福利厚生のチェックポイント
パチンコ転職ポイント 2021/11/24
転職活動をするとき、何を基準に転職先の企業を選ぶかは人それぞれですが、重要な選択要素の一つにその企業の「福利厚生」があります。
福利厚生は、企業から社員へ支給される給料以外の報酬のこと。企業は報酬を保証することで従業員の仕事に対する高いモチベーションとパフォーマンスを創出し、従業員満足度を上げ定着を目指します。
今回は、転職を検討する際、福利厚生においてチェックすべきポイントをお伝えします。
1.福利厚生の内容
企業には様々な福利厚生が整備されています。
福利厚生には、「法定福利厚生」と「法定外福利厚生」の2種類があります。
健康保険や厚生年金保険、雇用保険など、どの企業にも設けられている制度は「法定福利厚生」にあたります。
一方、「法定外福利厚生」は企業が独自に設けている制度のことを指し、住宅手当や育児支援、特別休暇など企業によって提供されるサービスはさまざまです。
■法定福利厚生
法定福利厚生とは、法律により企業が従業員に提供すべきと定められているものです。具体的には以下の内容になります。
・社会保険(雇用保険、健康保険、厚生年金保険、労災保険、介護保険)
・子育て拠出金(※従業員の負担はなし、企業側が負担)
■法定外福利厚生
法定外福利厚生とは、企業が独自に定める福利厚生です。
法定福利厚生以外のものが法定外福利厚生に該当し、自社で直接提供するものと外部サービスを活用し提供するものがあります。
一般的な法定外福利厚生は以下のようなものになります。
育児休暇
介護休暇
交通費
健康診断
家族手当
住宅手当
保養施設
慶弔見舞金
退職金
企業型確定拠出型年金(401k)
など
この他にも、
「テレワーク支援制度」
「オンライン飲み会手当」
「資格手当」
「リフレッシュ休暇」
「スポーツクラブ会員費補助」
「セミナー参加費補助」
「帰省手当」
「出産手当」
などなど、バラエティに富んだ内容が多く見受けられます。
2.企業選びにおける福利厚生のポイント
・現職と同じ福利厚生があるか確認
転職先の福利厚生を確認する際、「現職(前職)と同じ福利厚生があるか、違いは何か」をチェックするのはオススメです。
現職(前職)と比較することで「妥協できる点、出来ない点を明確にできる」ようになります。
これまで受けてきた支援や制度が無くなると、急に落差を感じて不満や不安を感じる場合もありますが、自身の希望する福利厚生が100%整っている企業の方が稀なわけで、譲れない項目を絞りつつ、妥協できる項目を整理していくことは不安解消にも繋がるはずです。
・福利厚生が利用できるか確認
求人票で福利厚生が充実していても、現場レベルでは利用しにくい雰囲気があったり、一部の社員にしか適用されなかったりする場合があります。
面接時に社員の福利厚生の利用状況についてさりげなく尋ねてみるのも良いでしょう。
・自身のキャリアプランにあった福利厚生があるか確認
将来を見据えたうえで、プラスとなる福利厚生制度があるのは理想です。
たとえば、今後出産を考えている人であれば、子育て支援がしっかりしている企業を探してみたり、資格取得やスキルアップをしたいと考えている人であれば、研修制度や資格手当がある企業を探したり、より自身にあった企業を見つけることができます。
3.福利厚生だけで企業を選ぶのは…
転職を検討する際に気をつけたいのは“福利厚生だけ”で企業を選ぶことです。
特に法定外福利は企業都合でなくなったり、新しくできたりする可変的なもの。福利厚生だけに魅力を感じて入社してしまうと、状況により福利厚生がなくなって転職失敗にもつながりかねません。
転職活動をする際は、価値観やビジョン、仕事内容などをしっかりと理解し見極めた上で、自分に合った企業を選ぶことが欠かせない要素であることは覚えておきましょう。
4.優先順位をきちんとつけよう
福利厚生の中には、例えば「子育て支援」や「介護手当」などのように、社員が長期的に働きやすい環境を作っていく上で欠かせない手当などもあります。
福利厚生を選ぶポイントとして大事なことは、自分にとって「絶対に必要」、「あればうれしいもの」など優先順位をつけるようにしましょう。
例えば「親の介護があるから」という理由であれば、どうしても譲れない福利厚生の種類として「介護休暇」や「介護休業」などが挙げられるでしょう。
面接ではそういった個別事情を踏まえ、その取得率などを面接官に確認してみてください。
福利厚生だけで転職先を決めるのはNGですが、福利厚生の充実度は会社がどれだけ社員のことを思っているかを測るバロメーターにもなります。
転職先の企業選びをする際には、ひとつの目安としてぜひ注目してみてください。