パチンコ店の面接でよくある質問と注意点

パチンコ面接ポイント 2020/10/15

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パチンコキャリア転職ニュース_20180801

こんにちは。パチンコキャリア、転職アドバイザーの嶌田(しまだ)です。転職相談に来られた方に「面接ではどんなことを聞かれるんでしょうか」と質問を受けることはよくあります。

が、パチンコ店での勤務経験が長い人、例えばアルバイトの採用担当を経験したことがある店長クラスの人からもこの質問を受けるケースがしばしばあります。「自社(自分)ではこんなことを意識しているけど、実際自分が面接を受けるときはどんなことを意識するべきか」ということですね。

そこで今回はパチンコ店の面接現場でよく耳にした質問内容、注意点をピックアップしてみたいと思います。

目次

1.はじめに

まず、パチンコ正社員の中途採用は、一般的にはホール・カウンタースタッフ(一般職)の募集要項が多く一般的な求人誌などでもよく見ます。

慢性的な人手不足の解消、新規出店やホール現場の品質向上を目的とした増員計画が主で、

同業・他業問わず、他社より1秒でも早く結果を通達し自社を選んでもらうために「1次面接で合否の結論を出す」パチンコホール企業が増えています。

特に大規模展開しているような大手パチンコホール企業にその傾向が見受けられます。

「ちょっと悩んだらとりあえず2次面接で判断する」ということはせず、「ちょっと悩んだのなら採るor採らない」といったように白黒はっきりさせるということなので、1次面接から自分の想いや持ち味を全てぶつける気持ちで挑みましょう。

今回、「よくある質問」についてそれぞれ「重要度★1個~★5個」を付けました。★数が多いほど「合否判定の影響度が強い」ということを表します。パチンコホール業界の採用・転職支援に特化し、20年以上パチンコの面接現場、面接結果を見てきたうえの総合的な判定です。ただし「★が少ないからおろそかになっても大丈夫」ということではありませんのでご注意ください。

 

2.パチンコ面接でよくある質問|退職理由

退職理由は退職(転職)の妥当性、信憑性を検証するということでパチンコ店の面接において極めて重要な項目となります。提出された履歴書、職務経歴書に沿って気になったところを質問されるケースが多いです。

【退職(転職)理由|重要度★★★★★】

具体的には「A社を何故退職したのか」、「今回、何故転職を考えたのか」といった質問ですが、あなたの退職(転職)の妥当性を検証するために確実に行われます。

パチンコ店は売上規模、動く金額、管理する金額が1店舗・日あたりで数千万単位(設置台数規模にもよるが)になるケースもあり、セキュリティ面において強く意識する必要があるので、人として信用できるかという点をものすごく重視します。

なので、退職(転職)理由の説明に対し基本的には深堀し、妥当性(妥当性の基準は企業により変わる)が弱い場合はまず採用されません。

曖昧な点があっても同様なので明確に述べる必要があります。

様々な理由や事情があるにせよ「自分で入社を決めた会社を辞める」ということは、何か特別な理由、事情(寿、定年、介護、起業など)でもない限り「自身に非がある、ない」を別として基本的には「負の要素」が多いはずですが、その事実を簡潔に説明できるようにまとめておきましょう。

キャリアアップやキャリアチェンジといったチャレンジ思考による場合は、その経緯や背景、ビジョンを明確にしておく必要があります。しかし、その内容があまりにも短絡的だと疑問に感じられ、妥当性の基準を下回る恐れがあるので注意が必要です。

また、これまでの社歴において業種が異なる場合「何故、A業種からB業種にしたのか?」といったような質問はよく聞きます。その経緯や背景、目的を簡潔に説明できるようにしておくと良いでしょう。このような説明ができると「計画性がある人」などという印象に繋がっていきます。

「何となく」ということもあったかもしれませんが、自分で気が付いていないだけで実際は何かしらあるものです。当時を振り返り深堀すること、極論「こじつけ」でも良いのでそれらしいことを洗い出してみてください。その中から答えはきっと見つかるはずです。

