ホームページや求人票だけでは分からない求人企業の魅力
転職雑記 2017/5/2
関東で店舗展開をしているパチンコホール企業の面接に同席したときの話です。
そのパチンコホール企業は、書類選考と、常務が面接官をする面接1回で採用の合否の決断をしています。私もこれまで様々な求人企業の面接に転職者の同席で参加してきましたが、このパチンコホール企業の面接は、これまでの求人企業とは少し異なったものでした。誤解を恐れずにいえば、「非常に面白い面接」なのです。
面接で、これまでの入退社理由などにはいほとんど触れず、これまで聞いたことがないような質問をしていました。
1.珍しい質問を転職者にする常務
私の中でとても印象が強く、覚えている質問は、
『一番大事なものはなんですか?』 『何か野望はありますか?』 『あなたは、モテる方ですか?』 『両親の誕生日を覚えていますか?』など。
このような、およそ転職面接だと思えないような質問をたくさんしていました。
このときに面接を受けていた転職希望者は、店長としてパチンコホールで働いている人でしたが、店長としての経験や業務についての質問はほとんどありませんでした。
このような質問は、どのような意図でされているかということがとても気になったので、面接後に、常務へ質問の意図を尋ねました。
すると、『人間力』『日々感謝の心をもっているか』『魅力のある人物か』を見ているとのことでした。確かに、普通の転職面接で聞かれるような質問では、分かりにくいことかもしれません。
そして常務は、「パチンコ業界でのスキルがあるにこしたことはないが、一緒に働く上で職歴・学歴は一切気にしていない。うちの採用基準にならないことを質問するより、もっと重要な“この人はどんな人物であるか”ということを少ない面接時間で知りたい」と話していました。店長としてのスキルや、これまでの入退社理由をほとんど聞かないといった面接に立ち会ったことがなかったので、非常に驚きました。過去より現在の転職者自身を面接で判断する求人企業があるということを、改めてこの面接の同席で感じたのでした。
転職を繰り返していて職歴がとても多く、各社1・2ヶ月で退職している転職希望者ならば、「転職理由を根掘り葉掘り聞かれるのではないか」「経歴が不利になるのではないか」と、過去の職歴が気になってしまうでしょう。ただし、このようなパチンコホール企業相手で、「ある程度筋の通った考え方で行動している」と思ってもらえれば、それまでの職歴でマイナスを付けられることはないのかもしれません。そうなれば、転職者も過去の転職を気にしすぎず、今の自分を話すことが大切になってきます。
極端な例を挙げてみましたが、「転職経験が何社あるか」ではなく、「これまでの転職経験を通じて、転職希望者がどのような考えになったのか」を見るパチンコホール企業は少なくありません。そのため、「自分に合った」「ありのままの自分を受け入れてくれる」パチンコホール企業を探すことも重要になってきます。
2.HPや求人票では分からないことがたくさんある
この求人企業は、企業規模が小さく、ひとつの家族のようにスタッフ全員が一致団結してパチンコホールの経営をしています。それほどスタッフ間が強い絆で結ばれているパチンコホール企業だからこそ、能力重視よりも人物重視で採用していることに納得できました。
常務が強調して話していたのは、「どんなに長い年数働いていたとしても、信頼できなければ、重要なことは任せられない。だけど信頼できる人であれば、たとえ役職がついていなかったとしても、台選定などいろんなことを挑戦させてあげるチャンスをつくる」ということです。
上記で書いている常務の思いは、ホームページや求人票では分かりません。実際に会って聞いてみないと知ることはできないのです。
3.まとめ
面接の同席をしていると毎回新鮮な発見があり、楽しい気持ちになると同時に新しい発見を皆に伝えたいと感じます。ホームページや求人票だけでは分からない、各転職希望者にぴったりとあった考え方や環境を持った求人企業もたくさんあります。
私たちはそのような求人企業の本質を転職希望者にもっと伝えて、パチンコホール企業の魅力を発信していければと思っています。