最低賃金ランキング【都道府県別】｜2022年10月｜パチンコキャリア転職ニュース

2022年10月から全国47都道府県で最低賃金の引き上げが順次実施されています。
今回は全国の最低賃金をランキング形式でご紹介いたします。

１．大阪府で初の1,000円台に

令和4年(2022年)は、1978年度に最低賃金改定の目安制度が始まって以来の最大の引き上げ幅を記録しています。

また今回の改定では、東京都、神奈川県に続き、大阪府でも初の1,000円台となりました。昨年に引き続きランキング上位には首都圏が多く、下位には東北や山陰、四国、九州地方が多い結果です。

表1【令和4年 全国最低賃金一覧】

都道府県名	最低賃金時間額【円】		発効年月日
	（令和4年度）	（令和３年度）
北海道	920	889	令和４年10月2日
青　森	853	822	令和４年10月5日
岩　手	854	821	令和４年10月20日
宮　城	883	853	令和４年10月1日
秋　田	853	822	令和４年10月1日
山　形	854	822	令和４年10月6日
福　島	858	828	令和４年10月6日
茨　城	911	879	令和４年10月1日
栃　木	913	882	令和４年10月1日
群　馬	895	865	令和４年10月8日
埼　玉	987	956	令和４年10月1日
千　葉	984	953	令和４年10月1日
東  京	1072	1041	令和４年10月1日
神奈川	1071	1040	令和４年10月1日
新　潟	890	859	令和４年10月1日
富　山	908	877	令和４年10月1日
石　川	891	861	令和４年10月8日
福　井	888	858	令和４年10月2日
山　梨	898	866	令和４年10月20日
長  野	908	877	令和４年10月1日
岐　阜	910	880	令和４年10月1日
静　岡	944	913	令和４年10月5日
愛　知	986	955	令和４年10月1日
三　重	933	902	令和４年10月1日
滋　賀	927	896	令和４年10月6日
京　都	968	937	令和４年10月9日
大　阪	1023	992	令和４年10月1日
兵　庫	960	928	令和４年10月1日
奈　良	896	866	令和４年10月1日
和歌山	889	859	令和４年10月1日
鳥　取	854	821	令和４年10月6日
島　根	857	824	令和４年10月5日
岡　山	892	862	令和４年10月1日
広　島	930	899	令和４年10月1日
山　口	888	857	令和４年10月13日
徳　島	855	824	令和４年10月6日
香　川	878	848	令和４年10月1日
愛　媛	853	821	令和４年10月5日
高　知	853	820	令和４年10月9日
福　岡	900	870	令和４年10月8日
佐　賀	853	821	令和４年10月2日
長　崎	853	821	令和４年10月8日
熊　本	853	821	令和４年10月1日
大　分	854	822	令和４年10月5日
宮　崎	853	821	令和４年10月6日
鹿児島	853	821	令和４年10月6日
沖　縄	853	820	令和４年10月6日
全国平均額	904	873	－

※厚生労働省「地域別最低賃金の全国一覧」より

各都道府県で最低賃金が30～33円引き上げられ、全国の平均も2021年度より31円高い904円となりました。

引き上げ幅が最も大きかったのは岩手県、鳥取県、島根県、高知県、沖縄県の5県で33円増となり、過去最大の引き上げ幅となっています。

２．最低賃金が高い都道府県は？

最低賃金が最も高い都道府県は東京都で1,072円です。
次いで神奈川県の1,071円、大阪府の1,033円がベスト3となっています。さらに

埼玉県の987円、愛知県の986円と続きます。

表2【最低賃金が高い都道府県ベスト5】

順位	都道府県名	最低賃金時間額【円】
		（令和4年度）	（令和３年度）
1位	東  京	1072	1041
2位	神奈川	1071	1040
3位	大　阪	1023	992
4位	埼　玉	987	956
5位	愛　知	986	955

※厚生労働省「地域別最低賃金の全国一覧」より

３．最低賃金が低い都道府県は？

最低賃金が最も低い都道府県は、ワーストは青森県や沖縄県など10県の853円。

これはベスト5の愛知県と133円の差があり、ベスト1位の東京都とは219円も違います。
他に853円なのは秋田県、愛媛県、高知県、佐賀県、長崎県、熊本県、宮崎県、鹿児島県です。

表3【最低賃金が低い都道府県ワースト10県】

都道府県名	最低賃金時間額【円】
	（令和4年度）	（令和３年度）
青　森	853	822
秋　田	853	822
愛　媛	853	821
高　知	853	820
佐　賀	853	821
長　崎	853	821
熊　本	853	821
宮　崎	853	821
鹿児島	853	821
沖　縄	853	820

※厚生労働省「地域別最低賃金の全国一覧」より

４．職場の賃金が最低賃金を下回っていたら…

今回の最低賃金引き上げは2022年10月1日より順次実施されています。

自分の職場につて最低賃金を知りたい場合、厚生労働省のHPで計算方法が公開されていますので、確認してみましょう。

＜厚生労働省：最低賃金額以上かどうかを確認する方法＞

https://www.mhlw.go.jp/www2/topics/seido/kijunkyoku/minimum/minimum-13.htm

【月給制の場合の換算方法例】

月給÷1か月平均所定労働時間≧最低賃金額(時間額)

【条件例】

1日の所定労働時間：8時間

年間所定労働日数：250日

県の最低賃金：時給850円

 

基本給：12万

職務手当：3万

通勤手当：5千円

時間外手当：3万5千円

合計：19万

 

まず最低賃金の対象とならない賃金を除きます。除外される賃金は通勤手当、時間外手当です。

19万円－(5千円＋3万5千円)＝15万円

(15万円×12か月)÷(250日×8時間)＝900円

 

最低賃金は900円となり、県の最低賃金である時給850円を超えているため、最低賃金以上という計算式になります。

月給制以外にも時間給制、日給制、出来高払制・請負制等の計算式と事例が掲載されているので、ご自身の労働形態を確認して計算してみると良いと思います。

５．正社員にも大きな影響

最低賃金と書くと「最低時給」をイメージする人が多いのではないでしょうか。

しかし、この最低賃金は正社員にも適用されるものです。もし勤務先の賃金内容が最低賃金を下回った状態であれば、「是正される必要がある」といえるでしょう。

そうした状況の場合は、まず、勤務先の上司や人事、総務に相談してみるのが良いと思います。

「今後も働くことを視野に入れている」のであれば内部からの改善を試み、各都道府県労働局や最寄りの労働基準監督署への通報は、改善が進まない場合（改善努力が見られない）の手段とするのがベターです。