女性が活躍するために必要なこと
転職雑記 2019/9/5
パチンコ業界は以前と比べると店内環境や職場環境の向上、スタッフの負担を減らす計数機の導入、新卒者の採用などによって、女性スタッフの比率も年々高まってきています。
しかしパチンコ業界の性質上、トラブルやクレームが発生する可能性もあり、女性の主任職者は育成しているものの、女性に店長や管理者を任せているパチンコ企業は少ないのが現状です。
世界的に見ても女性管理職が少ないと言われている日本ですが、パチンコ業界をより健全なものにするためにも、業界のイメージを向上させるためにも管理職者に女性を登用することがとても大切になります。
1.店長を目指す転職希望の女性
先日、主任職の経験がある30歳の女性・Aさんから転職についての相談がありました。Aさんは結婚しており、お子さんも2人いますが、今後もずっとパチンコ業界で勤めていく意志を持った方でした。
以前勤めていたパチンコ企業では女性で唯一の役職として活躍していましたが、それ以上のステップアップの道筋が見えてこないこともあって退社しました。しかし、パチンコ業界で店長になるための転職を本気で考えていました。
パチンコ転職サイトでは、もともと女性の転職希望者からの問い合わせが少ないため、求人企業に女性の転職希望者がいるという話をすると、ほとんどの企業が「面接に来て欲しい」と言います。しかし、Aさんが、店長まで目指せる求人企業を探していることを伝えると、ほとんどの企業がまだ前例があまりないため難色を示し、選考を断念せざるを得ない状況になりました。
2.女性店長の育成に対する本気の取り組み
今回、最終的にAさんは転職を果たすことができました。
Aさんが転職先として決めたのは、女性店長の輩出を真剣に考えている企業です。面接の場では、企業側から女性店長になるためのプランをいくつも提案され、現場でホールを回ることだけが店長への道筋ではないこともしっかり伝えてくれました。
また、Aさんが仕事と家庭を両立できるように勤務体系などの働き方も一緒に考えてくれたのです。
2次選考ではお子さんを持つ女性スタッフも同席し、働く上でAさんが懸念していることに対して企業側は明確な返答してくれました。
Aさんはこうしたやり取りの中で、この企業の社風や取り組みに共感し、入社することを決めたのです。
3.まとめ
Aさんは現在、ホール業務の研修からはじめ、心身ともに元気に働いています。以前勤めていたパチンコ企業との違いなどには苦労をしつつも、この企業が示してくれた女性店長への道筋が高いモチベーションにつながり、どんなことも乗り越えていけると前向きになっているのです。
これまでずっと男性比率が高かった業界であっても、今後は女性の視点や女性の顧客を取り込んでいくことが必要不可欠になっていきます。
女性スタッフが活き活きとして働ける職場は周りの理解なしでは実現はしません。みなさんの職場は女性が働きやすい職場なのか、多くの女性が活躍している職場なのか、今一度振り返ってみてはいかがでしょうか。