最後まで気持ち良く過ごすための退職時のマナー
転職雑記 2016/3/14
退職を決め、これから離れる会社に対して、気まずい思いや「もう関係ない」という気持ちが湧いてきてしまうこともあるかもしれません。
しかし、退職理由が何であれ、後腐れなく職場を後にした方が社会人としてスマートですね。今回は、そのために大切な退職時のマナーについて考えていきたいと思います。
1.退職の意を伝える
退職をする気持ちを固めたら、まずは直属の上司に連絡するようにしましょう。他の人がいる前で切り出したり、いきなり退職届を出したりすることはマナー違反です。
時期については、法的には2週間前までが原則とされていますが、引き継ぎのことを考えると充分とは言えません。よっぽどのことがない限りは、1〜2ヶ月前までには申し出るようにしましょう。
退職するにあたり、未消化の有給休暇がある場合があるかもしれません。その場合は、しっかりと引き継ぎが行えるスケジュールを立ててから、有給休暇を取るようにすると周囲にも迷惑がかからず、ゆっくりと有休が消化できるかと思います。
2.退職理由について
理由については、家族の介護や自身の病気などのやむを得ないものの場合は、その旨をきちんと伝えるようにしましょう。もしそれ以外の理由……お給料や人間関係などが理由ならば、「一身上の都合」と伝えるか、「以前から興味のあった分野に挑戦してみたい」と前向きな理由を話すようにすると良いでしょう。引き止められる懸念がある場合は、「一身上の都合」で通した方が無難です。
退職後も顔を合わせる可能性を考え、下手に嘘をつかないようにしましょう。
3.退職届と退職願の違い
退職の話がまとまれば、退職届・退職願を出さなくてはいけません。
「退職届」は、一方的に「退職します」と宣言するためのものです。提出後には原則撤回することはできません。ですから退職届を出すのは、会社側と退職交渉がまとまり、求めに応じて提出する場合や、何が何でもその職場を辞めたい場合などになります。
一方、「退職願」は、「退職させてほしい」とお願いするためのものです。提出後に撤回することも可能です。とはいえ、撤回して職場に残ることになれば、上司や同僚との間にしこりが残ることも考えられますので、安易な気持ちで提出してはいけません。
波風を立てずに退職交渉を進めたい場合は、「退職願」を提出するようにした方が良いでしょう。
4.デスク周りの整頓も入念に!
職場を去る前には、デスク周りの整理をします。資料やパソコンのデータは細心の注意を払って整理・消去するようにしましょう。
会社から貸与されたものはすべて返却しなくてはいけません。経費で買った文房具などの事務用品も持って帰らずに、会社へ置いていきましょう。
私物は残さず持ち帰り、デスクはしっかりと拭いておくことも忘れずに。
まとめ
退職の意が固まったら、適度な期間をもって直属の上司に伝えます。退職理由については、やむを得ないもの以外は「一身上の都合」ということにしておいた方が無難と言えるでしょう。また、会社の求めに従って退職届や退職願を提出し、引き継ぎ業務をしながら身辺の整理を進めていきましょう。
社会人として適切なマナーを守って円満に退職し、新しい門出を迎えてくださいね。