CR機の正式名称は?
パチンコのユルイ雑学 2019/12/17
2019年現在、登場するパチンコ新機種の多くが、機種名の前に「P」のアルファベッドが付く「P機」となっています。
このP機は、2018年の「風営法」の規則改正によって登場したもので、大当たり時のラウンドが最大10Rに引き下げられ、最大出玉も1500個、さらに大当り確率が「6段階の設定機能」になっているのが大きな特徴です。ちなみに最初のP機は、SANKYOの「Pフィーバー革命機ヴァルヴレイヴW」です。
ところで、それ以前に登場していたパチンコ機が「CR機」(シーアールき)だったことは、多くの方が知っていることでしょう。もう登場することのないCR機ですが、ここでユルイ雑学を一つ増やしておきます。
何気なく見聞きしていたこの「CR」という言葉ですが、正式名称を知っていた人はいますか?恐らくほとんどの人が「???」となると思います。というか、実はどこを探しても正式名称は見当たらないのです。
そもそもCR機とはプリペイドカードに対応したパチンコ機のことで、パチンコホールにおける経理の透明化を図るため1990年代初めから普及したものです。登場当初はパチンコだけでなくパチスロにも普及するはずでしたが、なぜかパチンコが主流となりました。
このCRの名称については「Card Reader」の略というのが定説となって一般化しています。しかし、これは一部のメディアが主張したものが定着しただけで、「CARD」の略という説や「Card Reserve」の略とする説などもあります。
いずれにせよ、どれも根拠のない憶測であり、法的に明記されているような「正式名称は無い」とうのが本当のところです。
CR機登場・導入の舞台裏では様々な軋轢があり、その導入数など進捗ばかりが注目され、周辺環境の整備はあまり重要視されなかったために、こうした事になったのではないでしょうか。
ただし、保通協への新型機種検定申請では、その型式表示に「CR」を付けることが決められていました。現在はパチンコは「CR」から「P」に変更され、この他アレンジボールは「R」、じやん球は「J」、ちょいパチは「Pちょいパチ」、現金機・他は「なし」となっています。検定申請での取り決めはあっても、やはり「CR」の法的名称は定まっているわけではないようです。
約30年の長きに渡って活躍したCR機ですが、2019年10月にリリースされた七匠の新機種「CRマッハGoGoGo GP7000」が最後のCR機と言われており、現市場に生き残っている「CR機」もいずれ姿を消すことになります。
パチンコ市場は現金機から1990年代CR機へと移り変わり、どちらのパチンコも熱中して遊んだ筆者ですが、P機については熱中できるほどの機種とまだ出会えていません。
今のパチンコに対する個人的な心情を吐露すると・・・「兵どもが夢のあと」
CR機よ、いままでありがとう。遊ぶ機会はもうないけど、その名はパチンコの歴史に残っていくことでしょう。