多くの「気付き」が得られる転職活動
転職雑記 2017/12/28
パチンコ業界で転職活動のお手伝いをしていると、たまに「転職活動を始めたら、必ずどこかの会社へ入社しなくてはいけない」と考えている転職希望者がいます。
確かに、適当な気持ちで転職活動をするのは、時間を割いて面接をしてくれる求人企業に対して失礼です。しかし、「絶対転職する!」という強固な意志がなくても、転職活動を進めていくことに問題はありません。また、転職活動をしていく中で、「自分が今、働いているパチンコホール企業が一番自分に合っている」という考えに至る人もいます。それは、転職活動しなければ気付けないことです。
なので、ひやかしで面接を受けるようなことをしなければ、少しでも転職活動を始める意志が生まれた時に、思いきって行動してみましょう。転職活動をして、たとえ求人企業の面接を受けても、「転職する」「今の会社に残る」のどちらの選択肢も選べるということを忘れないようにしてください。
1.転職活動は「お見合い」と同じ
転職活動について、私は、「お見合い」に似ていると思っています。
お見合いを受けるまでにはある程度覚悟がいるかと思いますが、相手と相思相愛になったり、「この人とだったらうまくやっていけそう」と思ったりしなくては、決して結婚至ることはありません。たとえお見合いという場を設けてもらっても、少しでも違和感があれば、結婚に踏み切ることはないでしょう。
転職活動でも、「こことならばうまくやっていけそうだ」と思わなければ、入社を決める必要はありません。
お見合いでは、「試しにお付き合いしてみる」という選択肢がありますが、転職活動にはそれがありません。なので、「入社する」「入社しない」の判断は、さらに慎重にすることになるでしょう。転職も結婚と同じように、人生において非常に大切であり、自分の気持ちを一番に考えてほしいと思います。
2.「気付き」を得た転職希望者
先日、転職を考えている、大手パチンコホール企業の副店長・Aさんのサポートをしたときの話です。Aさんは、今の環境で仕事を続けていると、副店長のさらに上のキャリアに上がるにはかなり時間がかかってしまうと思い、転職活動を始めることにしました。
そこで、店長職のポストが空いているパチンコホール企業や、キャリアアップの見通しが明るいパチンコホール企業など、Aさんに合っている求人企業をいくつか紹介しました。
面接を受けて、結果、2社から内定が出ました。
Aさんが求人企業の場で必ず質問したことは3つです。1つめは、店長というポストは現在空いているのかどうか。2つめは、具体的にどのようなことを行えば店長にたどり着けるのだろうか。そして、店長になるまで平均的にどれくらいかかるのかどうか、の3つです。
どこの求人企業もかなり具体的な回答をAさんにしていました。
3.Aさんの最終決定
Aさんは、今働いているパチンコホール企業と、内定が出た2社のキャリアプランを並べて考えました。
Aさんは、他のパチンコホール企業の現状を知らなかったので、自社と比べることができませんでした。そして今回、転職活動をするにあたり、他のパチンコホール企業の環境を知り、自社のキャリアアップの過程が決して遅くないという「気付き」を得ました。
それをふまえてAさんは私とじっくり話し合って、「今回は見合わせて、もう少し様子をみてみましょう」という決断を下しました。今の職場に残ることを選んだのです。
転職活動には、このように新たな「気付き」を得られる可能性があります。今自分が働いているパチンコホール企業と、他のパチンコホール企業を比べて、「意外といいじゃん」と思ったり、「やっぱり他のパチンコホール企業の方がいい」と思ったり。何かしらの新たな気付きがあるはずです。その上で、「転職をする」「しない」を改めて考えてみても良いのではないでしょうか。
4.まとめ
一度転職活動を始めてしまったら、必ずどこかに入社しなくてはいけない、ということはありません。転職活動を通して、自分が今働いている会社の良さを改めて感じることもあるでしょう。
転職活動では、多くの「気付き」が生まれます。今の会社で迷いがある人は、これからのキャリアアップや将来のために、一度転職活動をしてみて、その「気付き」を得るのもいいかもしれません。