知人の紹介による転職の落とし穴｜パチンコキャリア転職ニュース

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今回は、弊社のパチンコキャリア転職に登録したTさんのことを紹介します。Tさんはパチンコホール企業に勤める30代前半の方で、現在は主任として働いています。これまでの転職回数は5回を数え、今の企業が6社目とのこと。

現在勤めているパチンコホール企業に入社して半年ほど経ちますが、入社前に確認していた「待遇面での約束」が守られていないため、転職をしたいと考えてパチンコキャリア転職に登録したそうです。

ここまで聞いただけではTさんに問題はなく、約束を守らない企業側に落ち度があると感じる人が多いはずですが、詳しく話を聞いていくと別の一面が見えてきました。

１．5回の転職、その裏にある共通点

最初に気になったのは、なぜTさんはこれほど転職回数が多いのかということ。転職・退職をする場合、企業側か社員側のどちらかに問題があるケースがほとんどです。そこで、Tさんに5回全ての退職理由を聞いてみました。すると、退職理由は少しずつ違っていても、その裏に共通するものが見つかったのです。

それは、「知人に紹介してもらう形での転職をしており、Tさんが自分自身で求人企業を探し、しっかり調べて入社したケースはなかった」ということ。

自身の人脈を使って転職をすることは決して珍しくありません。しかし、Tさんの場合はこれまでに転職を果たしても、その度に「納得がいかない＝再度転職」という失敗を繰り返してきたのです。

２．入社後の厳しい現実

Tさんが現在働いているパチンコホール企業も、知人の紹介で入社したそうです。入社前には口頭で待遇面を確認し、納得いくものだったので転職を決めたのです。また、前職では主任職に就いていたTさんは、転職後は店長として働くことに決まり、入社後の業務内容やキャリアアッププランについても確認していたようです。ただし、そうした確認は全て「口頭による簡単なもの」でした。

しかし入社をしてみると、どんなに努力をしても簡単にキャリアアップできる環境ではなく、職位も店長ではなく主任のままだったのです。給与額も、事前に確認していたものとは違っていましたが、知人の紹介で入社したため文句も言いづらく、退職もしにくい状況でした。

こうした待遇に納得がいかなくても、ことを荒立てると、転職の際に間に入ってくれた知人の顔を潰すことになってしまうと考え、Tさんは我慢せざるを得なかったのです。「努力を積み重ね、評価が上がれば状況は変わるかもしれない」と思って我慢をし続けたTさんでしたが、一向に状況が改善されないため、転職を決意しました。

３．人に任せすぎる姿勢はご法度

話を聞き終えたところで、「Tさんには大変申し訳ありませんが…」と正直に思ったことを伝えました。企業側にも責任の一端はありますが、Tさんの姿勢にも改善可能な部分がありました。Tさんが心の底から働きたいと思える企業を、自分自身の力で探す努力をしなければ、今後も必ず同じ失敗をしてしまうと思ったので、あえて厳しいことを言わせてもらいました。

誰かの紹介で転職することが間違いではありません。しかし、入社後に関する大事な取り決めを簡単な口約束で済ませて入社してしまう点に問題があったのではないかと思いました。求人企業について自分自身でもっと深く調べたり、入社後の自分の姿を想像したりして、自身の中で整理をすることが大事なのです。

本来、働く場所は満足いくものであれば変える必要はないので、慎重に下調べを行い、最終的に決定するようにしたいものです。

４．まとめ

退職・転職は大きなエネルギーを使うもので、精神的にも肉体的にも大きな負担がかかります。そのため、本来は安易に転職する人などはいないはず。しかし、求人企業との間に知人が入ったり、自分に都合の良い情報が入ってきたりすると気が緩んでしまうこともあるでしょう。

もし、転職活動がうまくいかなかったり、入社後に想像と違うところが見つかったりしても他人のせいにするべきではありません。「自分の人生は、あくまでも自分自身で決め、自分が責任を持つ」と考えれば、転職活動に対する姿勢も変わっていくはず。

転職活動や複数の転職そのものがうまくいっていない人は、自身の姿勢を一度振り返り、もし改善すべきところがあれば直すようにするといいでしょう。