退職理由において「これを言っておけば100%大丈夫」という正解回答はありませんが、絶対に避けるべきことはいくつか存在します。それは・・・

退職理由の絶対に避けるべき回答①・・・事実と異なる退職理由

なんとか良い印象を持ってもらおうとして、前向きな理由にしたいがために事実と異なることを伝える・・・これは避けるべきです。

手練れの面接担当官はあの手この手の質問で深堀してくるので、まずボロが出るでしょう。

また、仮に入社できたとしても、面接で伝えた職歴や退職理由が事実と異なることが発覚した場合、その内容や程度にもよりますが、経歴詐称で処罰を受けたり、解雇となる恐れがあります。

退職理由において「前向き」とか「後ろ向き」というのはイメージであって、大切なのは「事実を簡潔に伝えられるかどうか」です。

退職理由は「基本的に負の要素である」ということを念頭におきつつ、事前に「伝えるべきことを整理整頓する作業」を行いましょう。

何故なら、これをしないと曖昧になり、釈然としない説明になってしまうからです。これまで多くの転職希望者、求職者と接してきましたが、いえることは「退職理由はひとつだけではなく様々な要素が絡んでいる」ということです。

これをすべて伝えようとするからうまくまとまらず釈然としないのです。

なので、絡んでいる要素をひとつずつ洗い出し、その洗い出した要素に対し自分なりに優劣(説明すべきことの優先順位)を付けることをお勧めします。そのうえでどの要素をメインに説明するかを選択するわけですが、「退職の決め手」となった要素を伝えるのが基本となるでしょう。

退職理由の絶対に避けるべき回答②・・・前職の愚痴や不満

退職理由の内容がただの愚痴や不満になってしまっているということは「ありがち」ですが、人間関係、給与待遇、労務環境が理由の場合は特にその傾向です。

しかし、これが厄介なのは「自分では愚痴・不満をいっているつもりがなくても、受け手にとっては愚痴・不満に捉えられる」ということが多々あるというところにあります。

そして、これを防ぐためには客観的に捉えた場合にどう感じ取られるかということを意識し説明を行う必要があります。

面接現場で「あなたはその不満や疑問に対し具体的にどのようなアクションをしたのですか?自分なりの改善努力をしたのですか?提案をしたのですか?」という質問はよく出たので、これらのことについて事前にまとめておきましょう。

≪退職理由のまとめ≫

退職理由を要約すると「退職の決め手となった要素を明確にし、自身の反省点も含め簡潔に説明する」ということになります。そうすることで「自責の念がある人」、「現状を否定しながら対策を肯定できる人」という印象に繋がっていくはずです。

しかし、社歴が多くなればなるほど退職理由の整合性を図る必要があり難易度は上がっていきます。

要は反省、振り返りをしているにもかかわらず「同じことを繰り返している」、「矛盾している」など、墓穴を掘らないように、まとめた各退職理由を客観視することが大切です。

このように、退職理由の説明は大変難しく「退職理由を制する者は面接を制す」といってもいいくらい重要度も高いです。

何故ならば、面接評価のスタンスが「絶対評価」でも「相対評価」でも基本的に「加点されるものではない」からです。

どんなに素晴らしい経歴や実績、スキルがあったとしても退職理由の妥当性が基準を下回った段階で「採用対象外」となってしまいます。

退職理由の説明イメージとしては「マイナスを如何にプラスマイナスゼロにするか」、「これをクリアしてようやくスタートラインに立てる」といった感じでしょうか。

自分なりにまとめた退職理由を客観視するためにも、ご家族や友人に聞いてもらうなど協力してもらうのがベストですが、周囲に相談するのが難しい場合は我々のような存在に頼っていただければと思います。

