あなたは転職先にどんなことを求めますか?
転職雑記 2016/11/10
パチンコホールを創業して30年以上。関東で10店舗以上のパチンコホールを展開している企業……今回は、そんな関東の大手パチンコホール企業で働いていた店長(以下、Bさん)のお話です。
Bさんは店長として、11年間パチンコホールで仕事をされていました。転職理由を聞くと、「店長仲間が40歳前後で退職をしていくのを見て自分の将来が不安になった」ということでした。転職相談を受ける中で、Bさんからは「自分の能力にとても自信を持っている人」という印象を受けました。
Bさんはいつもストレートに気持ちをぶつけてくれたので、転職先に求めていることや希望などはすぐに掴むことができました。
1.難航する転職活動
そんなBさんの転職活動は、店長として働きながらだったこともあり、難航しました。また、これまでパチンコホール企業で店長として活躍してきた自信があり、転職先を探す上での年収の条件は現在の年収800万円、それ以上と非常に高額なものでした。
希望に合う求人企業を見つけては数多く書類選考を受けましたが、年齢や経歴、希望条件などのバランスから書類選考で見送りになるケースが多々ありました。
転職アドバイザーとしての立場からも試行錯誤しながら求人企業にBさんを紹介する中で、数社、面接の機会が訪れました。しかし、その企業からも良い返事をもらえず、辛い転職活動の日々が続きました。
そのような状況の中でも、Bさんは非常に前向きに転職活動をされていました。転職活動を始めた当初よりも時間が経つに連れて、「どうすれば良い面接結果が出るか?」ということを熱心に考え、転職活動に挑んでいきました。
しかし、それでもどうしてもクリアできないことがありました。希望年収と合う求人がなかなかないということです。
2.“希望年収”に拘る理由
Bさん個人の能力や店長という役職はさておき、最初から800万円という高額な年収が出るケースはまったくないわけではありませんが、ほとんどありません。そこを改めてBさんにはお話しして、「転職する意味」を再考していく中で希望年収に拘る理由を確認しました。
Bさん自身は働いて認めてもらい、将来的に店長になって給料が上がる環境があれば良いという考えでしたが、家族の意向もあるということでした。Bさんも年収の金額を大切にはしていましたが、年収以外にも大事にしたいポイントはあったのです。
3.求める企業との出会い
数多くの書類選考を受けた中で、残っていた2社の企業の選考を進め、Bさんは無事、内定を得ることができました。
そのパチンコホール企業の年収は、希望年収には満たなかったのですが、Bさんは、その求人企業から内定が出た時にそこへ転職することを決心していました。転職するために残っていることは、奥様に説明するという一点のみで、非常に前向きな状態でした。
4.まとめ
内定に辿りつくまで、様々な問題や葛藤がありましたが、最終的に希望の給与や役職、場所などではなく、「安心感」と「ここで頑張りたいと思える人間味溢れる会社である」ということが決め手になったとBさんは言います。奥様も、Bさんの転職に対する決心と転職先で実現したいことがあるという思いを聞き、納得してくれたそうです。
転職先の条件はいろいろな思いから求めるものが決まってくると思います。本格的に転職活動をしていく中で、どれが本当に大切で、どれがそうではないか、それを見極める必要が出てくるでしょう。
時には、現実をしっかりと見て、希望に折り合いをつけることも大切です。しかし、できるだけ転職者の希望に添った転職先をご紹介するのが私たちの仕事です。どんなことでもご相談いただければと思います。