譲れない条件を抱えての転職活動――その成功事例
転職雑記 2016/9/22
今回は、これまで多くの転職支援をしてきた中でも特に転職希望者の望みが叶い、成功と幸せをつかんだ事例についてご紹介したいと思います。転職を希望する方には、それぞれ個別の理由がありますが、多くの人がイメージする転職理由は「キャリアアップ」や「年収アップ」などではないでしょうか。
しかし、今回ご紹介する方の譲れない条件はキャリアアップでも年収アップでもなく、勤務地でした。やむを得ない事情で転職を余儀なくされ、勤務地にこだわって転職活動をした結果、どのような転職先が見つかり、どういった再出発を果たしたのかをご紹介します。
1.同僚からも、お客さんからも慕われる存在
若くて有能なAさんは、パチンコホールを多店舗展開している企業で主任という職位に就いていました。パチンコホール内に複数いる主任の中でAさんは一番若く、パチンコ業界での経験も一番少なかったのですが、持ち前の明るく人懐っこい性格は受けが良く、多くのスタッフやアルバイトから慕われる存在でした。
また、それだけではなく、Aさんに会うために来てくれるお客さんも数多くいたのです。 顔なじみの店員とのコミュニケーションを楽しみに来店する常連さんは決して珍しくありません。人との距離の縮め方が得意なスタッフの存在はパチンコホールにとって大きな武器となるため、Aさんも店長から戦力として大いに頼りにされていました。
2.転勤の辞令により転職を決意
Aさんは職場環境に不満はなく、楽しく働いていたのですが、ある日、転勤の辞令が出ました。この辞令を受けるとAさんは引っ越しをする必要が出てきます。しかし、Aさんは家庭の事情で実家から離れることができないため、転職を決断せざるを得ませんでした。 はじめは転職に大きな不安を感じていたAさんでしたが、それまでパチンコホールで働いてきた実績が認められ、希望エリア内のパチンコホールでの再就職があっさり決まったのです。
3.転職先の受け入れ状況
慣れ親しんだホールを離れ、新しい職場で働くことに対して不安を抱えていたAさん。しかし、転職先での職位が主任ではなく、一般職だったことで周りのスタッフと円滑なコミュニケーションを図れたため、幸先の良いスタートにつながったようです。
いきなり部下やアルバイトを抱える立場ではなく、現場の最前線で多くのスタッフと同じ目線に立って働く立場だったことで、周りの人に等身大のAさんのキャラクターを知ってもらえたようです。 また、元来の人懐っこい性格もすぐに職場に溶け込めた要因の一つで、働きやすい職場環境を自ら構築できたのです。このように転職先の受け入れ状況が新入社員の働きやすさを大きく左右するのは言うまでもなく、Aさんの場合は多くの面で良い状況が整っていたと言えます。ですから、実際に転職する際には入社前に人事部や上司になる予定の人と職場の環境等についてしっかり話を詰めておくといいでしょう。
4.入社後の状況
転職後、Aさんは早々に主任職へと昇進しましたが、一般職時代に多くのスタッフとしっかりコミュニケーションがとれていたので、昇進後もスムーズに業務をこなすことができているようです。業種や職場を問わず、自分のことを周りの人たちにきちんと理解してもらうことは重要です。 その後、幸せな結婚を果たし、現在では店長への出世も視野に入っているそうです。
実家を離れることができないという制約がある中、転職にあたっては様々な不安もあったと思いますが、Aさんは良い転職先に巡り合い、仕事の面でもプライベートの面でも充実した日々を送っています。
5.まとめ
Aさんのように、制約を抱えての転職活動に不安を感じる人は少なくありません。しかし、そうした中でも自身の希望に合致した企業を見つけ、転職によって満足のいく生活を手にする人もまた少なくないのです。「自身が求める条件に合う転職先なんてないのでは?」と考えることなく、行動を起こしてみてください。 パチンコ業界は規模が大きく、全国展開をしている企業も多いため、転職先の選択肢は多いのです。
また、業界内では転職や異動が頻繁に行われているため、転職にマイナスイメージがつきまとうことはありません。 業界に対しても自分についても理解を深めると同時に新発見をするためには、転職サイトなどを通して情報を集めるのも悪くありませんが、業界に詳しい転職アドバイザーに相談してみるのもいいでしょう。