3.パチンコ面接でよくある質問|経験スキル

経験スキルは募集要項の採用基準を満たしているかどうかを確認します。提出された履歴書、職務経歴書に沿って気になったところを質問されるケースが多いです。

【経験スキル|重要度は募集要項で異なる】

具体的には、「それぞれの企業でどのような仕事をしてきたか」ということです。「退職理由の説明がマイナスからプラスマイナスゼロにする」というイメージだとすると、経験スキルの説明については「ゼロからプラスにする」というイメージですが、この質問の重要度は「募集要項」により大きく変わってきます。

募集要項:一般|重要度★

募集要項:班長、副主任|重要度★★

募集要項:主任|重要度★★★★

募集要項:副店長以上|重要度★★★★★

一般職~班長、副主任クラスの募集要項においては、経験スキルが求める水準に届かなくても、人物性が良かったり(企業の価値観と合うとか)、成長意欲が強ければ採用になるケースは多々あります。

ホールカウンタースタッフとしてイチからスタートする場合は合否判定としての重要度はそこまで高くはなりませんが、パチンコ主任、副店長、店長といった中間管理職、責任者クラスの募集要項においては重要度が一気に増します。

また、経験スキルにおける質問の特徴として合否判定と条件待遇判定の2つの要素を持ち合わせているという点です。

最終的な条件提示は各企業の規定により様変わりするので自身の希望、要望が叶うという確約はできませんが、少しでも近づけるためにも準備万端でのぞむべきです。

基本的には履歴書、職務経歴書の内容に沿って、雇用形態(アルバイト、派遣、正社員)、働いていた期間、部署、役職、業務要約などから気になることを質問されるケースが多いですが、社会経験、仕事経験、役職経験が豊富なほど質問は奥深くなっていきます。

注意する点として「●●という実績をあげた」、「売上●●を記録し表彰された」などは書類選考を優位にするためのアピールポイントであり、面接では「その結果のプロセス」がアピールポイントになります。

表面的な数値などからは本当にあなたがあげた実績なのかは判断が難しいからで、これを探るため(照合するため)に様々な角度から質問をぶつけてきます。

特に前職が大手の場合はその実績、成果が「ブランド力によるものか個人の取り組み努力によるものか」を客観的に棲み分けする必要があります。

各会社で自身が担当(役職)した業務の中で「特に意識したこと、大切にしたこと」、「実績(成果)をあげた具体的な取組・施策内容の要約」「成功体験、失敗体験(学んだこと)」、「自身の強み・弱み(長所、短所)」はよく質問される傾向にあるので、まとめておくことをお勧めします。

パチンコ役職経験者(主任以上)の場合であれば、前職(現職)商圏の状況に対するあなたの考え、業界環境(規制など)、遊技機管理、営業施策、人材育成、稼働、売上、粗利についてあなたの考えを質問されることは多いので簡潔にまとめておきましょう。

≪経験スキルのまとめ≫

面接企業がこれら質問を通して主に知りたいことは、あなたの思考、判断基準と応用力、適応力、問題解決力です。

説明内容を踏まえどのような評価をするかは企業の状況や募集背景、価値観などにより変わりますが、「自身の中でどれだけ強く意識してきたか、日頃からどれだけ追求してきたか」という点に行き着くことが多く、説明の中でそれが感じ取れたかどうかです。

故にこれまでの戦略、戦術の形、業績や実績がどうあれ、自信を持って伝えられるように事前準備しておくことが大切になります。

4.パチンコ面接でよくある質問|志望動機

志望動機については自社に対する興味関心度、熱量を図る質問ですが「自身の価値基準と希望企業を明確にする」というイメージを強く持つことで、結果として良い方向に進むケースが多いです。

【志望動機|重要度★★★】

近年では面接企業の意識として「選ぶ側」と「選ばれる側」という両側面を意識する傾向にあるので、まずは転職希望者、求職者の価値基準や欲求を確認しながらその流れの中で質問していくという「拾い上げるスタイル」が増えています。

