レッテルに負けない! 自分の魅力を知ってもらうために
転職雑記 2017/6/13
「もう一度挑戦したい」
現在22歳、母親と7人の兄弟と一緒に暮らしている女性・Cさん。中学を卒業して、働きながら家庭を支えています。パチンコ業界で約3年働いたあと、現在は転職をして異業種で働いています。
まだまだ学歴を気にする人も多い時代ですが、Cさんは明るく、とても気丈な人でした。詳しく話をうかがっていくと、パチンコ業界でもう一度チャレンジしてみたい気持ちが強く伝わってきました。
以前、パチンコホールで働いていたときは「女だから」と言われて、主任へのチャンスをもらえなかったといいます。「それが本当に悔しくてしかたなくて。でもあの頃はどうすることもできずに、結局辞めてしまいました」とCさん。当時を思い出しながら話をするCさんの表情は、とても暗いものでした。
一方で、Cさんは、家族の話もしてくれました。
転職希望者の中には、自分の家族の話などはしたくないと、固く口を閉ざしてしまう人もいます。しかし、Cさんは、「この状況があって、今の私がいる」と、たくさんの話を聞かせてくれました。
Cさんのパチンコ業界の転職について、不安がなかったわけではありません。異業種へ転職する前のパチンコホール企業で認めて貰えなかったという経験は、Cさんにとって明るいものではありません。なので、できるだけCさんの気持ちに寄り添って、アドバイスができるように心掛けました。
1.困難を極める転職活動
Cさんの希望条件は、勤務エリアについてでした。自宅からの勤務を強く希望しており、かなり狭いエリアに絞られてしまうことになりました。
また、学歴で書類選考をしてもえないパチンコホール企業もあったので、Cさんに紹介できる求人企業はあまりありませんでした。ある程度は仕方のないことですが、Cさんには学歴では測れないような、良い人間性を強く感じていました。だからこそ、「会ってもらえたら、きっと高い評価をいただけるのに」と、とても悔しい思いがあったのです。
そんな中、女性社員を探している求人企業との面接の場を設けることができました。エリアは、Cさんが希望していたエリアよりもやや遠く、実際に入社を決めれば、引っ越しが必要でした。しかし、Cさんも、「受けてみたい、自分を試してみたい」と面接を受けてみることに。結果、その日のうちに内定が出たのです。
Cさんは、そのパチンコホールに入社を決めました。理由を聞くと、「このパチンコホール企業には、前職で感じた、“女性であることのハンデ”や“中卒であることの足枷”を跳ね返せる環境がある」と感じたそうです。
また、求人企業側からは、「今年で一番良い転職希望者でした。ご縁には本当に感謝します」と、喜びの言葉をいただきました。
2.レッテルとどう向き合うか
これは、パチンコ業界に限った話ではありませんが、どこにでも偏見やレッテル貼りは存在します。本人がすぐにどうこうすることができないこともあるでしょう。ただし、それを覆すほどの人間的な魅力というのは、確実に存在します。
Cさんは、自分自身のダメな部分をしっかり認めて、その上で、「自分が家族を守る」「必ずパチンコ業界で成功して、今度こそ認めてもらいたい」という強い気持ちが、強い信念を生み出していました。それが高い評価につながったのです。
3.まとめ
世の中、まだまだ学歴を重視する時代です。パチンコ業界のみならず、学歴が低いだけでレッテルを貼られたり、女性だからと仕事が限定されてしまうこともあるかもしれません。
しかし、それで「どうせ自分なんて」と腐っていては、チャンスはないも同然です。ただただ肩書きを第一に考えている組織に乗り込むのではなく、しっかりと視点を変え、自分が正当に評価される場所にチャレンジしていくようにしましょう。
そのためには、自分の抱えている弱い部分はしっかりと他のものでカバーしなくてはいけません。それは、人間性だったり、経験やスキルだったり、やる気や体力、さまざまです。
今回ご紹介したCさんは、「絶対に成功する」ということを自分自身が信じていたからこそ、成功への第一歩を踏み出すことができました。強い気持ちを持ち続けることで、夢を叶えられるステージを見つけることができたのです。