退職理由の伝え方には細心の注意が必要
転職雑記 2016/9/13
パチンコ業界に限ったことではありませんが、転職をする際には求人企業と転職希望者の面接が行われます。面接の流れや内容は求人企業によって異なりますが、「前の会社を辞めた理由」は、どの求人企業も必ず聞くのではないでしょうか。
パチンコ業界でも過去に在籍したパチンコ企業の「退職理由」を必ずと言っていいほど確認します。退職理由は人によって「給与面や評価制度への不満」「キャリアアップや新たな職場での挑戦」など様々ですが、たとえ同じ内容の退職理由でも言葉の選び方によっては面接担当者に与える印象が大きく変わってくるのです。
今回は、面接における退職理由の伝え方について、どのような言い回しをすれば良い印象を与えられるのかを考えてみましょう。
1.退職理由が勤務体系の場合の注意点
勤務体系を退職理由に挙げる場合、その内容は「残業の多さ」や「超過勤務傾向のある職場環境」といった内容が考えられます。しかし、そのことをストレートに伝えてしまうと面接担当者は「残業を嫌うタイプのようだ」とか「仕事を頼みにくい人かもしれない」という印象を抱きかねません。また、役職者としての採用を考えている場合、「本当にこの人に任せていいものか」と不安に思ってしまうことでしょう。
本来、残業の「多い」「少ない」という感覚は人によって異なるため、仮にあなたが「○時間の残業は負担が大きすぎる」と思っても、面接担当者は「それくらいの残業は普通だ」と考えている可能性があります。
ですから、退職理由に「残業の多さ」や「超過勤務」を挙げるのではなく、「プライベートの確保や自己啓発に充てる時間がなかなか作れないから」といったニュアンスで伝えるといいでしょう。こうして見ると、口にする言葉を少し変えるだけでも雰囲気が柔らかくなるのが分かるはずです。
2. 人間関係のトラブルをどう伝えるか
これもまたパチンコ業界だけに限った話ではありませんが、役職者の中には、上司や部下との関係がうまくいかずに転職を考える人が多く見られます。しかし、言うまでもなく求人企業側も同じ問題を抱えている場合があり、そのために求人を出しているパターンも考えられます。 ですから、転職理由が人間関係のトラブルの場合、伝え方によっては「簡単に辞めてしまう人ではないか」と受け取られる危険性があるのです。
決して嘘をついたり、真実を隠し通したりする必要はありませんが、人間関係を良くするために努力したことや率先して取り組んだことをしっかり伝えるといいでしょう。求人企業側がマイナスイメージを抱いてしまうことを少しでも回避できるように、できる限りの努力を行ってください。
3.業界内で転職回数が多い人のデメリット
パチンコ業界において何度も転職を繰り返してきた人は、それぞれの会社を辞めた理由を聞かれる場合があります。複数のパチンコ企業で働いた人には様々な企業の取り組み方や営業を経験したという強みがある反面、求人企業側が「採用しても、やがては同じ理由で辞めてしまうのではないか」と考えがちです。
過去を変えることはできませんが、過去を反省して自分を改め、転職先で生かせる何かを見つけることは誰にでもできます。そうした姿勢で面接に臨み、自身の思いを上手に伝えられたなら、求人企業側が前向きな印象を受けるのは間違いないでしょう。
退職理由がどうであれ、退職したという事実は変わりませんので、どんなに立派なことを言っても周りの人にうがった見られ方をされてしまう可能性は否めません。残念ながら、あなたの思いや熱意を求人企業側に100%納得してもらうのは難しいものです。 そんな中で自分の思いをきちんと伝え、アピールにつなげるためには、退職理由をどのように伝えたらいいのかをしっかり考える必要があります。たとえ同じ内容であっても、伝え方によっては求人企業側が受ける印象が大きく変わることを、常に忘れないでいてください。
4.まとめ
たとえ、ステップアップやキャリアアップのためという前向きな理由で転職活動をしていても、面接官にきちんと伝わらなければ意味がありません。そのことを考えれば、「選ぶ言葉」や「伝えるニュアンス」がいかに大事なのかを理解できるはずです。
これから転職活動を行う場合は自分自身のことを振り返り、転職理由をどのように伝えたらいいのかをしっかり考えてから面接に臨むようにしましょう。