パチンコと年齢について
パチンコのユルイ雑学 2021/4/1
パチンコ店で遊技できる年齢は、法律上(風営法)18歳からです(高校生は不可)。
18歳未満(17歳以下)の人は遊ぶことができませんし、それ以前にそもそもパチンコ店への立ち入りが禁じられています。
この年齢制限を遵守しないと、重い罰則を科されることになります。
今回は、大変厳しいパチンコの年齢制限について詳しくお伝えします。
1.パチンコ店で遊技できる年齢は?
風営法では18歳未満のパチンコ店への立ち入りを禁止しています。
店内で「18歳未満入場お断り」の表示を見たことのある人は多いのではないでしょうか。
また、たとえ18歳になったとしても「高校生」は入店できません。
こちらは各都道府県の条例(青少年健全育成条例、青少年保護育成条例など)で規制されているのです。
各都道府県では「青少年健全育成条例(青少年保護育成条例など)」などが制定されており、青少年のパチンコ店への入場を禁止しています。条例の「青少年」とは18歳未満の未婚の男女です。
さらに、パチンコ店側でもホールの全国組織である「全日遊連」(全日本遊技事業協同組合連合会)では高校生の入店禁止ルールを設けています。
「風営法」や「青少年条例」、業界の自主規制をクリアできるのは、高校を卒業した18歳以上の人ということになります。
そのため、実際にパチンコ店に入場できるようになるのは、18歳以上で高校を卒業してからになります。
ただし、卒業しても3月31日までは高校生の身分ですので、厳密には4月1日以降ということになるでしょう。
なお、中学を卒業して(義務教育を終えて)社会人になっている人であれば、18歳になればパチンコ店への入場は可能です。
※遊技できる年齢と条件
①18歳以上の社会人(大学生、専門学校生なども含む)
(18歳以上でも高校生は不可、また18歳で高校を卒業していても3月31日までは不可)
2.18歳未満の入店には重い罰則
では、18歳未満が入店して遊技していることが発覚した場合どうなるのでしょうか?
まず、店の方針にもよりますが、注意を受け退店となり出玉は没収となるでしょう。
もし退店勧告に従わないと「不退去罪」となる可能性があり、警察を呼ばれる可能性があります。
そして店側にも法律上の罰則があります。
風営法では『18歳未満の者を営業所に客として立ち入らせた場合は刑事罰として1年以下の懲役若しくは100万円以下の罰金又はこれの併科』とされています。
これに加えて「行政処分」も加わります。
最初に「指示処分」(違反部分の修正指示)を受けることになりますが、その指示を守らなかったり、同じことを繰り返すと「営業停止」や「許可取消」、「新規出店の5年間の申請不可」など大変重い罰則が科されます。
パチンコ営業は「許可営業」ですから風営法を守ることは当然であり、「知らなかったから」という言い訳は一切通用しません。
パチンコ店にとって法律違反は、たとえ些細なことであっても致命的になる可能性があります。18歳未満の人や高校生の入場はあってはけないことなのです。
3.労働基準法における働ける年齢は?
まず「労働できる年齢」について確認しみましょう。
「労働基準法」では、『労働者として就業させることが可能な最低年齢は、満15歳に達した日以後の最初の3月31日が経過した者(義務教育終了者)である(労働基準法56条)。
最低年齢に達しない者は労働基準法上「児童」と称され、原則として就業させることはできない(例外規定あり)』となっています。
つまり、中学を卒業した15歳で4月1日以降であれば働くことは可能ということです。
確認しておきたいのは、パチンコ店は風俗営業であり、「客」としての入場はできませんが、「労働者」としての入場は規制されていないという点です。
「風営法」の「禁止行為」(第二十二条)では、18歳未満は午後10時~翌朝6時まで接客する業務を禁じています。
この通りであれば、午前6時以降から午後10時以前なら客と顔をあわせる仕事は可能と言えるでしょう。
しかし、そもそもパチンコ店への入場は18歳未満、および高校生は禁止になっていますから、多くのパチンコ店は風営法に則って運営しているので、労働基準法の条件を実行するには心理的なブレーキがかかります。
無用なトラブルを避けるため、18歳以上(高校生不可)という条件でアルバイトや正社員を募集する場合がほとんど、といえるでしょう。
法的には15歳以上であれば働くことはなんら問題ありませんが、高校への進学率が98.8%(通信制を含む。令和元年度文部科学省調査)に上っている現在、15歳~18歳の年齢でパチンコ店にて働く人はいないと推測されます。
4.パチンコ店で働ける年齢と条件
①18歳以上の社会人(大学生、専門学校生なども含む)
(18歳以上でも高校生や高校を卒業していても3月31日までは難しい)
総合すると、パチンコ店で働くには18歳以上で高校を卒業した4月1日以降というラインが見えてきます。
これはパチンコ店に入場できる条件と同じですので、やはり、18未満かつ高校生はパチンコ店で働くのは現実的には難しいと考えられます。
なお18歳になったばかりの大学生はどうでしょうか?
こちらは法律や条例の制限などもありませんので働くことは可能です。
アルバイトの募集も多く出ています。当然パチンコ店で遊技することもOKとなります。
ただし、2020年4月に全面施行された改正健康増進法によって、パチンコ店をはじめとした多くの施設で原則的に屋内禁煙となり、就業可能年齢に関する状況が少し変わりました。
喫煙可能エリア(加熱式たばこ専用フロアも含む)には20歳未満のお客さんと従業員の立ち入りが禁止されているため、10代で入店および働くことのできるフロアが限定的になっているのが実情です。
そのため、パチンコ店スタッフの募集対象者を20歳以上とするケースも増えてきているのが現状なのです。