求めてしまう傾向が見られます。
しかし、捨てたくない気持ちが強いまま転職活動を進めてしまうと、本当に自分が手に入れたいものが見えづらかったり、分からなくなる状況に陥ってしまいがちです。これは転職活動を難しくする要因になりますので、こうした状況を回避するためにも、今まで手に入れていたものは前パチンコ企業のものであり、同じ価値を求人企業で得られる保証はどこにも無いということを、ここでしっかりと認識しましょう。
どうしても決められない時には、一度捨てたものが今後は二度と得られないというものではありませんので、欲しいものに優先順位を付ける、という気持ちでも良いでしょう。今得たいものと、後でも良いものに分ける考え方も一つの手段になります。
4.得たいものをしっかり決める
転職活動においては、絶対に手に入れたいものと、痛みや代償を払ってでも潔く手放すものを選択する「決断」する必要があります(優先順位付けでも良い)。これが転職における“断捨離”というべきものです。
次に進むためには、最も手に入れたいものをいくつかに絞ることが重要です。それは「給料」なのか「役職」なのか、あるいは「環境」なのか等々、ここをブレずに決められるかどうかで、転職の結果やその後が大きく変わってくることは確かです。
5.まとめ
転職に成功した人を見ていくと、この断捨離をしっかりと出来た人は転職活動がスムーズに進み、さらに活躍する傾向が多く見られました。何かを得るには、今捨てるべきものは何か? あるいは欲しいもの何か? の「決断」がとても重要であることをぜひ認識して、是非チャレンジしてみてほしいと思います。