具体的な数字はどこまで明言していいのか?
パチンコ面接ポイント 2018/9/18
パチンコ業界で転職をする際、職務経歴書作成時や面接時の対応で、「求人企業に対して店舗の数字はどこまで伝えるべきか」ということをよく聞かれます。パチンコホールで店長職を経験した人であれば、店舗の売上、パチンコの稼動、店舗粗利益などで常に数字に関わっていることもあり、これらを具体的に挙げることで自分自身のアピールポイントにもなります。
しかし、在職中、退職後に関わらず、お世話になってパチンコホール企業の数字を他社に開示するのには抵抗があるでしょう。また、万が一の何かしらの悪影響が出てしまったら……と考えると気が引けてしまうものです。
そこで今回は、店長職経験者が実際に面接時に伝えて、評価につながった事例をご紹介したいと思います。
1.具体的な数字の明言を避けるべきところ
パチンコホールの店長経験者であれば、その店舗での実績数字は、必ずといっていいほど求人企業に聞かれます。たとえば、「平均稼動はどれくらいか」「粗利益は平均どのくらいか」「機械代はどれくらい使っていたか」……などは基本的に聞かれると思っておいた方がいいでしょう。
その際、「パチンコ3,000稼動」「粗利益月4,000万円」「機械代月800万円」など、ダイレクトな表現はやはり避けるべきです。
パチンコホールをチェーン展開しているパチンコホール企業や、同一県内での転職であれば、どのような形で情報が流れてしまうかわかりません。それが在職中、退職したパチンコホール企業にどんな悪影響を与えるのかは、その時点では計り知れないものです。
しかし、それを恐れるあまり、抽象的な表現ばかりを使っていては、転職希望者の魅力やスキルは具体的に伝わりません。せっかくの店長職経験者というアピールポイントが張りぼてだと思われてしまう恐れがあるのです。
そのため、言い方に工夫をして伝える必要があります。平均稼動を尋ねられた場合は、「パチンコ稼動は、SISデータよりも若干いいです」と答えたり、「粗利益は平均とのくらいか」と尋ねられたら、「粗利益は業界平均の利率です」と答えたりするといいでしょう。また、「機械代はどれくらい使っていたか」という質問に対しては、「機械代は販管費の中で◯%占めてします」などと答えるといいです。
このように、具合的な明言を避けながらも、常に数字を気にしていることをアピールすることができれば、求人企業も転職希望者のことを高く評価するでしょう。
2.具体的な数字を挙げるべきところ
一方、上記とは異なり、明確な数日を伝えることで求人企業に対して、転職希望者の能力やスキルの高さ、現場で取り組んでいたことが伝わることもあります。
それは、「在籍期間に育成した人数」や「把握していた近隣競合店の稼動率・シェア率」などです。これらは具体的な数字を答えても、悪影響は及びません。ある程度具体的に伝えることで、より数字を理解していた店長だったということをアピールできるでしょう。
最近の求人の傾向として、下の職位から入社するケースが多くなっています。しかし、それはあくまでも入社時の職位であり、店長経験者であれば、どのような実績があるかに求人企業は興味を持ち、将来的な昇進や昇格をイメージすることになるでしょう。在籍したパチンコホール企業について話しすぎるのは心証として良くありませんが、まったく言わないのも、自分自身のアピールとしては弱いです。
転職支援を行う中では、このような悩みに対する対策やアドバイスも行っておりますので、店長職経験者で自己アピールに悩まれている転職希望者は、お気軽に相談いただければと思います。
3.まとめ
パチンコ業界で転職をする際、職務経歴書や面接でどこまで具体的に数字を活用して実績を説明するかに迷う転職希望者は多いかと思います。
「平均稼動はどれくらいか」「粗利益は平均どのくらいか」「機械代はどれくらい使っていたか」といった質問には、具体的な数字の明言は避けるようにしましょう。
一方で、具体的な数字を挙げて説明をしても問題のない事項もあります。場合に合わせて、言葉や伝え方を工夫して、効果的な自己アピールにつなげるようにしましょう。