スマートパチスロがいよいよ導入される
パチンコ市場規模・動向 2022/10/13
2022年11月から「スマートパチスロ」(スマスロ)が登場します。
6.5号に続く最新パチスロ機は、これまでとは大きく異なる仕様が話題になっています。
一体、どんな遊技性なのでしょうか?
1.スマスロとは?
「スマスロ」とは、「スマートパチスロ」の略称。最大の特徴は“メダルを使わないパチスロ”であることです。
これまでのパチスロ機にあった物理的なメダルを使用せず、枚数は電子情報で管理されます。
【主な機械的仕様】
●物理的なメダルを使用しない
●メダル投入(口)、払出し(口)がない
●メダルセレクターやホッパーがない
●メダル貸し機に代わって「専用ユニット」で現金や電子メダルを管理する
●計数・貸出などのボタンで、スマスロと専用ユニット間の電子メダルを移動させる
●メダル枚数はICカードに記録される
プレイヤーにとっては、「メダル投入の手間が無い」「メダルに触れないため衛生的」「メダル搬送や洗浄などの騒音が無い」など、スマスロは快適な遊技性を実現しています。
また、台移動や遊技終了時などは、ICカードに枚数を記憶して移動や計数ができるなど利便性も向上しています。
パチスロ自体の構造も変化しており、外見上ではメダル投入口や払い出し口がなかったり、代わりにメダルの保有数を表示する5ケタ表示の「メダル数表示装置」が新たに設けられたりするなど大きく変わっています。
一方、内部的にはメダルセレクターやホッパーが無くなっています。
なお下皿は健在ですが、メダルを溜めるためではなく、ちょっとした小物の置き場としての用途を想定されています。
2.ゲーム性の変更点
スマスロの注目点は機械的な部分だけでなく、今まで以上にゲーム性の幅が拡がった点も見逃せません。
【主なゲーム性の変更点】
●2,400枚規制が差枚数管理方式に
●有利区間のゲーム数は無制限
●コンプリート機能の搭載
スマスロでは6.5号機までの仕様だった2,400枚規制が、新たに差枚数管理になる点が大きな変更点です。
これにより、同一有利区間内であれば、AT(ART)突入までに使ったメダル枚数+2,400枚の獲得が可能になり、よりメリハリのある出玉性能が実現できます。
次に「有利区間のゲーム数は無制限」ですが、これは有利区間ゲーム数の上限が撤廃されたということです。
これにより、これまでは獲得メダル数やゲーム数の上限でATが終了していましたが、上限に縛られない新たなゲーム性や幅広いスペック設計が可能になります。
そして「コンプリート機能」は、1日の獲得枚数が19,000枚に達すると打ち止め(当日の再稼働不可)となる機能です。
プレイヤーにとってはマイナスなイメージですが、メダル獲得1万枚という“万枚”は実現可能であり、1日で19,000枚を越えることは少ないことを考えると、「実質的な影響はほぼない」という見方が出来そうです。
なおコンプリート機能は、事前に「コンプリート機能の発動まであと~枚」と告知する仕組みになっています。
3.スマスロの遊技手順
遊び方はこれまでとほぼ同じで、現金投入とメダル数表示は変わりありません。
実際のメダルがないため違和感があるかもしれせんが、すぐ慣れそうです。
●専用ユニットに現金を投入して貸出ボタンを押す
●スマスロのクレジットに電子メダルが加算される
●計数ボタンを長押しすれば、獲得メダルを専用ユニットに移動できる
●専用ユニットの返却ボタンを押せば、ICカードを受け取ることができる
専用ユニットに表示されたメダル数は、貸出しボタンを押すことでスマスロ本体に移動できます。
プレイをやめる時や台を移動するときは、③④の手順でICカードにメダル数情報を移すことができます。
なお、クレジット表示は最大5桁まで表示されます。
そのため従来は上限50枚でそれを超える分は払い出されていましたが、スマスロでは50枚以上や3~5桁の数値も表示されるようになっています。
新世代パチスロである「スマスロ」には、たくさんの新機能やゲーム性が搭載されていますね。
11月には各メーカーからスマスロが登場します。どんなゲームが楽しめるのか期待したいところです。