夏の転職活動は熱中症対策を万全に
転職雑記 2022/7/12
今年は6月から猛暑日が発生するなど、例年より早く夏の暑さが到来しましたね。気がおかしくなりそうなくらいの猛暑日が続きましたが、これが後30日以上も続くと思うとゲンナリします・・・。
そして、心配なのが熱中症です。
特に、転職や就職活動中はリクルートスーツなど正装で行動することが多いため、熱中症のリスクはさらに高くなりそうです。
1.熱中症はなぜ起こる?
熱中症とは、高温多湿な環境下で、体内の水分や塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れたり、体内の調整機能が壊れるなどして発症する障害のことを言います。
体内に熱が溜まってしまい、熱を体外へと放出する機能が損なわれることで熱中症が生じます。
かつては日射病などと呼ばれ、医学的には熱疲労、熱けいれん、熱射病などと呼ばれていました。
しかし、必ずしも灼熱の状況でなくても発症する恐れがあることから、現在ではまとめて「熱中症」と呼ばれています。
熱中症は若くて健康な人でもかかるおそれがあり、重症化すると命を落とすケースすらあります。
2.熱中症の症状
Ⅰ度(軽度)
めまい、立ちくらみ、こむら返りのほか、手足のしびれ、気分不快など
Ⅱ度(中等度)
頭痛、嘔吐、倦怠感などがあり、体に力が入らない
Ⅲ度(重度)
高体温、意識がない、けいれんを起こす、真っすぐに歩けない、さらに呼びかけにきちんと答えられないなど
Ⅰ度であれば自力で移動ができるので、涼しい場所で休めば回復します。
しかし、Ⅱ度以上では病院に受診する必要があります。
また、Ⅰ度レベルでも休んでも改善が見られない場合はすみやかに受診したほうが良さそうです。
3.転職活動中の熱中症予防
熱中症は体内に熱がこもることで起こる病気なので、体に熱がこもらせないようにすることがポイントとなります。
そのためには、「夏用リクルートスーツの着用」「待機中は涼しい場所にいる」「太い血管が通っている箇所を冷やす」などが有効です。
①スーツの上着は脱いでおく
歩いている時はジャケットを脱ぎ、できるだけ涼しい状態を作りましょう。
②余裕を持った行動
十分に余裕を持って行動し、炎天下にいる時間を減らすようにしてください。
そして面接などでは、会場近くでクールダウンする時間を設けると良いでしょう。
汗だくのままの面接では印象も低下しますので、身だしなみを整えながら涼しいところで水分を補給しましょう。
③保冷剤・冷却材などを用意する
冷蔵庫で冷やした保冷剤や冷却剤なども準備しておくと良いでしょう。大きめのハンカチなどで保冷剤を包み首元に巻いて冷やします。
④水分・塩分の補給
水分や塩分の補給は熱中症予防には欠かせません。効果の高いものをご紹介します。
・経口補水液
スポーツドリンクよりも電解質濃度が高く、また糖分濃度は低く作られていますので、不足している水分と電解質を速やかに補ってくれます。
ただし、塩分濃度が高いので、普段の水分補給には向いていませんので注意してください。
・スポーツドリンク
多数の種類がありますが、大別すると「アイソトニック」と「ハイポトニック」の2種類に分けられます。
このうちハイポトニックタイプはアイソトニックよりも塩分や浸透圧が低めに作られています。
運動後は体液が薄くなっているためハイポトニックタイプのスポーツドリンクによる水分補給が効率的です。
一方のアイソトニックタイプは、普段の水分補給に適していると言えるでしょう。
・麦茶
ノンカフェインでミネラルをわずかに含んでいるので良いのですが、塩分が含まれていません。
そのため、ひとつまみの塩を加えることで熱中症対策に適した麦茶を作ることができます。
・塩分補給
汗で失われた塩分補給には、塩飴なども持っていると良いでしょう。
なお、コーヒー・お茶はカフェインがあり、ジュースやコーラ等の清涼飲料水は糖類が多く含まれているため、熱中症対策の水分補給としては避けたほうが無難です。
⑤日傘
日傘を使って日差しを遮るのも効果的です。女性はよく使っていますが、男性が使う動きも広まりつつあります。
年齢・性別を問わずに使えるデザインもあるので、日傘の活用もおススメです。
⑥ハンディファン
若者を中心に近年見かけるようになったハンディファンも、熱中症対策に有効です。
風が体にあたると汗が蒸発することで涼しく感じます。
また、体の周りにこもる熱を放熱することで、熱中症のリスクを減らすことができます。
4.まとめ
夏場の転職活動では熱中症リスクが高くなります。
体に熱をこもらせないことを頭に置いて行動するようにしましょう。
熱中症は若く健康な人でもかかる上に、気がつかないうちに症状が進んでいることがあります。
「自分は大丈夫」という過信はせず、体調が悪いと感じた時は無理せず休息されることをオススメ致します。