要は、いきなり「志望動機を教えてください」と聞いてくるよりも、あなたの「大切にしてきたこと(価値観)」、「夢や目標(ビジョン)」、「やりたいこと、挑戦したいこと(志向)」を伺いながら、「この度、当社を希望された理由はどのようなことだったのでしょうか」といったような流れが多いです。

故に、その回答が曖昧だったり、ずれたりすると「当社は●●だからあなたの求めているものとはあわないかもしれない」、「あなただったら●●のような会社が良いかもしれない」という判定に繋がるケースもあります。

なので、まずは自身の価値観、ビジョン、志向を明確にする、次に面接企業の企業理念や具体的な取り組みを企業ホームページなどで調べる。

そのうえで「共感できた部分、魅力を感じた部分」を伝えるのがベター、事前にその企業のパチンコ店で遊んでみる、店舗見学するなどして自分なりに感じた、共感できた部分、魅力を感じた部分を伝えられるのがベストです。

志望動機を聞かれる、聞かれない、どちらにしてもこの作業は確実に行うべきで「面接に受かるため」というよりも、「悔いの残らない企業選びをするため」に真剣に取り組むことで結果として良い方向に進んでいくはずです。

また、パチンコ店での勤務経験がない人、パチンコで遊んだことがない人については「パチンコ業界を志望した理由」は確実に質問されると思っていた方が良いです。そしてその内容がありがちな「表面的な理由だけ」では印象に残らない恐れがあるので注意が必要です。

例えば・・・

・給与が高いから

・家から近いから

・休みが多いから

など

これらは志望する理由のイチ要素なので隠す必要はないです。

しかし、このような理由だけでは「もっと家から近い企業があるのでは?」とか「もっと条件の良い企業があるのでは?」など「パチンコ業界でなくても良いのではないか」、「自社でなくても良いのではないか」と思われてしまいます。

説明するうえでは「パチンコ業界である理由」、「その企業である理由」をいくつか洗い出して用意しておくべきです。実際にパチンコ勤務未経験者が面接で回答した模範的な志望動機の例が以下になります。ご参考ください。

≪Aさん 28歳 前職は大手ファーストフード社員 の志望動機≫

~パチンコホール業界を選んだ理由はいくつかありますが、まず人と接する仕事がしたかったからというのが根本で、数ある接客サービスの中でも今回パチンコを選択したのはそのレベルが高いと感じたから。

次いで産業規模です。パチンコは斜陽産業といわれていますが売上規模はまだまだ他サービス産業と比較して大きく、また日本独自の文化として根付いている印象もあるので根拠はないですがなくなることはないのではと感じています。

加えてどのサービス業よりも給与水準が高いという点も魅力でした。お金が全てではないですが、将来、自分への投資を考えると、早くから少しでも多くもらえた方がよいと考えています。

次に御社を志望した第一の理由についてですが、A店のスタッフ●●さんの対応が素晴らしく感動したからで、このような人がいる会社に純粋に興味がわいたからです。

次いで、御社では評価制度がすでに整備されており、実力が伴えば着実にステップアップできそうな環境にあると感じたからです。~

この人は他業種で社員としての経験もあり、意識レベル(欲求レベル)が高いという点で高評価に繋がっていました。

パチンコ業界の下調べ、事前の店舗見学と抜かりなく、自身の動機と調べた結果をいい感じに紐づけることができていました。うまかったのは、「給与水準が高いから」という「本来の一番の業界志望動機」を他の動機を被せたうえで、ついでのようにカモフラージュした点です。

説明はここまで長くなくて良いですが「こんな雰囲気」をイメージして準備すると良いと思います。

5.パチンコ面接でよくある質問|店舗見学の感想

店舗見学の感想については志望動機と同様、自社に対する興味関心度、熱量を図るという側面と経験スキル照合の意味合いもあります。

【店舗見学の感想|重要度★★★】

この質問は、志望動機の説明で話した場合は重複するので基本出ません。しかし、面接中の話しの流れの中で切り出すきっかけがつかめなかった場合にこの質問が出たら「ラッキー」だと思った方が良いです。

