「ウィンザー効果」第三者の言葉が信頼を高める|マーケティングに役立つ行動心理学
パチンコ店の仕事・スキル 2020/2/18

「ウィンザー効果」とは、まさにマーケティングの王道を行く手法で、多くの人が既に見聞きしているものです。
それはECサイトなどに見られる「口コミ」や「消費者レビュー」、あるいは新刊本の「ブックレビュー」などがその代表例です。
これは、商品やサービスなどの評価について、発売企業や制作者本人から直接伝わるよりも、第三者を介して伝えた方がより信憑性や信頼感が増すという心理効果を言います。
「第三者のお褒め言葉は、どんなときでも一番効き目があるのよ。」
ウィンザー効果の由来は、イギリスのお城の名前からではありません。
作家アーリーン・ロマネスのミステリー小説「伯爵夫人はスパイ」の中の登場人物、ウィンザー伯爵夫人の台詞からウィンザー効果と呼ばれるようになったのです。
ではなぜ「第三者の言葉」には信憑性があるのでしょうか?
例えば、Aさんから直接「あなたの仕事は素晴らしい」と、自分のことを褒められたとします。するとあなたは嬉しい反面、「本当かな?大げさに言っているのではないか?」と思う部分もあるでしょう。
しかし、今度はBさんから「Aさんがあなたの仕事は素晴らしいと言っていたよ」と言われると、素直に信じる気持ちになります。
これがウィンザー効果です。
このウィンザー効果を使った最も良い例が、コメントや評価など実際に利用したユーザーのコメントを掲載して商品やサービスの信頼度を上げる手法です。
WEBではこの仕組みがとても発達しており、ECサイトなどのレビュー内容によって、商品に対する信頼度をぐっと上げることができます。
ただし、効果を出すにはいくつかの条件があります。
①「第三者」と「利害関係が無い」
コメントを出す「第三者」に利害関係が無ければ、その人はウソをつく必要もありませんから、その言葉には信憑性が増すというものです。
②「人数は多ければ多いほど良い」
「この商品はとても良かった」という評価も、1つや2つではその信頼度は上がりません。50件や100件のレビューがあれば、信頼感も安心感も大幅にアップします。
③「評価を選ぶ」
ユーザーからの評価を全て掲載するのではなく、その商品やサービスが目指すターゲットに届きやすいような内容のものを選ぶ必要があります。
また、時には厳しい評価をそのまま掲載することも、評価アップにつながります。
パチンコ店はモノではなくサービスを売るのが基本です。ですから「評価」というのは馴染まないように感じますが、そんな事はありません。
お店のサイトに評価欄を設けると様々な意見や評価が書きこまれるでしょう。
もちろん厳しい評価をいただく時があるかもしれませんが、その意見を掲載することで信頼度が増すこともあるのです。
自店の個々のサービス、あるいは全般についてレビューを募ることで「ウィンザー効果」を利用するのも、店舗の評価や信頼度あげる一つの手法になるでしょう。