ベンチャー企業とは
転職雑記 2023/10/31
求人情報を見ていると、企業紹介の中に「成長中のベンチャー企業です」のような文言を目にすることがあります。
この「ベンチャー企業」や「ベンチャー」という言葉ですが、一体どのような企業を指すかご存知ですか?
『設立間もない会社?』『少数精鋭の会社?』 明確に答えられるという方は少ないのではないでしょうか。
もし、転職先としてベンチャー系の企業が気になっているなら、定義や特徴を知っておいて損はありません。
1.新規事業を持つ新興企業のこと
日本の「ベンチャー」という言葉は和製英語です。
海外では英語でベンチャー(venture)というと「ベンチャーキャピタル」(venture capital)のことを指し、未上場の新興企業に投資する投資会社や投資ファンドのことを言いますが、日本では新しい事業やサービスを展開している「新興企業」のことを指すことが多いようです。
もともとベンチャー企業には明確な定義はなく、日本では今までにないタイプの事業を展開して急激に成長している企業を「ベンチャー企業」と呼ぶ傾向があります。
ですので、海外や外国人に向けて「ベンチャー企業で働いている」と言っても伝わらないでしょう。
2.ベンチャー企業で働くメリット
このようなベンチャー系と言われる企業に転職する場合、メリットやデメリットをしっかり把握しておきたいものです。
①チャレンジできる環境
ベンチャー企業は新アイデアや技術などを使って事業を進めていく企業です。
新しいことに挑戦したい人は、保守的な企業よりベンチャー企業の方が向いています。
個人の裁量権が大きいため、主体性を持って新事業にチャレンジできるでしょう。
成果を出し続ければ、早い段階から出世できることも魅力です。
②援助を得やすい
投資を得やすい点は、ベンチャー企業の大きな特徴と言えるでしょう。
企業のビジョンに共感した投資家からの投資が期待できるため、事業や成長のスピードを加速させやすいと言えます。
③企業が大きく成長する可能性がある
経営の伸びしろがあることもベンチャー企業のメリットです。
事業が成功すれば、企業が大きく成長していく可能性があります。
ベンチャー企業はライバル不在の分野に進出する場合が多いため、事業が成功すると急激に利益を増やせるポテンシャルを持っています。
3.ベンチャー企業で働くデメリット
ベンチャー企業への転職は、メリットだけでなくリスクもあります。
メリットとデメリットを理解した上で転職を検討するべきでしょう。
①結果が出なければ早期退職も
ベンチャー企業では事業の素早い収益化や成長が求められます。
そのため転職後、早比較的短期に結果が出せないと居場所がなくなる場合があります。
②倒産のリスク
ベンチャー企業は成長過程にあるのため、経営は安定していないことが多いと言えます。
事業がうまくいかなければ倒産のリスクもあります。
③待遇面で妥協も
ベンチャー企業の多くは成長過程にあるため賃金が低い傾向にあります。
大手企業に比べ福利厚生が充実していない点もデメリットです。
④社風になじめない
新興企業であるベンチャー企業は、良くも悪くも個性が強い傾向があります。
その独特な価値観や社風になじめなければ、再度の転職もあり得ます。
転職前に、企業のホームページや経営者のSNSなどで経営方針や企業風土を予めチェックすることをおススメします。
4.ホール企業のベンチャー参画
ベンチャーと言えば、最近はホール企業による「ベンチャーキャピタル事業」への進出が注目されています。
これは新興企業への投資事業ということになりますが、もしそうした事業に興味がある人なら、転職先として検討してみるのも良いでしょう。
ベンチャー系の企業や関連事業は、企業が大きく成長する可能性があります。
成功すれば自身の収入が増え、キャリアを大きく飛躍させることが期待できます。
ベンチャー企業は社内制度や社風が一般的な企業と異なる場合も多く、自分に合うかどうかが重要になってきますので、転職の際は、まず企業研究を行うことから始めましょう。