ブランク期間のある転職のポイント
パチンコ面接ポイント 2020/12/10
転職活動は、時に予想外に長期化してしまい、思わぬ「ブランク期間≒仕事につかない期間」が生じる場合があります。
厚生労働省の「平成27年転職者実態調査」では、転職で次の就業先が決まった人の約7割は転職期間が3ヵ月以内でした。
(パチンコ業界の転職の場合は約2ヵ月)つまりこの程度の期間であれば、特にブランク期間として意識する必要は無いといえるでしょう。
しかし、退職後3ヵ月を大きくこえるブランク期間が生じてしまった場合には、面接担当者はその理由を尋ねてくる場合がほとんどです。
採用面接において、長いブランク期間は基本的にプラス評価されることはないですが、ブランク期間に必然性があり、有効に時間を活用していたことが面接担当者にきちんと伝われば、マイナス評価になることはありません。
ということで、今回はブランク期間のある転職では、どんな準備をして面接に臨めば良いかを解説したいと思います。
まず、前提になりますが、採用企業は「転職する人には様々な事情があり、中にはブランクがある人もいる」というのは理解しています。
しかし、ブランクの期間が長いと「仕事の勘は鈍っていないか」「仕事へのモチベーションは維持できているのか」「正しい自己評価が出来ていないのではないか」など不安要素を懸念するところも出てくるでしょう。
ですので、転職期間に長いブランクがある時は、「なぜブランク期間ができてしまったのか」を合理的に説明でき、面接担当者に納得してもらえるようなロジックが必要です。
以下に、主なブランクの理由とロジックをご紹介します。
1.転職活動が長期化したことによるブランク
転職活動が長期化したことによるブランクの場合は、ブランクは必要な期間だったとして意味を持たせることが重要です。
例えば予め「ブランク期間に何をやるか?」を決めておくことも有効な手となります。
ブランク期間に「資格を取得する」「新規スキルの学習に取り組む」などのテーマを設定しておくと時間を有意義に活用することができ、またブランクに対する焦りも解消されるでしょう。
このようにすることで、面接では「成長意欲のある人」といったようなポジティブな印象にも繋がるはずです。
2.ケガや病気のためのブランク
ケガや病気療養のためにブランクがあった場合は、病気やケガが完治していることや、仕事への影響が無いことを伝えるとよいでしょう。
また、仕事の知識や勘を取り戻すのに時間がかかりますので、鈍らないよう関連の情報をチェックしたり、新たなスキルを習得するなど何らかの活動をしておくことをおススメします。
面接では早期の復帰が可能であることをアピールしましょう。
3.資格取得や留学によるブランク
資格取得や留学によるブランクの場合は、その目的やそこから得た資格・経験を仕事で活かしたいとしっかり伝えるべきでしょう。
また「ビジネススクール」に通っていた場合でも、新しいスキル取得に向けて準備していたことなどを伝えると良いと思います。
4.出産や子育て、介護、家庭事情のためのブランク
出産や子育てのためのブランクの場合は、仕事と子育ての両立と、今後の仕事への意気込みをアピールしましょう。
また、子供に接することで得られた経験や新しい気付きなどについて、今後の仕事に生かせるようなロジックを考えることもおススメします。
また介護や家庭事情のブランクについても、仕事に復帰する環境が整ったことをアピールし、面接担当者にしっかりとその旨を伝えましょう。
その上で、「これからは全力で仕事に打ち込みたい」という意欲や熱意を表していくのがポイントになります。
5.不意なリストラに遭い再就職の準備が出来なかったためのブランク
倒産や事業撤退など会社都合による不意の退職で準備不足によって再就職が決まらなかった場合は、不可抗力の部分が大きいのでブランクと捉えれない可能性があります。
ただし、ブランク期間が長引けば長引くほど、その背景について疑問が生じてくるので、長引きそうな場合は「転職活動が長期化したことによるブランク」同様、テーマを設定して取り組むのがよいでしょう。
6.まとめ
ブランク期間があった場合に「どのくらいのブランク期間なら許容範囲なのか」は、業種や職種、企業によっても様々で明確に答えることは難しいですが、長引けば長引くほど「その背景とその間に何をしてきたのか」がポイントになることは間違いありません。
例えば、「パチンコ業界の仕事へ復帰したい」という場合、採用担当者は「パチンコの仕事ブランクがどの程度の期間あるのか」を当然質問してきますが、その質問の意図は「現在のパチンコ市場、遊技機や広告規制、営業スタンスやトレンドについてどこまで理解があるのか」ということと「これからのパチンコについてどのような考えを持っているのか」を探るためです。
採用担当が知りたいのは「何故ブランクがあるのか、その間に何をしてきたか」は勿論ですが、「ブランクはあるが自社に貢献できる人か」、「どんなスキルを持っていて何ができる人か」など通常の面接となんら変わらない内容となります。
採用企業側は、あなたを「落とすため」に書類審査や面接をしているのではないことを忘れてはいけません。
面接に進む場合は、すでに書類選考の段階であなたに興味を持っているわけですから、ブランクを恐れずに今の自分をしっかりアピールしていきましょう。