これまでの質疑応答で微妙な判定(退職理由を除く)となっていた場合それを覆す可能性があります。

尚、この質問の意図は「面接企業に対するあなたの熱量を図る」ということと「経験スキルの照合」の2つの意味合いがありますが、社会経験、仕事経験、役職経験が豊富な人ほど「経験スキルの照合」としての意味合いが強くなる傾向です。

実際に面接現場で聞いた代表的な質問内容は以下。

難易度低:当社店舗を見てどう思いましたか

難易度低:当社店舗についてあなたの率直な感想、意見を聞かせてください

難易度中:当社店舗の良い部分、悪い部分はあなたの目にどのように映りましたか

難易度中:当社店舗の改善点はどのようなことでしたか?あなたならどうしますか

難易度高:あなたなら当社店舗をどのように運用しますか

難易度高:当社店舗の商圏であなたならどのような戦略を用いますか

これら質問は2次面接以降に聞かれる場合が多かったのですが、1次面接で合否の結論を出す企業が増えてきている近年では、難易度低くらいの質問は1次面接で出るケースは結構あるので、事前に面接企業の店舗見学をして、共感できた部分や魅力を感じた部分をまとめておくのがベストです。

また、「入社したらこんなことをやってみたい」ということも述べられると尚良いでしょう。

難易度中~高のような質問がされる場合は2次面接以降が基本でレポート提出というケースもありますが、その提出内容は条件待遇判定に大きく影響します。

事例として主任までの経験しかない人が、その回答内容によって店長として採用されたケースもあるので、このようなお題が出た場合はむしろチャンスと捉えこれまでの経験をフル活用し考えをまとめていきましょう。

≪店舗見学の感想のポイント≫

これまで多くの転職希望者、求職者のサポートを行ってきた中で「面接を受ける企業が遠方で店舗見学が難しい」というケースは多々ありましたが、このような場合あなたらどうしますか?

尚、ここでいう遠方の定義は「現住所の都道府県に該当企業の店舗がない」とします。

①遠くても時間を作って店舗見学をしてから面接に臨む

②遠いから店舗見学せずに面接に臨む(WEBなどで調べるにとどまる)

正味、この2択しかないわけですが・・・

可能な限り①を選択することをお勧めします。

面接前日に現地入りし店舗見学するか、最悪当日でも良いと思います。面接企業は書類選考を行う上で、基本的に履歴書またはそれに準ずる応募シートなどであなたの住所を事前に得ることができているわけですから、遠方であるかどうかはその時点で把握しています。

なので、遠方の人に対しては「店舗見学は難しい」という配慮から、この手の質問を避けるケースはあるのですが、その配慮に甘えるのではなくむしろこたえるということです。

まず、遠方でも店舗見学をしていたということを知ったら(店舗見学でしか得られない情報をサラッと盛り込むことがテクニックです)面接担当官は純粋に嬉しいですし感心もします。

それだけ自社に対し興味関心があるのか、それだけ自身の将来を真剣に考えているのか、それだけ今回の面接にかける意気込みがあるのか、と想像してくれます。

あなたが店舗見学を通して感じた、共感部分や魅力部分、入社したらこんなことをしてみたいというような話しがあったら、あなたに対し感情移入しないはずがないのです。

大げさかもしれませんが、労を惜しまない行動は人に感動を与えるわけですね。「悔いの残らない企業選びをするため」にも、遠方の場合でも店舗見学は積極的に実施しましょう。

6.パチンコ面接でよくある質問|何か質問ありますか

これは同席したほとんどの面接現場で出た質問で、最後のアピールタイムともいえます。知っておきたいこと、確認したいことがあれば質問していきましょう。

【何か質問ありますか|重要度★★】

注意点として、事前に得ている情報(企業が求人情報などで開示している情報)や面接時に説明があった情報について安易に聞くと「確認せずに応募してきたのか」とか「ちゃんと説明を聞いていなかったのか」と心象を悪くする恐れがあるので、聞きたいことは事前に整理しておくことをお勧めします。

