給与形態における固定給と歩合給の違い
転職雑記 2021/11/11

「固定給」と「歩合給」は、給与形態、給与システムの名称としてよく聞く言葉ですが、それぞれどのような仕組みなのでしょうか。
当然ですが固定給と歩合給には大きな違いがあります。
パチンコ業界で歩合給を採用している所は少ないかもしれませんが、部署や職種によっては採用している場合もあります。
今回は、固定給と歩合給の意味やそれぞれのメリット・デメリット、歩合給制における労働時間の管理について解説していきます。
1.固定給と歩合給
毎月の給与が決まっている給与体系を「固定給」、自身の成績によって給与が変化する給与体系を「歩合給」といいます。
どちらも、会社が従業員に賃金を支払う際に用いる給与体系の種類です。
これらの給与体系は会社選びの最重要項目とも言えますから、仕組みを明確に理解しておく必要があります。
・固定給
「固定給」とは、「毎月決まった額を支給される給与」の仕組みを言います。つまり、一定時間働いた対価として、企業が一定の賃金を支払うシステムです。
固定給が採用されている場合、基本的には「成績」や「出来高」などは、支払われる賃金には関係ないということになります。
このほか「時給制」「日給制」「週給制」「月給制」などについても、この固定給に当たります。ただし、一定期間の成績や出来高によって固定給の額が変動することはあります。
また、固定給には「各種手当が含まれる」ことになっています。つまり、固定給の内訳は、「基本給」と「諸手当」に分けられるのです。
なお、この諸手当にどのような手当が含まれているのかについては企業によって異なります。
・歩合給
仕事の出来高や業績に応じて賃金の仕組みを言います。「出来高」や「売上高」などの成績によって、労働者に支払われる賃金が変動するというシステムです。
歩合給には必ず支払う賃金を保障した仕事の出来高が加算される「固定給+歩合給」と、仕事の出来高のみを給与に反映する「完全歩合制」があります。後者については、従業員契約として結ぶと労働基準法違反にあたるため、個人事業主以外は用いることができません。
2.メリット・デメリット
固定給と歩合給にはそれぞれメリットとデメリットが存在します。
どちらの給与体系を採用するかは、職種や業務内容に合わせる必要があります。
・固定給のメリット
固定給の最大のメリットは「安定性」です。
成果を出せなかった時や、その月に長い休みがあった場合でも決まった基本給を得ることができます。
さらに、残業代など時間外労働として割増賃金も発生します。
・固定給のデメリット
固定給は安定性がある反面、「モチベーションの低下」というデメリットもあります。
定期的に昇給や昇格の機会はありますが、大幅に給与額が上がることはなく、個人の能力や働きは給与額へ反映しにくいシステムです。
・歩合給のメリット
歩合給は「仕事の成果が直接給与額に反映される」というメリットがあります。
実力次第で短期間で高い賃金を得られることから、仕事が上手くいっている場合には従業員は高いモチベーション維持することができます。
・歩合給のデメリット
歩合給のデメリットは「収入が安定しない」点です。
仕事が上手くいっている時は良いですが、成果が出せなくなると一気に収入が減る場合があります。
さらに、人によっては、成果を出すために常に仕事に追われ、精神的、肉体的に負荷が大きくなる場合もあります。
仕事の成果で給与額が左右されることから「オンとオフを切り替えにくい」点もデメリットといえます。
3.歩合給における労働時間の管理
経営側の立場では、歩合給を採用した場合は管理に注意点があります。
歩合給はタイムカードやシフト表、手書きの勤務時間・業務内容の記録などを用いて労働時間を管理しますが、固定給よりも管理工数が多くなります。
また、賃金の支払いに関して、歩合給ならではの注意点もあります。
[歩合給のポイント]
歩合給だからといって一定額の賃金を保障しないのは労働基準法違反にあたります。従業員と雇用契約を結ぶ会社は「固定給+歩合給」としなければなりません。もし「歩合給のみ」の「完全歩合制」にするには従業員を個人事業主にするしかありません。
なお一定の賃金とは、都道府県で規定された最低賃金を上回る額です。
従業員が成果を出せなかった場合でも、会社はその従業員の労働時間に応じて一定の賃金を支払うことを義務づけられています。
つまり、歩合給制を採用する場合も、従業員の労働時間を把握し、残業の分は残業代を支払う必要があるのです。
このように、固定給と歩合給には大きな違いがあり、それぞれに「メリット」と「デメリット」が存在します。
しかし、固定給と歩合給の違いをよく理解しないまま、転職してしまう人は少なくありません。
4.まとめ
どのような給与形態を選択するかは転職希望者の働き方や給与に対する考え方次第ですが、固定給と歩合給の違いをしっかりと理解したうえで、転職先を選択されることをオススメします。
パチンコホール企業の求人・募集で歩合制を採用されているケースはあまりみかけませんが、他業種への転職の場合、特に営業職では歩合制の企業をみかけるので、給与形態の項目をしっかりチェックするようにしましょう。












