面接官の心に刺さる自己ピーアールの仕方を考える
パチンコ面接ポイント 2016/10/11
転職活動時、求人企業は面接において前の会社を辞めた理由や志望動機を確認するのはもちろんのこと、転職希望者に自己ピーアールを求めます。この自己ピーアールは面接の合否を決める上でとても重要なものであり、面接官の心に響くものであれば内定に大きく近づく決め手となります。しかし逆に、良いアピールができなければ、それまでの面接の流れを全て無にするほど、就職試験においては重要視されているのです。
では、そんな自己ピーアールにおいて、どんなことを心がければ良いアピールにつながるのかを面接現場の事例を挙げながら見ていきましょう。
1.転職希望者がよく挙げる「アピール項目」
パチンコ業界での転職希望者に多く見られるのが、勤怠面がしっかりしていることやボランティア・地域貢献活動への取り組みをアピールすること。
前の会社では無遅刻・無欠勤だったことを伝え、自分自身の真面目さをアピールしたい気持ちは分かりますが、それはパチンコ業界に限らず、社会人として当たり前のことであり、好印象につながるものではありません。
むしろ、主任などの役職を経験した人がそのような自己ピーアールをするようだと、意識の低さを感じさせたり、「他に誇れるものはないのか」と思われてしまう可能性があります。いずれにしても、求人企業にアピールする内容としては物足りないと言えます。
また、休日や就業時間外においてボランティア活動に取り組むのはもちろん素晴らしいことですが、今では数多くのパチンコ関連企業が様々な形でボランティアや地域貢献活動に取り組んでおり、参加することだけで好印象につなげるのは難しくなっています。
内容がきちんと伴っていれば面接官をうならせることもできますが、逆に大義がなく、中途半端な意識で参加していることが見透かされてしまうと、場合によっては「ただの点数稼ぎか」と思われてしまう可能性もあります。
このようにアピール項目、アピールの仕方を間違えると著しく評価が下がってしまうこともあるのです。
2.アピールするなら失敗体験が効果的
では、どんなアピール項目が面接官の心に「刺さる」のかを考えてみましょう。
主任以上の経験者であれば、パチンコホールのグランドオープンや店舗内での新しい取り組みに従事したことを伝えるのが無難です。しかし、成功体験をアピールするよりも、失敗やミスから何を学んだのかを伝えることの方が、実は求人企業からの評価が上がるのです。
業界の縮小や地域内競争の激化、規則の度重なる変更など、パチンコ業界の置かれている状況は大変難しいものになりつつあります。そんな中で困難な状況に陥った時、柔軟に対応できる資質を持った人材はどんな企業も喉から手が出るほど欲しがっていることでしょう。
例えば、勤めていたパチンコホールで大きな損失が出た失敗体験から、段取りの大切さや計画性の重要性を学んだ、というような例です。パチンコホールの現場で負の連鎖が起きたことから、自身の価値観を押し付けず、コミュニケーションを大切にすることを学び、仲間を尊重したことでスタッフが同じ方向を向けるようになった。その結果、大きな利益が出るようになり、お客さんの満足度も高まったなど、具体的な事例を面接官に伝えることができれば、評価が高まっても不思議ではありません。
3.求人企業が重要視しているものとは
求人企業が採用を決める段階において、求職者の能力や経験以外で特に重要視しているのは「自社で長く活躍できるかどうか」という点です。どんなに優秀な人材でも、すぐに辞めてしまいそうな雰囲気を感じたら採用することに躊躇してしまいます。
求人と採用には多くのお金と時間がかかっており、採用者が簡単に辞めてしまうと、それまでの労力が全て台無しになるだけではなく、人事部門の責任問題にもなりかねません。
だからといって、しっかり吟味して採用した人を辞めさせないように甘やかしたり、好待遇でしばりつけようとしたりするのは会社のどこかに必ずひずみが生まれます。ですから、パチンコ業界が厳しい状況にある今、逆境を経験し、そこから多くのことを学んだ転職希望者こそが魅力的な存在だと言えるのです。
4.まとめ
好景気に沸いていた時代なら、面接で大風呂敷を広げても面接官はプラスに受け取ることも多くあったでしょう。
業績が好調な企業なら、転職者には「攻めるアイディア」が求められるでしょう。
しかし、前述のようにパチンコ業界の置かれている状況は異なります。決して萎縮する必要はありませんが、地に足のついた対応が求められているのです。
そうした点を考え、自分が成し遂げてきたことを振り返って、良いアピールの仕方を組み立てるようにすると良いかもしれません。