パチンコ店舗数 最盛期は約43,000だった

パチンコ市場規模・動向 2020/1/14

pachinkocareer_20200114

2020年になりましたが、パチンコ店舗数は10,000を割り、9,000台に突入というさらに厳しい状況になりそうです。これは昭和20年代後半、「連発禁止」以来の危機といっても過言ではありません。最盛期には40,000以上あり、娯楽の代名詞だったパチンコですが、時代の移り変わりや環境変化に伴い店舗数が減少しているといった状況です。

そして、パチンコ店舗数の推移はパチンコの歴史そのものといっても過言ではありません。

 

≪パチンコ市場は戦後の復興とともに急成長≫

昭和24年(1949)          4,818

昭和25年(1950)          8,450

昭和26年(1951)          12,038

昭和27年(1952)          42,168

昭和28年(1953)         43,452

昭和29年(1954)          29,416

昭和30年(1955)          12,391

昭和31年(1956)          9,365

昭和32年(1957)          8,487

昭和33年(1958)         8,792

【出典:全国遊技業組合連合会「全遊連(協)25年史」】

 

・昭和28年(1953年)に43,452を記録

昭和28年には約43,452になっています。しかも、この数字は警察庁統計ですので、無届け営業も含めると実数は60,000を越えるという研究もあります。

戦前にもパチンコは人気となっていましたが、日中戦争~太平洋戦争で全面禁止になり、一旦は姿を消しました。戦後すぐに復活し、あの「正村ゲージ」といわゆる「連発式パチンコ」(現在と同じ玉皿構造が付いたパチンコ機)の普及で一気に店舗数が増え、最盛期には約43,000にまでになったのです。当時の市町村数は約3,300ですから、単純計算でなんと1市町村あたり13店舗にもなります。

 

≪「連発禁止」でパチンコ店舗数は約8,800に≫

しかし、昭和29年に連発式パチンコ機の禁止令が出たことにより激減し(従来の一発入れの単発式機種だけになった)、昭和33年には5分の1の約8,800にまで落ち込みました。次の復活までには1960年の「チューリップ」搭載機の登場を待たねばならなかったのです。

 

昭和40年(1965) 10,124

昭和47年(1972)          9,304

昭和48年(1973)          9,501

昭和49年(1974)          10,098

昭和50年(1975)          10,636

昭和51年(1976)          10,734

昭和52年(1977)          10,559

昭和53年(1978)          10,302

昭和54年(1979)          9,961

昭和55年(1980)          9,783

昭和56年(1981)          9,807

昭和57年(1982)         11,049

昭和58年(1983)          12,725

昭和59年(1984)          13,339

昭和60年(1985)          13,524

 

≪「フィーバー」登場でパチンコ市場は再び活性化≫

1965年、パチンコ店舗数約10,000と徐々に活性しながら以降、安定し始めます。そして1980年にあの三共「フィーバー」(セブン機の元祖)が登場し、フィーバーブームを巻き起こすのです。

平成元年(1989)             15,415

平成 2年(1990)            15,947

平成 3年(1991)            16,502

平成 4年(1992)            16,963

平成 5年(1993)            17,242

平成 6年(1994)            17,453

平成 7年(1995)          17,631

平成 8年(1996)            17,594

平成 9年(1997)            17,174

平成10年(1998)          16,764

┋

平成30年(2018)   10,060

 

・1995年に約18,000店舗に

その後、店舗数は急上昇し、平成7年(1995年)には17,631になりました。この時がデジパチ時代の最大店舗数であり、その後は2000年代に入ってからも暫時減少し、スマホの登場や余暇時間の過ごし方の変化などの外的要因や遊技機の度重なる規制もあって、2018年では10,060となっています。

 

≪2020年はどうなるのか?≫

2019年の店舗数の公式発表はもう間もなく。パチンコ店舗数は2019年すでに10,000を割っていると見られ、2020年は9,000台、最悪それ以下になる可能性も否定できません。

 

遊技機規制改定に伴う遊技性の変化、新機種開発の難航、稼働貢献週の短期化、新機種の買え控え、高騰する遊技機価格など、負のスパイラルともいえる中で、2020年4月には改正健康増進法の全面施行とこれに伴う分煙環境整備。そして、大きなイベント開催時には自粛を余儀なくされるパチンコ業界ですが、7月には東京オリンピックという世界最大ともいえるイベントが開催されます。

数年先を見越した黒字売却、パチンコ事業撤退という事例は数年前から出ている話ですが、大手・中小の2極化と店舗数減少は今後さらに加速していくのかもしれません。

 

≪まとめ≫

パチンコ店舗数の推移を振り返っていくと、その増減は遊技機規制とそれに伴う新たな遊技機・遊技性の登場が強く影響していることがわかります。そして、大規模な市場縮小を過去既に経験し、そこから這い上がってきたのもまた事実。パチンコメーカーの遊技機開発への創意工夫、ホール企業の運営施策への創意工夫、あくなきチャレンジ精神が改めて求められているのではないでしょうか。

 

 

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