事情を抱えた転職活動
転職雑記 2018/3/15
先日、あるパチンコホールでアルバイトをしている転職希望者・Tさんと面談をしました。Tさんは、もともとは別のパチンコホール企業で正社員として働いていて、主任職の経験もありました。しかし、家庭環境をはじめとするさまざまな要因から、やむを得ぬ事情でそのパチンコホール企業を退職し、現在は正社員としてではなく、アルバイトとして働いていました。
今回、転職活動をはじめるにあたり、パチンコ業界以外への転職も検討したそうです。しかし、パチンコ業界以外で、自分が「働きたい」と強く思える仕事がなかったそうです。なので、志半ばで辞めてしまったパチンコ業界で再度やり直したいと考えて、当社のパチンコキャリアに登録したのでした。
1.時間帯に制限がある
前回、主任として働いていたパチンコホール企業を退職した理由のひとつとして、「両親の面倒を見るため」という事情がありました。パチンコホールで正社員として働いていると、勤務時間が不定期で、帰宅時間が遅くなってしまうことから、「これでは両親の面倒が見られない」と思い、続けていくことを断念。そして比較的、時間の融通が利きやすいアルバイトとして働くことを決めたそうです。
そのため、今回の転職活動でも不定期な時間帯で働くのが難しい、という前提条件がありました。正直なところ、パチンコホール企業で正社員として働く以上、不定期な時間帯での勤務や、遅い帰宅時間は、ある程度覚悟しなくてはいけない部分でもあります。もちろん、従業員の状況に合わせて勤務形態を調整してくれるパチンコホール企業もあります。
しかし、厳しい話ではありますが、求人企業からすると、そのような縛りがはじめからある転職希望者を進んで採用したいと思わない会社もあります。いつまで勤務時間に制限がある状態が続くかわからず、他にも時間に融通を利かせてほしいということが多いと困ってしまう場合もあるからです。勤務時間に縛りがない人と比べると、採用のハードルが格段に上がってしまいます。
2.一人で抱えずに相談する
そこで、Tさんの場合は、転職活動をするにあたり、まずは今直面している問題を整理することから始めました。詳しく話を聞いていくと、Tさんは、自己犠牲の精神がとても強く、今の状況を誰にも相談せずに、実家に住んでいる自分ひとりで抱え込んでいるようでした。
しかし、幸いにも兄弟や親戚が実家の近くで暮らしており、まずは周りの人々に相談してみることを勧めました。例えば、Tさんが遅い時間まで勤務することになった際に、代わりに両親を見ていてくれるように頼めないかどうか、などです。そのように周囲に頼れるようになれば、「不定期な時間帯で働くのは難しい」という前提条件をナシに、求人企業に探すことができるようになります。すると、思っていたよりもすんなりと、自分が不在の間、両親を見ていてくれる親戚が見つかりました。
3.改めて転職活動に臨む
そこで改めて、実家から通える近い範囲で転職先を探しはじめました。勤務時間の条件をクリアできれば、すぐに希望条件の通りの求人企業を、Tさんの自宅の近くで探すことができました。
パチンコ業界に対して、強い想いがあったことから、面接を受けたいくつかの求人企業から内定が出ました。そしてTさんは、無事に正社員として、パチンコ業界への復帰を果たしました。今はまず、主任を目指して頑張っているそうです。
4.それぞれの事情
家庭環境だけでなく、さまざまな事情により、転職活動や正社員での就職などを断念している人は意外と多くいるものです。また、パチンコ業界への復帰をためらってしまっている人もいるでしょう。
簡単にうまくいくことばかりではありませんが、自分ひとりで抱え込まずに、家族や兄弟、友人など、身近な人に相談してみることも、悪い状態を打破するための第一歩になり得ます。「大人だから」「人に頼りたくないから」という気持ちがあっても、一度思いきって人に相談してみるようにしましょう。
5.まとめ
転職希望者の中には、さまざまな事情を抱えて、思うように転職活動ができない人もいます。今回ご紹介したTさんは、「両親の面倒を見ること」でした。そのため、限られた時間帯でしかパチンコホールで働くことができなかったのです。しかし、これは、近くに住んでいる親戚に相談することで解決することができました。
このように、何か事情を抱えていても、周囲の力を借りることで解決の糸口をつかめることがありますので、自分の明るい未来のために、転職活動を諦めないでほしいと思います。