転職活動中に迷ったときに大切な2つの軸とは
転職雑記 2017/6/6
転職活動をしているときは、どんなに決断力がある人であっても、少なからず迷ったり、悩んだりするものです。特に、転職活動を始めるときや、求人企業から内定が出て転職先を決めるときは、多くの人が悩みます。また、うまくいかない日々が続き、悩み込んでしまうこともあるでしょう。
私は転職希望者の転職活動をお手伝いする上で、基本的にはその方の意見を尊重し進めています。しかし、転職希望者の中には、自分の夢や考え方が分からなくなったり、転職活動へのモチベーションを下げてしまったりして、大切な決定を先延ばしにしてしまったりということもあるのです。
途中で決定することを投げ出してしまうようになる大きな原因は、「当初の転職動機を見失ってしまうこと」です。うまくいかないことが続いたり、思っていたよりも転職活動が長引いたりすることが原因で、転職を決めたときの熱意が一気に冷めてしまうと、「なんで、転職活動をしたいと思っていたんだっけ?」となってしまうのです。
実際に、これまでに会った多くの転職希望者が、転職活動中に、「当初の転職動機を見失ってしまう」ということが原因で、決断できずに悩んでいました。
1.転職活動が長引くと軸がぶれてしまいやすい
私が以前お手伝いしていた、パチンコホールの副店長の転職希望者は、当初、キャリアアップを見据えて、店長を募集している求人企業や、店長になれる可能性がある求人企業を探して転職活動をスタートしていました。しかし、思うように転職活動が進まず、転職活動の日々が長くなればなるほど、だんだんと、店長になるための求人企業を探すのではなく、採用時の待遇や福利厚生を元に、求人企業を比較・検討するようになっていきました。
そして、転職活動を開始して、初めてとあるパチンコホール企業から内定が出たことで、少し心に余裕が生まれたのです。そこでやっと、「転職を始めた当初と、求人企業に求めることがまったく変わってしまったのではないか」と気付きました。
このように、転職活動が長くなったり、うまくいかずに焦ったりすると、転職を決意したときとは違う判断基準で物事を決めるようになってしまう傾向があります。また、目の前に良い話があれば、それまでの判断基準を捨てて、それに飛びついてしまうこともあるでしょう。私たちは、転職希望者の希望条件や譲れない条件を聞き、思い描く未来のビジョンを共有しながら、求人企業の紹介を進めていきます。
なぜ私たちが、先のビジョンを共有しながら進めていくかというと、基本的に転職活動は、目の前のことではなく、常に先々のことを考えて進めていく必要があるからです。それは転職活動のみならず、転職後の仕事においても重要なことでしょう。なので、決断に迷ったときでも、パチンコ業界における先のビジョンを頭に描いておけば、その時々で、適切な判断を行うことができるはずです。
2.転職者に伝える2つの軸
私は、内定が出ている求人企業に転職するかどうかを悩んでいる転職希望者には、「元々の転職理由」と「次のパチンコホール企業に望んでいるものは何だったか」を今一度考えてみるようにお願いしています。そこにズレが生じていたり、問題があったりするならば、転職を決めずに、転職活動は継続するべきだと思っています。
条件ばかりが高く、うまくいかずに長く転職活動を続けることになってしまうのは、精神的にも辛いですし、モチベーションの低下という意味でも避けたいところです。しかし、この「元々の転職理由」と「次のパチンコホール企業に望んでいるもの」という2つの軸は、できるだけぶらさないようにしましょう。
揺らがない軸を持つことで、悩んだときや、ダメになりそうになったとき、きっとあなたの支えになってくれるはずです。
3.まとめ
転職活動は、どんな人であっても少なからず悩んだり、迷ったりするものです。それでも、転職後に後悔しないためには「これでいいや」と投げやりに判断しないことが大切です。また、判断の基準をぶらさないこともとても重要だといえるでしょう。
迷ったときは、転職を決断したときの原点に立ち返って判断をしてみてください。転職を始めた当初考えていた、「元々の転職理由」と「次のパチンコホール企業に望んでいるもの」を今一度確認してみましょう。