また、特に聞きたいことが無ければ、ひねり出してまで質問する必要はありませんが「特にありません」とするのではなく、締めとして「あなたの意気込み」を簡潔に伝えるのが良いかと思います。

≪事前に知っておきたい企業情報の一例≫

■待遇、福利に関すること

給与、昇給、賞与、各種手当、月休、社会保険の有無、寮社宅の有無、社員制服の有無、勤務体系(早番、遅番、交代制など)

これらは、そもそも応募するか否かを判断する際に必要な情報かと思います。一般的な求人誌や求人サイトであれば基本的には網羅できるはずで聞くまでもないかとは思いますが、企業ホームページや店頭求人ポスターなどの場合、情報が薄いケースもしばしばあるので、そのような場合は質問すると良いでしょう。

注意点としては、これら待遇や福利に関し足りない情報すべて確認するというより「自身が入社判断するうえで必要な情報」に絞って質問する方が良いです。待遇や福利に関しての質問ばかりが続くと「そういうことしか興味ないのか」と誤解を招く恐れがあるからです。

これらの確認は「内定が出てから」でも問題ないので、まずは良い結果を出すことを優先しましょう。

■キャリアプラン、制度に関すること

どのようにキャリアアップしていくのか、どのような評価制度なのか、年に何回、昇格や昇給のチャンスが得られるのかなどは非常に気になるところだと思います。

企業ホームページなどで事前に情報が得られているのであれば聞く必要はないかもしれませんが、そのような場合でも「これまで中途入社した人は最短でどれくらいでキャリアアップしたのか」、「中途入社から現在店長として活躍している人はどれくらいいるのか」など自身の目指すキャリアの指標となるような質問をすると良いかと思います。

■ビジョン、方向性、出店計画に関すること

これらについては、企業ホームページや求人誌、求人サイトで大まかなことは確認できたとしても具体内容についてはなかなか確認できないことが多いと思います。

面接の流れの中で募集背景を含め説明を受けるケースは多いですが、もしなかった場合は質問されることをお勧めします。

出店計画があるのかどうか、パチンコ事業以外の展開は視野に入れているのかどうかなど、今後の企業の成長イメージ、方向性、将来展望はあなたのこれからの将来にとって重要なことです。

7.パチンコ面接の注意点|不一致になりやすい質疑応答

これは面接の合否判定というより「あなたの希望、要望を叶えられるかどうか」という意味合いが強いです。人によって希望、要望は様々ですが、特に不一致になりやすく双方で断念するケースが多い質疑応答が以下の2つです。

不一致になりやすい質疑応答①・・・希望店舗(配属店)について

近年、全国展開するような大手企業の場合は該当店舗専属社員で増員を図るなど、様々な制度、採用手法を取り入れています。このような企業の場合は応募の段階から希望店舗を指定することが可能です。

しかし、そのような制度を取り入れている企業はまだまだ少数派で、配属店は基本的に企業の戦略(出店や営業強化など)、組織事情(人員不足や研修トレーナーの有無など)を優先し決まっていきます。

よって、求人を出す段階からその該当店舗を配属予定先として募集を掛けるのが一般的ですが、「全店を配属先候補」として募集するケースも多く、特に役職(班長、副主任以上)採用においては内定時に配属店を指定するのがほとんどです。

面接時に「希望の勤務店舗はありますか」と質問されるケースもありますが、もし希望店舗を伝えるのであれば、「その店舗である理由、背景を簡潔に説明する」必要があります。

要はその店舗である必要性、納得感が求められるということです。しかし、仮に納得感があったとしても100%希望が叶うということではありません。

あなたの希望店舗と企業の希望配属店が合致していればまず問題ないのですが、合致しなかった場合は恐らく妥協案(希望店舗に近い店舗など)を提示してくるはずです。

それでも、あなたと企業の双方で折り合いがつかない場合は残念な結果となることもあります。何故なら、あなたの希望店舗への配属を実現させるためには社内調整(既存社員の配置変更など)が必要となってくるのでそう簡単なことではないからです。よって、希望店舗を伝える場合は「今回の就職(転職)の背景や動機、企業選びの優先度」において「本当に希望店舗(配属先)が重要なのか、譲れないものなのかどうか」を事前に自問自答されることをお勧めします。

