転職希望者の「成長意欲」はとても大きな評価ポイント
転職雑記 2018/3/13
先日、関東で5店舗以上を展開しているパチンコホール企業の主任職に就いている、31歳のSさんの転職支援をしました。Sさんの奥様はそのとき、妊娠中でした。
しかし、Sさんが働いているパチンコホール企業では、福利厚生が充分に整っておらず、各種保険制度がなく、有給制度もないという状況でした。「このままでは、奥さんの出産・産後のサポートが難しい」と考えて、Sさんは転職することを決めました。
そのため、勤務地も、奥様の実家近くを希望していました。Sさんの経歴であれば、奥様の実家近くで、今のパチンコホール企業以上に福利厚生が整っている求人企業を探すのは、あまり難しいことではないように感じられました。思った通り、Sさんの希望条件に近い求人企業があり、Sさんに紹介しました。Sさんは、難なく面接を受け、無事に内定が出ました。そして、そのパチンコホール企業に転職することになったのです。
1.求人企業への転職が決まったら
求人企業への転職が決まった場合、多くのパチンコホール企業で、以下の流れを取ります。
(1)入社書類の送付
(2)内定者は、書類がそろい次第、企業へ連絡・転出
(3)入社日の決定
(4)入社
(2)(3)の順序には前後があり、大まかではありますが、上記の流れを取る求人企業がほとんどです。
Sさんも、このような手順を踏み、転職へと準備を進めていきました。しかし、Sさんが転職を決めたパチンコホール企業では、入社書類が届くと同時に、入社後の研修教材や指定図書などの、課題類がたくさん送られてきました。
前述した通り、Sさんがいたパチンコホール企業には、有給制度がなかったので、「最終出勤日の翌日が、新しいパチンコホールの入社日」というかなりのハードスケジュールになりました。送られてきた入社書類の準備はもちろん、課題への取り組みも、仕事をしながら行うことになったのです。
引き継ぎなどの業務もある中で、必要書類をそろえたり、課題に取り組んだりすることは、本当に大変だったと思います。「仕事をしながら、入社準備だなんて、そんな簡単に言わないでほしい……」と弱音を吐きたくなってしまうこともあったのではないでしょうか。
2.成長意欲も判断のひとつ?
しかし、Sさんの転職後、入社前準備について話を聞いてみたところ、「まったく苦になりませんでした」と言っていました。入社書類の準備はもちろん、指定図書を読んでの課題などもしっかり入社までにこなして、パチンコホール企業の担当者に提出していました。
そのモチベーションはどこから生まれたのだろうか? と、Sさんに詳しく話を聞いていくと、Sさんは、普段から、パチンコホールでの仕事をしながらビジネス書を読むなど、自分自身のスキルアップにつながることに対して、積極的に取り組んでいたそうです。そのため、仕事をしながら……忙しい合間を縫って、新しく何かを学んだり、課題に取り組んだりすることに対して、何ら抵抗を感じることはなかったのです。むしろ、驚くことに、「新しいことを学べるチャンスだ」と、とても前向きに取り組んでいました。
現在、パチンコ業界全体の流れとして、社員教育に力を入れているパチンコホール企業が非常に増えてきています。そのため、転職希望者自身が学ぶことに対して意欲的で、貪欲な方が求人企業としても、とてもありがたいでしょう。パチンコホールでの業務スキル以外にも、自己成長に対する意欲は、とても大きな判断基準になっているといえます。
Sさんは、パチンコホールでの経験も確かにありましたが、その経験に驕ることなく、パチンコ業界で働いていくことに対してとても意欲的でした。その成長に対する前向きな姿勢が、転職活動で求人企業に伝わり、採用につながったのかもしれません。
3.まとめ
転職活動は「内定が出て終わり」というわけではありません。内定が出たら、入社書類をそろえ、課題がある場合は、たとえ仕事をしながらであっても、こなしていかなくてはいけません。「大変だなぁ」と思うことがあるかもしれませんが、それができないと入社後もきちんとやっていけないということになりかねません。
現在、多くのパチンコホール企業では、社員教育に力を入れています。そのため、「成長意欲があって、大きな伸びしろを感じる転職希望者」に対しては、良い印象を抱きます。内定を勝ち取るためには、成長意欲をしっかりとアピールできるようにするといいでしょう。