少しでも気になった求人企業の面接は受けるのが吉
パチンコ転職ポイント 2018/6/5
パチンコ業界で転職のお手伝いをしていると、「自分が希望している条件を完璧に満たした求人企業の選考しか受けたくない」という転職希望者がたまにいます。
転職希望者は、叶えたい夢や希望があるからこそ転職活動をしているのだということは理解しています。だからこそ希望を満たしていない求人企業や、興味のない求人企業の選考はできるだけ避けようというのは当然のことです。しかし、選考を受ける求人企業を極端に絞り込んでしまうと、挑戦できる企業がとても減ってしまいます。それはとてももったいないことです。「これが足りない」「あれが足りない」と条件だけを見てどんどん切り捨ててしまっては、企業を知るチャンスも失ってしまうのです。なので、少しでも希望に合う求人企業や興味を持った求人企業があれば、ひとつでも多く話を聞いてみてほしいと思います。
というのも、私がこれまで転職のお手伝いをしてきた経験上、自分の希望条件のすべてがそろった求人企業に転職していった転職希望者は全体の約半数です。逆にいえば、半数の転職希望者は転職活動を通じて新しい価値観や考え方に触れることで、転職活動をはじめた当初の希望とは異なる求人企業を選択しています。
1.実際に会って話をすることが大事
待遇や勤務地、入社時に就ける役職などにこだわることも大切です。しかし、それ以上に「自分の考え方と会社の考え方が近い」「目指している方向が同じ」「多少の苦労があってもこの人のもとでならやっていけそうだ」……など、会社の経営者と顔を合わせて、話をすることではじめてわかることもとても多いです。
今はインターネットや求人案内などを見れば、求人企業の情報が簡単に手に入る時代です。しかし、それは血の通っていない文字の羅列にすぎません。履歴書や職務経歴書から転職希望者の本質的な部分が見えないのと同じように、ネット上や書面上では伝えることのできない求人企業の情報がたくさんあります。その生の声を聞くために、実際に話を聞いてみる機会や接点を多く持つようにするといいでしょう。そうすることで、求人企業に対する理解がより深まり、有意義な転職活動を続けていくことができます。
いろいろな求人企業の話を聞くうちに自分の中の価値観や考え方が変容していくことがあるかもしれませんが、それも悪いことではありません。軸を持って転職活動をすることが大切ですが、「もっとこの方がいい」「こっちの方が幸せになれそうだ」など、「自分がより良い方向に進むため」に変化していくことも重要なのです。とはいえ、求人企業の考え方や方向性に左右されるばかりでは疲れてしまうので、ある程度意志を固めて進めていく必要はあります。
2.転職活動を有意義なものにするために
また、いろいろな求人企業の面接を受けて感じた思いや価値観のもと、「やっぱり今働いている会社に残りたい」と思うのであれば、それもひとつの選択です。逆に、多くの意見に触れたことで、「やっぱり自分の希望を見たしている求人企業に転職したい」と思うのも大きな気づきになるでしょう。
人生において、転職活動をする機会はそれほど多くありません。なので、それまでの経験や考え方や通用しないこともあるでしょう。しかし、滅多にない機会だからこそ凝り固まった考え方になってしまわないように、広い視野で転職活動を行ってほしいと思います。
求人企業の面接は、普段忙しくてなかなかじっくり話すことができないような社長や専務などの役職者と話すことができる絶好のチャンスです。たくさんの従業員を抱えて、会社のTOPとして活躍している人の考えに触れて、転職活動や今後の人生にぜひ活かしてほしいと思います。
3.まとめ
転職活動をする上で「希望条件すべてを満たしている求人企業に転職したい」と思う転職希望者もいるでしょう。しかしそのような求人企業を探すのはとても大変です。実際に、希望条件を全部満たしている求人企業に転職した転職希望者は、私のこれまでの経験上半数程度です。では、残りの半数がどのような求人企業に就職したかというと、面接を通して社長や専務の話を聞き、会社の考え方や方向性に共感できる求人企業に入社していきました。
顔を合わせて話をしてみないことにはわからないことがたくさんあるので、たとえ希望条件をすべて満たしていなくても、多少気になる求人企業の面接は受けてみてほしいと思います。その中で自分の夢を達成できそうな求人企業を見つけましょう。