不一致になりやすい質疑応答②・・・入社後の店舗異動について

入社後に店舗異動(転勤)があるかどうかについては、地域限定社員制度を取り入れている企業や単店企業でもない限りは「店舗異動(転勤)はある」と思っていた方が良く、「店舗異動(転勤)はありますか」といったような質問はナンセンスです。

また、面接企業から「当社は基本的に店舗異動がありますが問題ございませんか」といった質問を受けるケースもありますが、自身から店舗異動について切り出すにしても、企業の質問に答えるにしても「店舗異動は出来ない」「店舗異動は難しい」のであれば、その背景や経緯をしっかり説明すべきです。

どのように伝えるか事前にまとめて説明すべきですが、その事情や背景を配慮してもらえるか、配慮するに値するかどうかはまさに、あなたの説明の結果次第となります。

また、店舗異動が可能な人の場合、店舗異動に関する質問をするのであれば「会社事情による店舗異動の際は寮や社宅、引越などの補助はあるのか」「単身赴任は可能なのか」「家族帯同での引越は可能なのか」といったような自身を取り巻く環境(家庭環境、生活環境など)を踏まえた住環境のことは最低限確認しておくべきでしょう。

ただ、これも求人情報に開示がない、面接の流れの中で説明がなかった場合となります。

パチンコ店で正社員として勤めるということは冒頭でも述べたとおり店舗異動(転勤)はつきもので、あるものとして認識しておくべきでしょう。

あくまでも入社後の話しになりますが、店舗異動については新規出店、新規事業やキャリアアップ・キャリアチェンジ、営業戦略上の配置転換など、企業の成長戦略や個人のキャリアなどを考慮し、ときには計画的に、ときには突発的に企業より「打診」されるはずです。

個人の状況や環境、志向を考慮し配置を検討する企業は多く、基本的にはプラス人事としての店舗異動となるはずですが「異動できない事情がある場合」はその旨を説明し辞退すれば良いです。

ただし、それがきっかけで「チャンスを失う場合もある」ということは予め念頭に入れておくべきでしょう。

また、特に注意すべき点は「辞令(会社の決定事項)」として店舗異動が発令されたら個人の要望として取り消すことも変更することもできないという点です。要は会社が撤回しない限りはその店舗へ異動しなければならない。また、一度了承し発令後に「やはり異動しません、できません」となると揉める要因になるので、自分の意思は事前にしっかりと伝えるべきです。

8.まとめ

パチンコ店の面接において、退職(転職)理由と経験スキルが合否判定の核・軸となるケースが多いです。

しかし、数々のキャリア相談、転職相談を通して感じたことは、これまでの経歴、職務経歴は時間の経過とともに忘れがちで曖昧なものになりやすく、簡潔にまとめられない、整合性が取れないことが多いということです。

誰も退職や転職について「常に考えている」という訳ではなく、諸事情やふとしたきっかけで突発的に退職や転職について考え始めるケースがほとんどで、何の準備も出来ていない状態から転職活動が始まることが大半です。

さらに大半の人は何を準備すべきかわからないままに求人に応募し面接に進む。この準備不足こそが良い結果に繋がらない最大の要因となっているのです。

備えあれば憂いなし。

現時点で転職活動をする、しない、に関わらず、1年に1回は自身が経験したこと、取り組んだこと、培ったことを時系列で簡潔にまとめておくことをお勧めします。

いざというとき(退職や転職)の備えとなるし、自身の手持ちの武器を確認するということは現在勤めている会社での今後のキャリアやスキルアップを目指していくうえでもきっと役に立つはずです。

 

本文修正:2020年10月15日

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